女子野球情報 

12年7月

オール宮城ブルーリボン、世界大会で外国チーム相手に1勝1敗(2012年7月31日)

 
 7月27~30日、東京都江戸川区で行われた「第30回 少年軟式野球世界大会」(社団法人 少年軟式野球国際交流協会主催)に、宮城県の「オール宮城ブルーリボン」が日本の女子学童代表として参戦した。

3回の裏、内野安打を放った青山愛理選手

 今回参加したのはチャイニーズタイペイ(台湾)、インドネシア、シンガポール、ブラジル、パラグアイ、オ-ストラリアの外国勢6チームと同協会(以下、IBA-boys)主催の国内大会で上位に入った日本の5チーム。オール宮城ブルーリボンは6月に行われた「第3回 学童女子軟式野球全国大会」で優勝して出場権を得た。
 昨年東日本大震災のために大会が中止になったことと、長引く世界不況の影響で例年より参加チーム数が減ったが、それでも会場となった臨海球技場は肌の色の違う子どもたちが行きかい、試合では外国語の声援が飛ぶなど、世界大会の名にふさわしい華やかな雰囲気に包まれた。

素直で明るいオーストラリアの選手たち

 宮城は28日にオーストラリアと対戦。1-3とリードされて迎えた3回裏、四番・千葉成珠がレフトの頭を越えるツーベースを放って出塁すると、相手守備の乱れや二番・渡辺実緒のタイムリーツーベースなどで一挙に6点を奪って勝ち越し。続く4回表、オーストラリアは連打で3点を返すが及ばず、7-6で宮城が勝利した。

 試合後、オーストラリアの子どもたちに感想を聞くと、「自分たちよりうまかった」「バットがよく振れていたしエラーがなかった」「こちらに対して恐怖心をもっていないのがよかった」などと宮城のプレーを評価した。

 またオーストラリアの中村吉宏団長(西武ライオンズのマイケル中村選手の父。メルボルン在住。集合写真左後ろ)は、「宮城はソツのない緻密な野球をするいいチームでした」とコメント。中村団長は毎年オーストラリアの子どもたち(ビクトリア州選抜)を率いて来日し、またIBA-boys所属チームがオーストラリアに遠征する際は現地の世話役も務める、日豪野球のかけはし的存在だ。今日本で女子野球が盛んになってきていることを話すと、「オーストラリアでも今年から全豪大会に15歳以下の部が作られ、女子選手の育成に力を入れていくようですよ」と教えてくれた。

確かに背が高い… 左端が頼監督

 29日はチャイニーズタイペイと対戦。同国は過去29回のうち9回優勝し、準優勝も数多くある強豪で、2年前に対戦したとき、宮城は0-20でコールド負けしている(宮城は世界大会出場2回目)。今回は1回の裏に連続して長打を浴び、また守備の乱れもあって6点を献上。巻き返しを図るが、制球力のある相手右腕、王偉哲投手に1安打に抑えられ、0-7で敗退した。

「台湾対策ですか? あそこは対策のとりようがないですよ。強すぎます。でも前回に比べると今回はずっと点差が小さくなったから、それが収穫でしょうか」と阿部泰昭監督はあきらめ顔。しかし子どもたちは悔しさを隠しきれない様子で、「三塁まで一人も行けなかった」「身長が高い選手がいて圧倒された」「相手のペースに乗せられてみんなに声がかけられなかった」と唇をかんだ。

 しかしチャイニーズタイペイの頼朝栄監督は「日本の女の子たちのファイトは男の子と変わりませんでした。台湾では女の子はみんなソフトボールに行ってしまいますが、日本の女子チームを見て、台湾でも女子チームを作って日本の女の子と対戦させてみたいと思いました」と笑顔で語った。

 この後、宮城は決勝トーナメントで京都の篠少年野球クラブに破れ、7位に終わったが、震災で肉親を失うなどのつらい思いをしても一生懸命野球に打ち込み、世界大会まで出場した彼女たちのがんばりと、それを支えた指導者、保護者の姿に、深い感銘を受けた時間だった。

がんばった宮城の選手たち。右後ろが阿部監督

 今大会の結果は以下のとおり。
優勝…チャイニーズタイペイ、準優勝…オール江戸川、3位…篠少年野球クラブ

写真協力/IBA-boys広報部
●参考URL…http://www.iba-boys.com/(IBA-boys)


山形、静岡、愛知に中学生選抜チーム誕生。Kボールの全国大会へ(2012年7月26日)

