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NPBガールズトーナメント2013

NPBガールズトーナメント2013 出場30チームを一挙紹介!

※記事は大会前に取材したもの、写真は開会式のときに撮ったものです

画像の説明

 13年8月、29都道府県30チームが参加する女子学童の全国大会が開催される。各地でどんなふうにチームが作られているのか取材した。
 なおこの記事はどこが強いか弱いかを紹介するのが目的ではないため、戦力に関する情報はほとんど入っていない。

 チームは都道府県の軟式野球連盟(野球連盟)が編成したり、連盟の公認をとって出場資格を得ている。

文中に出てくる女子学童大会
■NPB関東大会…NPB関東女子交流大会
■近畿大会…近畿少年軟式野球大会 女子学童交流大会
■岡山大会…西日本選抜女子学童野球 岡山大会
■九州大会…全日本女子軟式野球九州大会・小学生の部

※監督欄の肩書きは、通常活動している団体のものです。
※データは2013年6月下旬から7月上旬のものです。

北海道・東北(6チーム) 関東(8チーム) 甲信・東海(4チーム) 近畿(5チーム) 中国(1チーム) 四国(3チーム) 九州・沖縄(5チーム)

北海道・東北 

北海道代表 オホーツクブルーエンジェルス  

説明
紹介オホーツク海に面した遠軽地区(紋別市や遠軽町など)の4 ~6 年生の子どもたち18人。遠軽(えんがる)町は8年ほど前から女子学童チームを編成して年1回男子と試合。昨年初めて遠軽町をふくむ紋別支部VS旭川支部で女子学童大会を開いたことなどが評価されて連盟の推薦を受けた。札幌、苫小牧、旭川などはチーム編成が間に合わず、道大会は実施せず。
監督上野和幸(遠軽西ファイターズ監督)

岩手県代表  一関ガールズ野球クラブ

説明
紹介2010年9月創部の女子学童クラブ。男子と試合をしたり東北の女子学童大会に参加するなどして活動している。ホームは一関市。6年生5人、5年生4人、4年生2人、2年生2人、1年生1人の計14人で臨む。「他チームの胸を借りるつもりで、雰囲気を楽しむつもりで参戦します」(千葉監督)
監督千葉照仁(一関ガールズ野球クラブ代表兼監督)

山形県代表 山形ルーキーズ

説明
紹介鶴岡、村山など県内に複数の女子学童選抜があるが、今回は予選は行わず、6月中旬に支部を通じて参加希望者を募り、応募した20人が参加する。6年生14人、5年生4人、4年生2人。技術指導のために大学野球経験のある女性コーチを、また生活面のサポートのためにもう一人女性コーチを起用している。
監督長岡信広(県軟連事務局長)

福島県代表  スマイルふくしまGBC(ガールズベースボールクラブ)

説明
紹介福島県初の女子チーム。福島民報に告知記事を載せて参加者(4~6年生)を募り、いわき、棚倉、郡山、福島、塙、会津などから応募した20人で編成(6年生主体)。6月末から県央の郡山で練習。「震災の影響で避難している子も多いなか、参加してくれる選手が出てうれしいです。みんなとてもはりきっています」と連盟。
監督渡辺貞雄(ふくしまBSコーチ)


関東

 
茨城県代表  茨城ガールズ

説明
紹介支部を通じて希望者を募り、応募した選手のうち6年生23人が全国大会に出場し、5年生と4年生は2チームに分かれてNPB関東大会や、今年新設されたガスワンカップに出場する。茨城県は2011年から女子学童選抜を作ってNPB関東大会に出場し、同年は初出場で準優勝を果たした。
監督羽子田誠(宗道ニューモンキース監督)

栃木県代表  栃木スーパーガールズ  ☆ 3位 ☆

説明
紹介宇都宮、那須塩原、日光の3つの選抜チームなどから集まった42人でセレクションを行い、25人を選出。今夏、栃木県代表として全日本学童(マクドナルドトーナメント)に出場する「陽南学童」の女子バッテリーが、この大会にも参加。監督は昨年まで女子学童の栃木代表チームを率いた田代氏が務める。
監督田代恭規(作新学院女子硬式野球同好会監督)

