女子野球情報 

16年9月

甲子園ベスト4! 熊本の秀岳館高校が女子硬式野球部を創部(2016年9月17日)

練習に励むソフトボール部の選手たち

 今年の春の選抜高校野球ベスト4、この夏の選手権大会でもベスト4と、今のりにのっている熊本県の秀岳館高校(八代市)に、来春、女子硬式野球部ができることになった。神村学園高等部(鹿児島県)、日南学園高校(宮崎県)、折尾愛真高校(福岡県)に次ぐ、九州で4番目の高校女子硬式野球部だ。
 ただし日南学園高校と同様、部員はソフトボール部との兼部になり、ソフトボールと硬式野球の両方をすることになる。

 きっかけはソフトボール部の顧問、黒山大悟郎教諭(39歳)が、部員のスカウトのために中学女子軟式野球クラブ「熊本暴れん坊ガールズ」の上坂智代表を訪ねたことだった。上坂代表に、「熊本の子どもたちは、硬式野球をやりたいと思うと県外に出なくてはなりません。ぜひ女子硬式野球部を創部してください」と頼まれたのだ。

グラウンドは中九州短期大学ソフトボール専用グラウンドを使う

 黒山先生は野球の名門、熊本工業高校の出身。高校時代は、のちに中日ドラゴンズでプレーする荒木雅博選手などとともに白球を追い、前任校では男子野球部の指導をしていたため、上坂代表の話に心を動かされた。

「心のどこかにもう一度野球の指導をしてみたいという思いがあったことや、熊本県の女子野球選手に活動の場を与えたいという思いから、理事長に創部をお願いしました。ソフトボール部も強くしたいので、大会の時期をみながら、ソフトボールと硬式野球の両方の練習をしていきます」
 と言う。

 スポーツが盛んな学校のこと、福岡、鹿児島、大阪など、県外から進学してくる生徒も多く、女子野球部の生徒も、自宅から通えなければ学校の敷地内にある女子寮に入ることができる。グラウンドは学校から自転車で20分ほどのところにある、系列校の中九州短期大学のソフトボール専用グラウンドを使用する。

 毎夏、女子小中学生の九州大会が開かれるなど、九州女子野球のホットスポットになっている熊本県。今まで高校女子硬式野球部がなかったことが不思議なくらいだが、ようやく秀岳館高校に部ができることになって、熊本の選手や保護者、女子野球関係者は喜びに包まれている。

 保護者説明会など詳しいことは、直接問い合わせてほしい。
●問い合わせ先/0965-33-5134(担当/黒山先生)
●学校URL/http://www.syugakukan.com/index.html

※写真提供/秀岳館高校


三重高虎ガールズ、NPBガールズトーナメント初制覇!(2016年9月7日)

優勝の瞬間!

 去る8月6~11日、小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント2016」(第4回大会。33都道府県35チーム参加)で、三重高虎ガールズが初優勝を飾った。今年はノーマークのチームが勝ち上がった爽快感ではなく、「やっと…」という思いが強い。というのも、毎年のように「三重強い」といううわさを聞いていたのに、8強止まりだったからだ。

 今年の三重は強力打線に加え、今年から参加した元気いっぱいの投手・並木加奈、沈着冷静な捕手・正代(しょうだい)絢子のバッテリーがチームを牽引。準々決勝までは2ケタ得点で勝ち進み、準決勝で強豪、オール愛知ガールズを最終回に集中打で突き放して(4-3)、決勝に進出した。

栃木の澤田投手 三重の先発、日高結衣投手 5回途中から登板した並木投手

 もう一つの山を勝ち上がったのは最速110kmの剛腕投手、澤田百華を擁した「栃木スーパーガールズ」だ。打線もパワフルで、澤田、三浦光希、野沢朋加の3人は、それぞれチャンスにホームランを放ち、1回戦から準々決勝まで10~28点の大差をつけて勝利している。準決勝の沖縄戦も4-0で完封し、第1回大会の時、あと一歩で逃した決勝進出を果たした。
 ちなみに今大会のホームラン4本のうち3本は栃木、1本は三重の並木が打っている。

