女子野球情報 

12年9月

元日本代表候補の熊野頌子さんが「島根キャンディーズ」の監督に(2012年9月27日)

 08年に愛媛県松山市で開催された「第3回女子野球ワールドカップ」の日本代表候補だった熊野頌子さんが、小学生の「島根キャンディーズジュニア(旧・松江キャンディーズ)」と中高生の「島根キャンディーズ」の監督を務めることになった。

 熊野さんは松江市出身。少年野球チームで野球を始め、中学野球部、松江北高校硬式野球部、鳥取県の女子軟式チーム「ホワイトエンジェルス」でプレーし、その後女子硬式チーム「倉敷ピーチジャックスレディース」に移籍したとき、日本代表候補に選ばれた。大会終了後はホワイトエンジェルスにもどって野球を続けてきたが、この夏、島根キャンディーズの山口達也代表兼監督に誘われて監督に就任することを決めた(現役も続行予定)。

「島根県はまだ女子野球の知名度が低いうえに女子野球人口も少なく、野球を続けるには厳しい環境です。私が子どものころもほかに女子選手がいなくて、友達を1人無理やりチームに誘ったものですが、今、チームを作れるほど女子選手がいるのを見て本当にうれしいです。これから子どもたちに野球の楽しさと、他のチームと交流することで、野球が好きな女の子がこんなにいっぱいいるんだということを知ってほしいと思っています」と熊野さん。
 現在は12月に開かれる岡山県の学童大会に向けて練習しているという。

 熊野監督の話を聞いて、改めて日本代表経験者で現在女子野球チームの指導者になっている人を数えてみた。新井純子コーチ(尚美学園大学)、上田玲コーチ(京都両用高校)、黒岩真実コーチ(南九州短期大学)、竹中揚子監督(札幌シェールズ)、田村知佳監督(横浜隼人中学高校)、長野恵利子監督&里綾実コーチ(福知山成美高校)、松本彩乃監督(倉敷ピーチジャックスレディース)、八木久仁子監督(大阪ワイルドキャッツ)。まだ他にもいたらお許しいただきたいが、世界を見たこんなにもたくさんの人々が、次世代の育成に力を尽くしているのは心強い。
 女子野球界の発展のために、この流れが大きなものになることを祈っている。


女子学童の関東大会で山梨選抜が2連覇を達成!(2012年9月21日)

2連覇達成!(写真提供/山梨選抜)

 去る9月1日と17日、今年で6回目となる「NPB CUP 関東女子交流大会」が埼玉県で開催された。
 都府県の軟式野球連盟がそれぞれの代表チームを作って参加する女子学童の地方大会は、現在このNPB CUP(関東大会)と近畿、九州の3大会だけ。それだけに今年もたくさんの人々が県代表チームの活躍を楽しみに球場に足を運んだ。

 注目の決勝戦は西武ドーム。このあこがれの球場の芝を踏んだのは「山梨選抜」と「オール船橋レディース」(千葉県)だった。
 山梨選抜は昨年同様スポーツ少年団所属の6年生たち18人で、先発の岡優希投手は体が大きく、1回戦の茨城戦では105キロをマークしたほどの球速とパワーの持ち主。一方のオール船橋レディースは船橋市の少年野球チームに在籍する5、6年生20人で、先発の橋本和音投手は伸びと球威のある球が身上。

船橋は2点を返すが…(写真提供/オール船橋レディース)

 試合は2回の表、山梨が敵失に乗じて2点を先制し、続く3、4、5回にも1点すつ加点。対する船橋は岡投手の球を打ちあぐね、また、抜けたと思った打球を相手外野手にとられるなど、山梨の固い守備に阻まれてなかなか出塁できない。
 5-0で迎えた5回裏、船橋は2死一、二塁の場面で三番・橋本和音が二塁打を放って2点を返すが、7回の表、山梨は一番・岡部志保が三塁打と敵失で一気にホームを陥れ、1点追加。これに動揺したのか船橋は守備に乱れが生じ、この回4点を献上。結局9-2で山梨選抜が優勝した。

電光掲示板に名前が出るのもうれしい(写真提供/山梨選抜)

 守備に穴がなく、また三塁打3、二塁打4、安打2の強力打線で決勝を制した選手たちを、
「みんな運動能力が高く、粒がそろっていました」と三井英司監督は笑顔で語る。
「もともと今年の山梨の学童大会は女子が活躍していたので、密かにこの大会に期するものがありました。でも試合に出られなかった子も一生懸命チームを盛り上げてくれて、だからこそ勝ち取れた優勝だと思います」

 山梨はこれで2連覇。強い山梨を印象づけただけに、この大会限りで解散してしまうのは少々惜しい気がする。他県のチームもそうだが、11月にはIBA-boysの大会や三多摩女子大会が東京都で開催されるので、子どもたちのためにも参加を検討してはいかがだろうか。またこの連覇をきっかけに山梨県に中学生の女子野球環境ができることも期待している。

表彰式(写真提供/オール船橋レディース)