 
 8月20~23日に行われるKボールの全国大会に参加するため、今まで中学生チームが作られたことがなかった県に選抜チームが誕生した。

 一つは開催地である静岡県の「MISHIMA DREAM GIRLS」。その名のとおり三島市の中学生12人によるチームで、率いるのは三島市の学童野球チームの監督でもある長谷川記一代表兼監督だ。
「静岡県は中学以降の女子野球環境がないため、学童野球を卒業するとほとんどの子がソフトボールに行ってしまいます。そのため今回はソフトボール部の選手を中心に、中学野球部、リトルシニア、ボーイズに声をかけて選手を集めました。静岡のみなさんが注目してくださって、今後の女子野球の環境作りにつながるように、できるだけたくさん勝ちたいと思っています」

 遠く山形県から参加を決めた「山形セレクション」は、庄内と最上の選手10人から成るチームだ。
「中学野球部に女の子がいないので、ソフトボール部の顧問の先生方にお願いして募集をかけました。すぐに応募してきたのはリトルシニアの子2人でしたが、あとはみんなソフトボール部員です。ソフトとKボールは全く違う競技なのでどこまでやれるかわかりませんが、来年につなげるためにもいい試合をしたいです」と佐久間みぎわ代表。
 山形県には小学生の「村山選抜」(村山市)と、一般軟式クラブチームの「Honey Bees」(東置賜郡)があるが、その間をつなぐ年代のチームができたことで、女子野球環境に変化がおきることを期待したい。

「県内から野球大好きな選手が集まりました。試合が非常に楽しみです」と声を弾ませるのは「愛知選抜」の高山龍男代表だ。愛知県は14の軟式チームと3つの硬式チームをもつ女子野球のホットエリア。その土地から中学校の先生方が中心になって15人の選手を集めた。一般軟式クラブチームの中高生チーム、中学軟式クラブチーム、中学野球部のいずれかに所属し、野球に打ち込んでいる選手ばかりだという。
「これを機に、世の中の人に中学生の女子野球とKボールを知ってもらいたいですね」

 それではその他の参加チームを列記しよう。すべてKボールの大会に参加経験のあるクラブチームや選抜チームだ。最後に勝利を手にするのはどこか、楽しみだ。
宮城県/宮城ドリームガールズ
東京都/ウイングスジュニア、オリオールズレディース中学部、三鷹クラブW
千葉県/千葉マリンスターズヤング
埼玉県/埼玉スーパースターズF
神奈川県/神奈川KB-Girls


札幌、仙台、新潟から。夏のイベント情報大公開!(2012年7月13日)

 夏はイベントの季節。近くにお住まいの方は時間を作ってぜひ足を運んでみよう。

札幌から 第4回 ガールズベースボールフェスティバル

 北海道の軟式クラブチームが3部構成で行う「楽しい」がいっぱいのイベント。都合のつく時間にのぞきに行こう! 
日時/7月22日(日) 8:00~17:00
場所/麻生球場(札幌市北区)
詳細/第1部・クラブチームの若手による育成試合3試合 8:30~
   第2部・市内の小学6年生による交流試合 13:00~
       (参加申込は終了しているが観戦は大歓迎)
   第3部・全国大会参加チームによる壮行試合 15:00~
        札幌シェールズ VS 苫小牧ガイラルディア
       (全国レベルを目撃せよ) 
問い合わせ先/dojoren@hotmail.co.jp(北海道女子軟式野球連盟)

仙台から 女子プロ野球オールスターゲーム

 日本女子プロ野球機構が贈る東日本大震災復興支援チャリティーマッチ第2弾。入場無料なので行かなきゃ損。
日時/8月2日(木) 18:30~
場所/仙台市民球場(元気フィールド仙台)
詳細/京都アストドリームス、兵庫スイングスマイリーズ、大阪ブレイビーハニーズの3チームから、今年前半シーズン活躍した選手たちが集合。2チームに分かれてオールスターゲームを行う。
問い合わせ先/072-699-8911(日本女子プロ野球機構)

新潟から 第5回 BBガールズフレンドシップマッチ

 毎年恒例になった新潟の野球少女たちの真夏のイベント。この試合で初めてヒットを打った子も。野球を続けるモチベーションがアップすること間違いなし。
日時/8月12日(日) 9:00~17:00
場所/新潟県スポーツ公園(新潟市)
詳細/今年から参加可能な学年が小学1~6年生に拡大! 集まった選手を数グループに分けて交流試合を行う。
問い合わせ先/http://bbgirls2008.blog7.fc2.com/(BBガールズ普及委員会)

チラシはこちら → 


沖縄に学童大会誕生! 初代王者はドリームエンゼル(2012年7月10日)