 試合は初回から動いた。四球で出塁した栃木の三番・井上なつきが二盗を決めると、四番・石田香澄のレフト前ヒットの間に井上が一気にホームへ。これを三重が7-6-2の見事な連携でタッチアウトに仕留めると、勢いに乗った三重は2回、澤田の100㎞を超える速球を苦もなく打ち返し、長短打4本と足をからめた攻撃で一気に3点を先制。

三重の並木選手。決勝は4打数2安打

 すると栃木もその裏、一番・小林由乃の適時二塁打など長短打4本を放って同点に追いつくが、三重は3回にも四番・並木、五番・中村結優の連打と死球で1死満塁とすると、七番・宇佐美晴菜の2点適時打で5-3とリード。さらに四球を選んでなおも1死満塁のチャンス。しかしマウンドの澤田は表情ひとつ変えず、103㎞の速球で打者をサードファールライナーに打ち取ると、リードをとっていた三塁ランナーももどれず、一瞬にしてダブルプレー成立。

 4回からは双方の捕手の堅守と投手の力投(三重は5回から日高に代わり並木が登板)でこう着状態に入り、5-3のまま迎えた最終回、栃木の攻撃。

決勝で4打数3安打と大活躍した栃木の吉田選手

 並木の力強い投球の前にバッターは次々とサードゴロ、センターフライに倒れ、「あと一人!」、三重の子どもたちがベンチから身を乗り出して人指し指を振る。
 続くバッターはこの日3打数2安打の吉田有里。どんどん振っていくタイプの吉田は2球目を痛打すると、打球は伸びてセンター前ヒットに。観客からウオーッという歓声があがる。

 するとここで三重の佐藤大介監督がタイムをとり、満面の笑顔でマウンドへ。何事かささやくと子どもたちがニコニコし、監督は笑顔のままベンチへ。

1234567
三重03200005
栃木03000003

 このあと栃木は四球で2死一、二塁とチャンスを広げたが、最後のバッターをサードゴロに打ち取られ、試合終了。
 双方エラーゼロという、決勝らしい引き締まった試合だった。

 あとで佐藤監督に「あの時、なんて言ったのですか?」と聞くと、子どもたちが慌てないように、「今日の加奈(並木)なら大丈夫だから一塁ランナーはほっといてもいい。このあとは夏休み。声出せよ」と言ったのだという。

 表彰式を待つ三重の子どもたちはめちゃくちゃ明るかった。その子どもたちを見ながら佐藤監督は「去年、おととしと、準々決勝で破れた相手が優勝するのを見てきたので、今年も準々決勝を重視していました」と言う。その千葉戦に15対9で勝って勢いがついた。
「勝因ですか? 伸び伸びやらせたことですね。監督は脇役。主役はあくまでも選手ですから」。そう言う監督の顔は、選手に負けないくらい明るかった。

 今大会は沖縄が初めてベスト4に進出し、福岡が8強に入るなど、九州勢の活躍が目立った。中学生大会でも大分が優勝し、福岡が4強に入って、今年は本当に九州イヤーだったと思う。

 しかし上位チームの入れ代わりが激しいなか、愛知が今年も4強に入ったことは特筆に価する(優勝1回、準優勝1回、4強2回)。来年は愛知がこの記録をどこまで伸ばせるかにも注目したい。

全日本軟式野球連盟のサイトより   参加した33都道府県  

桑名、熊野、亀山などから集まった選手たち

三重の指導者たち。左端が佐藤監督 「明るくて楽天的」と指導者たちが言う選手たち 2回に2点適時二塁打を打った諸岡美音選手

6年生にしてこの風格。三重の正代選手 三重の保護者たちは赤のおそろいTシャツで応援 2回裏、両手を広げ、ジャンプしながらホームを踏む栃木の三浦選手

昨年、今年とチームを率いた川村貴幸監督 澤田投手の球を受けられるのは自分しかいないと言って捕手を志願した三浦選手 栃木の応援団は水色のおそろいTシャツ


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