写真提供/山梨選抜、オール船橋レディース

●大会の結果/http://www.npb.or.jp/npbcup/2012girl_tournament.html


小中学生クラブチーム「オリオールズレディース」が女子野球イベントを開催(2012年9月18日)

●イベントの内容が変更になりました。ご注意ください。

 
 77年創部の、日本で一、二を争う歴史あるチーム「オリオールズレディース」(東京都町田市)が、10月にイベントを開くことになった。

  
 小学部、中学部と最大9年間にわたって競技を続けられる環境を作り続けてきた同チームだが、長い歴史のなかにはチーム運営に苦しんだ時期が何度もあり、今年に入っても東京都知事杯の開催で町田支部代表に選ばれた選手とそうでない選手が、夏の大事な時期に一緒に活動できなくなるという事態がおきるなどして、クラブチームとしてのあり方や女子野球環境について再考したという。
 

 その結果、女子野球が盛んな東京都といえどもまだまだ野球を続ける環境は充分ではない、1年を通して活動できる自分たちクラブチームが女子野球を下支えしようと、今回のイベントの開催を決めたという。
 上手い子もそうでない子も未経験者も、一緒に楽しめるような女の子だけの楽しいイベントになる予定だ。

 子どもの場合は特に、“楽しい”という思いが野球を始めたり続けたりする原動力になる。連休の一日、時間を作って参加してはいかがだろうか。

「オリオールズレディース 女子野球イベント」
●日時/10月7日(日)、9時半~17時(途中参加、部分参加可)
●場所/金井スポーツ広場(町田市)
●対象/小学1年生以上(未経験者可)
●内容/<第1部>女子野球クリニック(中学部のお姉さんたちに野球を教えてもらおう)
    <第2部>チームを作って試合をしよう(参加者+中学部のお姉さんでチームを
         作り、ポジション、打順、作戦など、自分たちで考えよう)
    <第3部>女子野球を思いっきり楽しんじゃおう(中学部1年生チームとの試合など)

●申し込み先/ yahagi7210@u01.gate01.com (小学部、矢萩監督)

●チラシ → 


参加チーム募集中! 沖縄で小中学生の交流大会開催(2012年9月18日)

 冬でも最高気温が25度になることもある暖かい沖縄県。その12月の沖縄で、学童と中学生の交流大会が開かれることになった。主催するのは「美ら沖縄」を運営する野球っ子応援会だ。
 昨年美ら沖縄が九州大会に参加して以来、着実に高まっている沖縄の女子野球人気。その勢いに乗ってか、今年の九州大会では美ら沖縄が小学生の部、中学生の部とも3位に入った。

画像の説明

 野球っ子応援会では現在参加チームを募集中だ。
「ぜひ沖縄に遊びに来てください。一緒に野球を楽しんで、友達をいっぱい作りませんか?」(仲本裕樹代表)。
 同会では今後この交流会を、沖縄の冬の大会として定着させたい意向だ。

「女子野球っ子 沖縄交流会2012」 ※個人参加可能です!
●会期/12月22(土)~24日(月)
●スケジュール/22日…18時~懇親会
        23、24日…9時~交流試合
●場所…瀬長島球場(豊見城市)
●募集チーム数/小学生5チーム(沖縄の3チームとあわせて8チームで開催予定)
        中学生7チーム(沖縄の1チームとあわせて8チームで開催予定)
●参加費/1チーム10000円
●申し込み先/090-3012-8925(仲本)


9月15~17日、女子プロ野球がふれあいキャッチボール教室を開催(2012年9月11日)

 日本女子プロ野球機構は15~17日、わかさスタジアム京都で行われる3連戦を「女子プロ野球祭り」と銘打ち、公式戦と合わせてキャッチボール教室や野外イベント(ヨーヨー釣り、ストラックアウト、輪投げなど)を行う。
 

 キャッチボール教室のスケジュールは以下のとおり。
●15日(土)Lady’s Day 16:00から15分程度、10組20名
       兵庫スイングスマイリーズの松村監督、大原コーチが指導
       16:30 京都アストドリームスvs大阪ブレイビーハニーズ戦
       19:00 京都アストドリームスvs兵庫スイングスマイリーズ戦

●16日(日)Kid’s Day 17:55から15分程度、10組20名 
       京都アストドリームスの選手と川口コーチが指導
       19:00 兵庫スイングスマイリーズvs大阪ブレイビーハニーズ戦

●17日(祝)Family’s Day 第1試合終了後15分後から15分程度、家族5組 
       太田幸治スーパーバイザー、大阪ブレイビーハニーズの
       福間監督と平下コーチが指導
       16:30 大阪ブレイビーハニーズvs京都アストドリームス戦
       19:00 兵庫スイングスマイリーズvs京都アストドリームス戦

 グラブがある人は持参が望ましい。短い時間ながらプロ野球選手や指導者とふれあえるチャンスだ。


村田兆治さんも応援。離島の少女たちの夢(2012年9月6日)

