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12年6月

女子学童の全国大会でオール宮城ブルーリボンが3連覇。世界大会へ(2012年6月25日)

 日本で唯一の小学生の全国大会「第3回 学童女子軟式野球 全国大会」が6月23~24日、東京都江戸川区で開かれた。主催するのは(社)少年軟式野球国際交流協会(IBA-boys)だ。

 この大会は「女子にも海外のチームと対戦する機会を」という思いから2年前に作られたもので、優勝チームは同協会が毎年7月末に東京で開催する世界大会に出場することができる。

ツーベースを放つ宮城の千葉選手 愛媛、ホームスチールに成功。右はMVPに輝いた宮城の青山捕手

 決勝に進出したのは世界大会参加の強い意志をもって参戦した宮城県の選抜チーム「オール宮城ブルーリボン」と愛媛県のクラブチーム「マドンナジュニアベースボールクラブ愛媛」。宮城は過去2回優勝しており、今回は3連覇がかかった大事な大会だ。

愛媛のエース、越智選手

 双方力が拮抗し、どちらが勝ってもおかしくない展開となったが、1ー1の同点で迎えた3回表、愛媛の四番・深川ほのかが2死一、三塁の場面でタイムリーツーベースを放って1点勝ち越すと、続く五番・越智美咲希、六番・細川柚月の連打と深川のホームスチールなどで3点を追加し、5-1とする。
 しかし宮城はその裏に1点返すと、さらに4回の裏、1死満塁から敵失や二番・渡邊実緒、三番・角田玲奈、四番・千葉成珠の連打などで一気に6点をあげ、8-5と逆転。愛媛は6回表に1点返したが及ばず、オール宮城ブルーリボンが8-6で優勝した。
 宮城の守備がよく鍛えられていたのに対し、愛媛はわずかに守備にほころびが出たことが明暗を分けた。

「3連覇のプレッシャーがあったので、選手たちには楽しくやろうと話しました」と宮城の阿部泰昭監督。「5ー1になったときはどうなることかと思いましたが、キャッチャーの青山愛理がムードを盛り上げてくれて後半の逆転につなげることができました」。

3連覇したオール宮城ブルーリボン/

 今年の世界大会(7月27~30日)はブラジル、パラグアイ、オーストラリア、インドネシア、シンガポール、フィリピン、チャイニーズタイペイ(台湾)の7カ国にオール宮城ブルーリボンを加えた日本チーム5チームの、合計12チームで争われる。宮城の活躍は、後日改めて紹介する予定だ。

写真協力/IBA-boys広報部


高校女子硬式チーム「丹波高校連合」に入って夏の全国大会に出場しよう(2012年6月23日)

 高野連が今夏の大会から認めた部員不足チーム同士の連合。少子化の波が遂に高校野球にもという思いだが、一方高校女子硬式野球では、違う理由で連合チームが結成される。自分の高校に女子硬式野球部がない選手の連合チーム「丹波高校連合」だ。

 全国高等学校女子硬式野球連盟に申し込めば、同じような環境の選手とチームを作って夏の女子高校生の全国大会に出場できる。もちろん大会参加のためだけのチームなので大会後は解散してしまうが、普段大会に出場する機会がない女子選手には貴重な機会だ。
 かつて吉田えり選手が川崎北高校時代に参加したことがあるが、近畿圏ではよく知られているものの、他の地域ではまだあまり知られていないのが残念だ。

 今年の夏の全国大会は7月27日~7月31日。パンフレットに名前が載るには6月26日までの申し込みが必要だが、大会参加自体は7月中旬頃まで受け付けるとのこと。
 まだ間に合う。知り合いに心当たりの選手がいたらぜひ教えてあげてほしい。

●申し込み先/090-1591-9224(全国高等学校女子硬式野球連盟、堀事務局長)


札幌シェールズ、春の北海道大会を制す(2012年6月5日)