群馬県代表  前橋ガールズ  ★ ベスト8 

説明
紹介2010年、NPB関東大会に参加するために前橋支部が市内の選手を集めて結成したチーム。今回は参加を希望した他支部の選手、支部推薦の選手たちを加え、実質的な群馬県選抜として臨む。6年生20人、5年生4人、4年生2人、3年生2人の計28人。群馬県は女子野球の底辺拡大のために、今後傘下の14支部に女子学童チームを作る方針。
監督松井一男(群馬県野球連盟前橋支部理事)

千葉県代表  千葉なのはなガールズ  ☆ 準優勝 futatubosi ☆

説明
紹介船橋&その近郊、八千代&柏、市川の3チームが予選を行い、優勝した船橋を中心とするチームに、八千代の3選手と千葉の1選手を加えて補強。船橋には活発に活動する歴史ある選抜チーム「オール船橋レディース」があり、今回のチームはその池内監督が率いる。オール船橋レディースは昨年のNPB関東大会で準優勝。
監督池内正明(薬円台リトルスター監督)

埼玉県代表  Joshi One

説明
紹介毎年8市2町の少年野球チームの中から女子大会に出たいという4~6年生を集め、関東の各種女子学童大会に出場している。NPB関東大会には07年の第1回大会から出場。モットーは「楽しむ野球」。今回は約40人が集まり、その中の6年生を中心に編成した。中野渡(なかのわたり)氏は結成当初からの監督。
監督中野渡進作(狭山バッファローズ監督)

東京都第1代表  足立フェアリー

説明
紹介今年の東京都知事杯優勝チームで、6年生13人、5年生5人、4年生2人の計20人で臨む。都知事杯では25-0、18-1、8‐1、11‐1、と圧倒的な強さで勝ち上がり、決勝では11-10で接戦をものにした。足立区は都内でも早くから女子選抜を作って結果を出している区。小林監督は昨年の都知事杯でもチームを準優勝に導いた。
監督小林均司(梅田ヤングスターズ代表)

東京都第2代表  町田女子選抜

説明
紹介東京都知事杯準優勝チーム。町田は昔から女子野球が盛んな土地で、今回は市内の少年野球チームの選手を集めて編成(昭和51年創部の学童クラブ「オリオールズレディース」は参加せず)。都知事杯では20-1、12‐10.18-9、10‐9と勝ち上がり、決勝では10-11と足立フェアリーに競り負けたが、力は拮抗していた。都知事杯のときのメンバーに新たに3人を加え、総勢23人で臨む。
監督吉田毅彦(金森アームズヘッドコーチ)

神奈川県代表  YAMAYURI

説明
紹介5、6年生だけで約500人の女子学童選手がいるため、6年生のみを対象として2回セレクションを行い、200人強の中から20人を選抜した。監督には長く少年野球の指導をしている姉崎氏を起用。女性コーチとして日体大女子軟式野球部OGが参加する。チーム名のヤマユリは県の花。
監督姉崎正男(神奈川県少年野球連盟学童部育成委員)


甲信・東海 

山梨県代表  山梨選抜  ★ ベスト8 

説明
紹介山梨県は2010年から女子学童選抜を編成してNPB関東大会に出場。11年、12年と2連覇し、12年はIBA-boysの大会でも優勝。今回は県下の6年生だけ22人を集めて編成。セレクションは行っていない。少年野球の指導で実績のある植松氏が監督を務める。
監督植松俊文(須玉体協)

静岡県代表  静岡イーストエンジェルス

説明
紹介この大会のために県大会を新設。参加した浜松、中部、中遠、東部の4ブロックチームが戦い、優勝した東部(御殿場、沼津、富士、裾野、静岡など)チームが出場する。登録は29人(6年生17人、5年生11人、4年生1人)。県大会のスコアは6-1、10-1。静岡県は昨年Kボールの全国大会で三島の中学生チームが活躍して以来、女子野球熱が高まっている。
監督酒井学(神山少年野球クラブ監督)