 マサカリ投法で一世を風靡した元ロッテオリオンズの村田兆治さんの発案で生まれた「全国離島交流中学生野球大会」(通称、離島甲子園)が、8月27~30日、東京都八丈島で開催された。年々参加チームが増え、第5回の今回は、北は北海道礼文島、南は沖縄県南大東島までの21自治体(チーム)が参加し、過去最大規模となった。

種子島の上薗選手

 離島といっても人口数万の大きな島もあれば3000人に満たない小さな島もある。小さな島では今年は参加できても来年は部員不足で参加できないなど、チーム編成の苦労がつきまとうという。
 そんななか決勝に進出したのは、人口約8600人の沖縄県久米島の「久米島イーグルス」と、人口約1万5500人の島根県隠岐の島の「隠岐の島あんやらーず」。ともに優勝経験のあるチーム同士の対戦となったが、2-1で隠岐の島あんやらーずがサヨナラ勝ちをおさめ、優勝した。

 この2チームに女子はいなかったが、離島甲子園には毎年必ず女子選手が参加しているといい、今年は21チーム中6チームに合計8人の女子選手がエントリーした。彼女たちがどんな思いでこの大会に参加したのかうかがってみた。

上薗潤さん(鹿児島県「種子島中学校野球部」、種子島中学3年、途中から一塁手で出場)

 1回戦で同じ種子島の「南種子中学校野球部」に2-10で負けました。練習試合ではこんな大差で負けたことがなかったし、優勝を狙っていたのでとても悔しいです。
 小学校ではソフトボールをしていたんですが、中学にはソフト部がなかったので野球部に入りました。中学になって男子との体力差をすごく感じるけど、みんなと野球をやるのはすごく楽しかった。離島の子は遠征があまりできない分、試合経験も少ないといわれるんですけど、本当にもう少し試合経験が積めたらよかったと思います。
 高校は島内の学校じゃなく、鹿児島市内の学校に進学したいと思っています。将来の夢は体育の先生になること。野球部の監督も一回はやってみたいです。

澤田奈津季さん(愛媛県「KAMIJIMA」、岩城中学2年、左翼手でスタメン出場)

KAMIJIMAの澤田選手

 去年はベンチでしたが今年はスタメン出場できてうれしいです。でも去年は優勝したのに今年は準々決勝で「屋久島選抜」に延長で負けてしまいました。
 瀬戸内の島々にはけっこう野球チームがあるので、同じ離島でも試合はできているほうだと思います。でも島に2つある中学のうち、岩城中以外の野球部は人数不足で廃部になってしまったし、うちの学校も来年新入部員が入らないと人数不足で大会に出られなくなってしまいます。だから一生懸命勧誘しなくてはいけないんです。
 私は女子クラブチームの「マドンナジュニア ベースボールクラブ愛媛」にも入っていて、週末は東温市のグラウンドまで通っています。母が車で港まで送ってくれるんですけど、家から片道1時間40分ぐらいかかります。でも女子の野球は楽しいです。
 将来の夢は保育士になることです。できれば野球を続けたいけど、女子野球部がある高校は私立だったり遠かったりで、野球を続けるのは大変だなあと思い始めています。

笹本ゆうかさん(東京都「八丈島選抜」、三原中学2年、一塁手でスタメン出場)

 香川県の「直島中学校野球部」に2-9で負けて1回戦で敗退しました。でも初めて選抜メンバーに選ばれてうれしかったです。久米島のチームは締まっているなあと思いました。それに比べると八丈はまだまだです。八丈島選抜は島に3つある中学の選抜チームで、私は三原中ではファーストかキャッチャーをしています。

八丈島選抜の笹本選手

 島には少年野球チームが3つあるんですけど、兄の入っていたチームの監督に誘われて野球を始めました。遠くまで飛ばせるのがすごく気持ち良かったし楽しかった。
 夢は女子プロ野球の選手です。今回ほかの島の女の子たちと「高校はどうするの?」なんて話をしましたが、八丈の高校の野球部には女子は入れないので、島を出て野球を続けられる学校に入りたいと思っています。

 離島の女子選手たちに村田兆治さんは次のようなエールを送る。
「離島というのは物価が高かったり、野球でいえば簡単に遠征ができないとか部員数がギリギリだったりとか、様々なハンディキャップがあります。そんな厳しい現実のなかでも野球を通して夢と希望と勇気をもち、相手を思いやる心や判断力、決断力、実行力を身につけてほしいと願って長年島を回ってきました。また大事な成長期の今、大会で色々なチームと戦うなかで、厳しい現実を乗り越える力や絆を育み、人間的に成長してほしいとも思ってきました。
 今は少子化で女子も大事な戦力だし、夢を追う気持ちはとても大事です。しかし夢の実現のためにもまずはこうしたものを身につけ、そのうえで夢を追いかけてほしいと思います。応援しています」

 来年の離島甲子園は長崎県壱岐島で開催予定だ。

●大会の結果/http://www.town.hachijo.tokyo.jp/5rb/result.html

写真提供/(上から)種子島中学校野球部、KAMIJIMA、八丈島教育委員会


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