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13年12月

硬式クラブ「侍」が野球イベントを開催! 参加者募集中(2013年12月7日)

 02年の創部と、日本で最も古い女子硬式野球クラブ「侍」が、今月22日、硬式野球のイベントを開催する。

説明

 侍は以前から女子野球環境がない所に遠征するなどしてその普及に努めてきたが、先ごろNPO法人になり、今後は組織的に選手の育成や女子野球の環境作りを進めていく方針だ。 

 12年からチームを率い、「全ての女性に野球を」のブログでも知られる矢尾倫紀監督は、
「女性が硬式野球と触れ合う機会ってなかなかないと思うんです。だから以前から楽しみながら硬式野球に親しんでもらえるイベントをやりたいと思っていました。今回NPO法人になったので、この機会にその夢を実現し、たくさんの人たちに硬式野球の楽しさを味わってもらいたいと思っています」
 と熱く語る。

 百の説法より一の体験。楽しみながら硬式野球への理解を深めてもらい、一緒に野球ができる仲間になってもらえたら最高だ。野球経験、年齢を問わず参加できるので、友達や知人を誘って参加してはいかがだろうか。

サムライ・ガールズベースボールフェスタin富士見市

●日時/12月22日(日)、10~14時(9時半受付開始)
●場所/県立富士見高校グラウンド(埼玉県富士見市)
●内容/午前中…硬球を使ったキャッチボールやバッティング練習
    午後…試合(硬球以外の柔らかいボールを使用)
    ※参加者の人数や野球経験によって内容が変更になる場合があります。
●参加資格/野球が好きな女性。年齢、経験問わず
●申込方法/12月15日までに以下までメールで申し込みのこと。
      (詳しくは右上のチラシ参照)
      samurai.girls.baseball.hp@gmail.com


第12期日本代表候補と大倉孝一監督の構想発表(2013年12月3日)

23人の候補生たちと大倉監督(中央左)、清水コーチ(同右)

 11月30日と12月1日の2日間にわたって第12期女子野球日本代表候補のトライアウトが行われ、23人の候補生が選出された。

 選出されたメンバーは以下のようになっており(高校生10人、大学生8人、社会人5人)、うち前回の代表だった選手は6人(青字)で、かなりの若返りが図られた。

<投手> 
田中露朝 (福知山成美高等学校)
笹沼 菜奈(埼玉栄高等学校)
石川 優希(埼玉栄高等学校)
御山 真悠(花咲徳栄高等学校)
大串 桃香(福知山成美高等学校)
吉井 萌美(平成国際大学)
小出 加会(平成国際大学)…前回代表候補
磯崎 由加里(尚美学園大学)
田中 茜(尚美学園大学)

<捕手>
西 朝美(AFB TTR)
笠原 千鶴(防衛大学)

<内野手>
金 由起子(ホーネッツレディース)
原 万裕(福知山成美高等学校)
石田 悠紀子(新波)
平賀 愛莉(花咲徳栄高等学校)
兼子 沙希(平成国際大学)
出口 彩香(尚美学園大学)
甲斐 綾乃(蒲田女子高等学校)

<外野手>
志村 亜貴子(アサヒトラスト)
加藤 優(アサヒトラスト)
田中 亜里沙(福知山成美高等学校)
山内 史帆(福知山成美高等学校)
寺部 歩美(尚美学園大学)

大倉孝一監督

 若返りの理由やチーム作りの構想について、第6回W杯の監督を務める大倉孝一さんにうかがった。

高校生が多い選出になりましたが?
大倉 ベテランがいるうちに若手に世界を経験してもらい、その人たちがいずれ中堅、ベテランというかたちで日本の女子野球を支えていけるようにしたかったからです。

――今回は硬式選手に限っての選考になりましたが、その意図は?
大倉 私は06年からW杯の監督を務めさせていただきましたが(第2~4回大会)、昔は野球がしたくてもできない選手がたくさんいて、とにかく野球ができる環境や世界と戦える機会を彼女たちに与えたいと思って人を選んできました。でも今はもう日本の女子野球はそういうレベルではないところまできたので、次の段階としてこういう方法を取りました。(詳しくは日本女子野球協会のサイトへ)

現在の野球界が目指しているものの一つに日本代表(侍ジャパン)の強化がありますが、今回のトライアウトにはそれがどのように反映されましたか?
大倉 まず監督推薦というステップを設けたこと、それから早い時期にトライアウトを行って準備期間を充分に取ることです。それによって技術的なことはもちろん、意識も高められると思っています。

――実際に今回のトライアウトを見てどのように感じましたか?
大倉 監督推薦があったので高いレベルの選手が集まっていたと思います。力が拮抗していたので細かいところまで実力の差を把握するのは難しく、選考には苦労しましたが、ポテンシャルの高い選手を選んだので、これから世界と戦えるレベルにまでもっていきたいと思っています。

――4連覇に対するプレッシャーはありますか?
大倉 4連覇は当然しなくてはいけないと思っていますが、選手には4連覇というプレッシャーを感じる必要はないと話しました。それよりもこの一回一回に勝つということにこだわってほしいし、そのプレッシャーは感じさせたいと思っています。

トライアウト風景

――今回選ばれた人たちの中から最終的なメンバーが決まるのですか?
大倉 いえ、来年行われる国内大会で良い選手をみつけたら、どんどん入れ替えていきます。具体的には今後できるだけたくさん合宿をやって、そこに新たな選手を招き、特徴を見たり今回のメンバーと比べたりしながら決めたいと思っています。そのため、今日選ばれた選手のみなさんにはさらに努力を続けていただきたいし、そうでない人たちも諦めずに精進していただきたいと思っています。

――プロの招聘はありますか?
大倉 はい、プロとは連携をとるつもりです。私はプロアマで分けて考える必要はないと思っています。全員日本の女子野球選手ですから。

――最終メンバーはいつごろ決まりますか?
大倉 できるだけ大会ギリギリまで決定を延ばしたいと思っています。1カ月前にメンバーを決めても、本番までにケガをしてしまうことがあるからです。

――どのような戦いをしたいと思っていますか?
大倉 ワールドカップは予選リーグ、決勝トーナメントと全部で10試合近くありますが、一つも落とすことができません。そのため相手にいい投手がいたから打てなかった、では通用しません。なんとしても点を取らなくてはいけないし、少々調子が悪くても勝てるチームでなくてはいけないんです。
 だから全員にセーフティバントや盗塁ができるようになってもらいますし、四球も「出る」のではなく「取る」という気持ちで臨んでもらいます。打撃もどこからでも点が取れるようにしていきます。投手なら私は真っ直ぐとスライダーしかありませんというのではなく、多少調子が悪くてもカウントを整えて攻めていけるようになってもらわなくてはいけない。
 選手たちには自分の野球をもう一段階レベルアップさせ、全員が守れて打てるようになってほしいと話しました。

 それからもう一つお話ししておきたいのは、日本の女子野球界にとって大切なのは、いかにして日本代表が勝つかだけでなく、その活動をどうやってほかの人たちのレベルアップにつなげるかということです。だからトライアウトも選ばれた選ばれなかったではなく、参加することで何かを感じて帰ってもらい、全国のレベルアップにつなげてほしい。私はそう思っています。


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