愛知県代表  オール愛知ガールズ  ☆ 優勝 ☆

説明
紹介1月にインターネットで4年生以上の選手を公募。応募した50人の中から6年生15人を中心に編成し、早い時期から頻繁に練習を行ってチーム作りに励んでいる。愛知県は軟式硬式取り交ぜて高校生以上の女子野球チームがたくさんあるが、小学生チームが作られるのはこれが初めて。
監督石井利一(東筑ライオンズ監督)

三重県代表  三重高虎ベースボールクラブ

説明
紹介参加を希望した熊野、津、松阪、四日市、桑名、名張の2~6年生25人(6年生は13人)が出場。硬式社会人クラブチーム「三重高虎ベースボールクラブ」より野球教室やグラウンド提供などのサポートを受けるため、同チームの名前を県軟連の承認を得て冠した。所属チームの練習後、ナイター練習。
監督小河内敏也(高岡コンドルズ監督)


近畿 

滋賀県代表  滋賀選抜  ★ ベスト8 

説明
紹介滋賀県は08年から女子選抜を編成し、近畿大会に参加。今大会は支部を通じて何度か選手を募り、集まった6年生13人が参加する。監督は学童選抜「滋賀あみんちゅガールズ」と中学生クラブチーム「マイティーエンジェルス」を率い、女子の指導経験豊富な上野監督が務める。 
監督上野竜也(滋賀あみんちゅガールズ、マイティーエンジェルス監督)

京都府代表  京都ガールズ

説明
紹介京都府は07年から女子学童チームを編成し、近畿大会に出場。今回は県下の約230チームに声をかけ、丹後半島や福知山、綾部、宮津、京都、城陽などから集まった22人が参加(6年生17人、5年生4人、4年生1人)。子どもを安心して任せられるようにとスタッフは全員女性。監督コーチには小中学校の教員を起用。
監督北村美菜子(中学校教員。ソフトボール部顧問)

奈良県代表  オール奈良  ★ ベスト8 

説明
紹介県下の17支部に声をかけ、7支部から集まった26人が参加する。6年生は10人強。昨年、近畿大会に出場するために奈良県で初めて作られた女子学童チームだが、今年は全国大会効果もあって昨年より希望者数、戦力ともアップ。4月から練習開始。監督は昨年同様、中本氏が務める。
監督中本恵三(耳成オックス監督)

和歌山県代表  和歌山ハーモニーズ

説明
紹介有田、田辺・西牟婁、新宮・東牟婁の3つの支部に女子学童選抜チームがあり、その中の5、6年生を集めて20人を選抜した。和歌山県は08年から県予選を行い、優勝チームが近畿大会に出場してきたが、今回の監督は現在県大会3連覇中の田辺・西牟婁支部選抜「TNエンジェルス」の出羽監督が務める。
監督出羽研吉(和歌山県田辺・西牟婁学童協議会副会長)

大阪府代表  大阪ベストガールズ

説明
紹介各支部長が推薦する選手で編成。近畿大会には07年の第1回大会から参加し、現在4連覇中。昨年5年生で選抜メンバーだった5人(現6年生)を中心に新たに6年生9人、5年6人を入れ、計20人で参戦する。3月下旬に保護者説明会を行い、練習は7月から毎週土曜に。創部以来の監督で日本一を目指す。
監督三澤統治(大阪府軟式野球連盟理事)


中国 

広島県代表  ガールズ広島

説明
紹介広島県では有志が作った学童選抜が岡山大会に出場しているが、今回のチームは県軟連が編成。支部を通じて少年野球チームの監督に選手を推薦してもらい、大崎上島、江田島、三次、府中、世羅などの選手20人(6年生14人、5年生4人、4年生2人)で臨む。監督は18年間少年野球の指導にあたっている女性が務める。
監督沖田靖身(東三区板橋少年野球チームヘッドコーチ)