 6月2~3日に札幌市で開かれた「第14回 北海道女子軟式野球選手権大会 春季大会」で、札幌シェールズが優勝した。大会は6チームを3チームずつ2ブロックに分けてリーグ戦を行い、各上位2チームによる決勝トーナメント形式で行われた。

優勝した札幌シェールズ(写真提供/北海道女子軟式野球連盟)

 以下は道女連の石川加奈子副理事長からの報告だ。
「今大会一番の熱戦となったのは、準決勝の札幌シェールズと苫小牧ガイラルディアの試合でした。昨年の秋季大会で優勝したガイラルディアは毎回得点圏に走者を進めながら、あと1本が出ません。一方のシェールズは5回裏、六番・水落令央那が初球を左翼に豪快に叩き込むソロアーチを放ちました。
 ガイラルディアは6回表に相手3番手投手の乱調と内野守備のミスに乗じて同点に追いつきますが、その裏、シェールズは二死二塁で四番・池田由紀子が中前へはじき返して再び勝ち越し。シェールズが2-1で緊迫した接戦をものにし、決勝にコマを進めました。

 決勝は札幌シェールズと中高生が多い札幌ブレイクの対戦。シェールズは初回、二死一、三塁で五番・竹中揚子が右中間を破る二塁打を放って2点を先取。ブレイクの12歳の好投手・立野歩佳を攻略し、2回にも3安打で3点を追加、4回には2安打で2点を加点しました。

北のジャイロボーラー・坂原選手(写真提供/北海道女子軟式野球連盟)

 一方のブレイクは、シェールズの坂原-武井の両投手からなかなか得点を奪えず、5回に1点を返すのが精一杯。その裏、シェールズが1点を追加して8-1の5回コールドで優勝を飾りました」

 札幌シェールズの竹中揚子監督は、
「今大会は高校1年生の坂原朱音、中学2年生の武井麻優の2人の若い投手を積極的に使いました。若い選手は吸収が早いので、チームの将来を見据えての起用です。決勝は2人の好投を軸に、20代以上の選手がよく打ってくれたことが勝因です」と言う。

 ちなみにキャッチャーでもある竹中監督によると、坂原選手はジャイロボールを投げるのだとか。「打者の手元でボールが止まって見えるんです」とのこと。

 昨年の秋季大会の成績と合わせた結果、全国大会には札幌シェールズ、苫小牧ガイラルディア、札幌プログレスが出場を決め、今回準優勝した札幌ブレイクは同大会の中高生の部に出場し、優勝を狙う。

今年も6チームが参加(写真提供/北海道女子軟式野球連盟)


東北の中学生に朗報! 岩手県に中学軟式クラブチーム誕生(2012年6月1日)

 3月末に「東北小学生女子野球交流大会」が開かれてから2カ月。岩手県に初の中学軟式クラブチームが誕生した。5月27日に約10人の選手が顔合わせをし、初練習を行った。

 発起人は一関ガールズ野球クラブの千葉照仁監督。
「小学生の女の子たちに野球をやろうよと呼びかけている人間として、中学に行っても野球ができる環境を作ってあげたかったし、作る責任があると思いました」

 監督には岩手県選抜チーム「岩手絆ガールズ」で監督を務めた及川信行さんが就任し、当面は毎月第2、第4日曜日に一関市内のグラウンドで練習を行う予定だ。
「東北はまだ女子野球が定着していないので部活動を優先し、周りのみなさんの理解を得ながら活動していきたいと思います」

 まだできたばかりで、チームの名前もどんな大会に参加するのかも決まっていないというが、指導者の士気は高く、これからが楽しみだ。通ってこれるなら他県の選手でも入団できるという。

 東北の中学生チームといえば07年創部のスポルト・ベースボールクラブ(青森県。小~高1対象)があったが、2年ほど前に解散してしまったため、現在活動しているのは宮城県の宮城ドリームガールズだけ。そのため、岩手チームの創部は東北の女子野球の発展に大いに弾みをつけることだろう。

●問い合わせ先/090-5352-5171(千葉照仁副代表)
●チームの名前は「絆Venus」に決まりました。


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