 小中学生の九州大会を8月末に控えた沖縄で、7日、その予選となる女子学童大会が開催された。参加チームは昨年九州大会に沖縄県代表として参加した美(ちゅ)ら沖縄と、ドリームエンゼル(北谷町)、昨年11月に結成された天顔フェニックス(うるま市)の3つ。

天顔フェニックス
美ら沖縄

 ドリームエンゼルの結成は昨年の九州大会がきっかけとか。美ら沖縄のメンバーとして参加した北谷(ちゃたん)町の北玉ライオンズの選手が、帰ってきてから毎日素振りをするようになり、その姿に刺激を受けた女の子たちが7人も北玉ライオンズに入団。それならばと女子チームを立ち上げたのだという。
 天顔フェニックスはうるま市の天顔小学校の女子チーム。1つの学校の中に女子チームができるのは沖縄初だという。

 7日は3チームによるリーグ戦が行われ、ドリームエンゼルが2戦全勝で優勝し、美ら沖縄が1勝1敗で準優勝した。熊本県で開催される九州大会の小学生の部には、この2つのチームが沖縄県代表として出場する。

優勝したドリームエンゼル

 ちなみに今年は中学生の部にも沖縄県代表(美ら沖縄)が出場できることになった。小学生のときから県内にその名を知られた投手を中心に、チーム作りも順調。沖縄県民の期待は高まるばかりだ。

(写真提供/沖縄県女子野球育成会)


東京都の女子学童の球宴「東京都知事杯」始まる(2012年7月8日)

東京都知事杯 第1回東京都女子学童軟式野球大会」の開会式が7月7日、駒沢オリンピック公園硬式野球場で行われた。

少年野球チームではエースや四番という選手も

 東京都では以前から地域の少年野球連盟や有志によって複数の女子学童大会が開かれているが、東京都軟式野球連盟が主催する大会は初めて。この大会に参加するために今まで女子チームがなかった支部にもチームが誕生するなど、都をあげての球宴となった。長年コツコツと女子学童野球の普及に努めてきた人々にとっては喜びもひとしおだろう。

 当初から52支部のうち何チームが参加できるかに注目が集まったが、最終的に52支部のうち29支部がエントリー。しかしこれが東京都の女子学童野球の実態かというとそうではなく、人数不足で参加できない支部もあるにはあるが、その一方で全選手を集めれば3、4チーム作れるような支部もあり、「1支部1チームという縛りがなければ、もっとチーム数も参加できる子どもの数も増えたんですけどねえ」と残念がる人もいた。

やはりこの方が登場するとお客さんが喜びます。来賓の王貞治氏。

 チームの作り方は支部によってまちまちで、5、6年生だけ集めて優勝を狙ってきた支部もあれば、1年生をふくめてチームを作ってきた支部もある。また以前からある選抜チームを代表とした支部もあれば、選抜チームもクラブチームも関係なく、すべての選手を集めてセレクションを行った支部もあった。さらにいえば1つの支部の中に2つの学童野球の連盟があって、連盟同士で今回はどちらがエントリーするか話し合って出場してきたところもあるなど、チーム作りの難しさも感じさせた。

 もう一つ、人々の関心を集めたのは今大会のために作られた特別ルールだ。外野フェンスの代わりにカラーコーンを設置し、その上にボールを置き、打球がコーンを間接的に越えた場合は一番近いコーンの上のボールを取って試合を続行する(打球は追わない)。またボールが直接コーンを越した場合は本塁打とし、打球がコーンに直接当たった場合はボールデッドとし、テイクツーとする、というもの。

シニア男子によるルールのデモンストレーション。コーンの上のボールを取る、の図 グラウンドに置くとコーンはかなり小さく見える ◎がカラーコーン。コーンの高さは114㎜ 

 これらのルールは以前から行われていた女子学童大会の反省から考案されたものだという。つまり東京都の支部代表チームは支部によっては初心者や低学年生でも参加できるが、その分、外野手が延々とボールを追いかけるというシーンがしばしば見られたからだ。「試合時間が長くなるし得点差もつくし、選手の負担も大きいでしょう」とは都軟連の牧野専務理事。

 東京以外で行われている女子学童大会は県代表の選抜チームによるものが多いため、私見ながらこのルールの必要性は感じないが、もし女子野球の底辺拡大を考えるなら少しでも多くの選手が参加できる大会は不可欠だし、そのとき必要になってくるのがこうしたルールなのかもしれない。

 試合は7月21、22、28、29日、8月11日に行われ、優勝チームはNPB CUP 関東女子交流大会に東京都代表として出場する。(余談ながら東京都全体の選抜チームというのは今まで一度も作られたことがない)

初めて女子チームを立ち上げた支部は9つ。さすがにこれだけ並ぶと壮観!


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