四国 

愛媛県代表  マドンナジュニア愛媛

説明
紹介四国唯一のクラブチーム「マドンナジュニアベースボールクラブ愛媛」(2010年創部。小~高)の和田監督が、県軟連から一任されて編成。同チームの学童選手に、和田監督が別途スカウトした捕手と脚力のある選手を加え、6年人5人、5年生5人、3年生1人の計11人で臨む。
監督和田博文(マドンナジュニアベースボールクラブ愛媛代表兼監督)

徳島県代表  徳島県選抜  ☆ 3位   ☆

説明
紹介徳島県初の女子学童チーム。県下に約80人の女子学童選手がおり、応募した16人(6年生8人、5年生7人、4年生1人)で編成。通常のチームでも主力の選手が集まった。少年野球チーム監督の父をもち、中高とソフトボールをやっていた女性を監督に起用。「楽しんで戦い、相手とも仲良くなってもらえたら」と監督。
監督山田有璃(所属チームなし)

高知県代表  高知家ガールズ

説明
紹介高知新聞で告知したり保護者説明会を開くなどして何度か募集をかけ、集まった13人(6年生8人、5年生2人、4年生3人)が参加する。高知県選抜は岡山大会に参加するため10年に結成され、初出場初優勝の実績あり。今回の監督は四国初の高校女子硬式野球部監督が、コーチは警察官や教員として野球をしている女性たちが務める。
監督亀井司郎(県立室戸高校女子硬式野球部監督)


九州・沖縄

福岡県代表  FUKUOKAガールズ

説明
紹介24支部長に選手をリストアップしてもらい、セレクションを経て20人を選出し、19人が参加。北九州、久留米などから集まった6年生をメインに5年生が若干名という構成。中村監督は久留米で長く少年野球チームの監督を務めたあと、現役を引退。子どもの指導に定評あり。
監督中村佳優

佐賀県代表  佐賀スターガールズ

説明
紹介佐賀県は11年から始まった九州大会のために県大会を新設し、選手を育成。今回は県大会に出場した嬉野・太良選抜、佐賀市選抜、三神タイガールス(三養基郡、神埼市)の3チームの中から希望者を募り、応募した14人(3~6年生。結果として佐賀市と三神タイガールスの選手)で参戦する。監督は佐賀市選抜の山崎監督。
監督山崎信行(若楠少年野球部監督)

長崎県代表  ビクトリア長崎

説明
紹介支部を通して選手を募集し、6年生7人、5年生8人、4年生8人、3年生3人、2年生2人の、計28人が応募。その中の5、6年生を中心にチームを編成した。人材育成のため、低学年生をふくむ応募者全員で練習を重ねている。監督は長く少年野球の指導者を務めた川本氏。コーチには神村学園女子硬式野球部OGも。
監督川本一成

宮崎県代表  延岡ガールズ

説明
紹介宮崎県は2011年に九州大会に参加するため県大会を整備。今回は延岡、宮崎、都城、小林の4地区代表が県大会に参加し、優勝した延岡ガールズが出場する。学年構成は6年生7人、5年生6人、4年生3人(計16人)。県大会のスコアは9-8、11‐3。延岡ガールズは11年の九州大会で準優勝の実績あり。
監督木幡浩一郎(延岡少年野球連盟常務理事)

沖縄県代表  ドリームエンゼル

説明
紹介昨年、北谷(ちゃたん)町とその近郊チームの子どもたちを集めて作られたチーム。県野球連盟公認の学童大会で優勝して全国大会出場を決めた。参加するのは7チームから集まった6年生9人、5年生2人、4年生2人の計13人。学校のあと週2回ナイター練習。「北谷町は野球の施設がたくさんあるのでナイター練習が可能なのです。直前は毎日練習が目標です」と監督。
監督照屋浩三(北玉ライオンズ監督)


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