女子野球情報 

16年3月

沖縄の硬式と軟式の大会がコラボ。平成国際大とVEGAが優勝!(2016年3月22日)

硬軟12チームが参加した開会式

 94年に始まる沖縄女子野球の歴史で、初めて硬式と軟式の大会が同時開催された。「DESCENTEプレゼンツ 第3回女子硬式野球沖縄大会」と「DESCENTEプレゼンツ 沖縄県女子軟式野球大会」がそれで、3月18~20日、恩納村のONNA赤間ボール・パークとサブグラウンドを使って行われた。両球場は50メートルも離れていないため、空き時間を利用してどちらの球場の試合も見られるのがポイントだ。

赤間ボール・パークでの決勝戦

 
 硬式の大会と軟式の大会のコラボは沖縄唯一の硬式チーム「ティーダバル」の安次嶺(あじみね)康一代表の発案。昨年7月ごろから全日本女子軟式野球連盟沖縄支部長兼、沖縄女子野球連盟会長の友利直子さんと話し合いを進め、「せっかく同じ沖縄で活動しているのだから、もっと仲良くしましょう」と合意に達して実現した。

 沖縄ではここ数年、軟式は4チームが活動し、年5回県大会が行われているのに対し、硬式は10年誕生のティーダバルしかないため、大会もなかった。そのため3年前に安次嶺代表が平成国際大学の濱本光治監督に相談し、濱本監督が沖縄の女子硬式野球を盛り上げるために遠征を約束。そこで安次嶺代表が上記の硬式大会を作り、毎年複数のチームが県外から遠征するようになっている。今年の遠征チームは平成国際大学、HIU(平成国際大学)、履正社レクトヴィーナス、履正社高校、丹波ガールズ、環太平洋大学、MSH医療専門学校の7つである。

硬式MVPの小出投手(平成国際大学)

 18日から始まった硬式の大会はあいにくの雨で3位決定戦がなくなるなどのスケジュール変更を余儀なくされたが、1回戦4試合はどれも1、2点差という白熱した展開。そんななか決勝に進出したのは、準決勝でMSH医療専門学校を7-0と完封した平成国際大学と丹波ガールズに8-1で5回コールド勝ちした環太平洋大学。後者は創部3年目で初の決勝進出だ。

 平成国際大学は笹沼菜奈(埼玉栄)、小出加会(埼玉栄)、平賀愛莉(花咲徳栄)といった日本代表クラスの選手をそろえるだけでなく、今大会、四番・菊池榛奈(埼玉栄)、五番・御山真悠(花咲徳栄)、六番・味田望(神村学園)の打線が好調。決勝のバッテリーはアンダースロー小出と菊池の新4年生バッテリーである。対する環太平洋大学はアンダースロー坂元華美(京都両洋)と坂田沙希(青豊)の新2年生バッテリー。

 奇しくもアンダースロー対決となったが、平成国際は1回に菊池、御山の連打などで4点を奪うと、その後も毎回のように加点。環太平洋は機動力野球で3点を奪うも、坂元と二番手投手の犬飼遥(埼玉栄)が平成国際の重量打線に打ち込まれ、11対3で平成国際大学が2年ぶり2回目の優勝を果たした。

優勝した平成国際大学 準優勝の環太平洋大学

 19日に行われた軟式の大会では、唯一の中学生チーム「沖縄ガールズ」が健闘した。県大会では、09年の創部以来ベテランが10代や20代の若手を上手に育てているVEGAが圧倒的に強く、全国大会の常連でもあるが、ここへ来てそのVEGAに肉薄しているのが美ら(ちゅら)沖縄や沖縄ガールズといった中学生選抜だ。1月に行われた冬季大会ではサドンデスで沖縄ガールズがVEGAを倒して優勝したほどだ。

軟式MVPの當銘投手(VEGA)

 その沖縄ガールズは1回戦の鳥光戦で3回裏に4-1とされ、なおも無死満塁のピンチ。しかしここでマウンドに立ったエース・西平瑠花(新3年)が三者三振に切ってとり、流れを引き寄せると、仲嶺果倫(新3年)のツーランホームランなどで逆転勝利した。

 決勝では兼城希咲(新高1)がVEGAの照屋雅美(19歳)と互角の投げ合いを演じ、7回からはそれぞれ西平、當銘(とうめ)優香(21歳)にマウンドを託すが決着がつかず、0-0のままサドンデスへ。8回表、VEGAが敵失に乗じて4点を挙げると、沖縄ガールズも3点を奪って追いすがるが、あと1本が出ず、VEGAが優勝した。

優勝したVEGA 準優勝の沖縄ガールズ

 13年に小学生の全国大会ができて以来、全国的に女子野球の底辺が広がり、レベルアップが進んでいるが、九州沖縄では一足早く11年に小学生の九州大会(参考/「小中学生の九州大会に行ってきました」)ができているために、その進行が著しい。この選手たちに今後どう活躍の場を提供していくかが沖縄の課題であるだけに、今回の硬式と軟式の大会のコラボレーションの意義は大きい。
 今回軟式の大会を見た硬式の指導者は「声も出ているし、みんな一生懸命ですね。熱い思いを感じました」とコメントを寄せてくれたが、沖縄ガールズの保護者たちからも「硬式の試合が見られて良かった」と感謝の言葉が聞かれた。

 硬式野球、軟式野球、それぞれに特性があり、長所がある。どちらが上でも下でもないだけに、今後も両者が協力して、レベルアップを図る場、子どもたちに夢を与える場、そして長く野球を続けられる場を作っていっていただきたい。また地理的に離れた沖縄のために、硬式軟式とも、遠征してくれるチームが増えてほしいと願っている。
大会結果 美しい琉球ガラスのトロフィー

※写真提供/試合の写真…野球っ子に夢を。トロフィー…ティーダバル
※沖縄女子野球の歴史は → こちら


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