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13年7月

女子プロ野球が9月に関東と関西で合同トライアウトを開催(2013年7月31日)

 女子プロ野球機構が新たな選手獲得のため、9月に合同トライアウトを開催することになった。今回は関東(埼玉県・越谷市民球場)と関西(京都府・わかさスタジアム京都)の2カ所での開催となる。プロ野球選手になりたい人はチェック!

関東会場
●日時/9月5日(木) 9:00~18:00終了予定(受付開始8:00)
●場所/越谷市民球場 

関西会場
●日時/9月6日(金) 9:00~18:00終了予定(受付開始8:00)
●場所/わかさスタジアム京都(旧西京極野球場)

※両日テスト内容は同じ。
※雨天時は、中止する場合がある。

トライアウト内容
●1次テスト
(共通)50m走/遠投  
(投手)投球 
(野手)打撃/守備
 
 ※参考記録(女子プロ野球選手)
  50m走〔最高値:6秒63/平均値:7秒26〕
  遠投〔最高値:82m/平均値:71.2m〕

●2次テスト(1次テスト通過者のみ)
 (共通)シートバッティング、シートノック、面接

受験資格/2014年4月1日時点で満30歳未満の女性であること。
※在学中の者は、2014年3月、高校・大学・各種専門学校を卒業見込みであること。
※未成年者は保護者の承諾が必要となる。

申込締切/8月29日(木)
合格発表/10月上旬予定

 エントリーシートのダウンロードなど、詳細は日本女子プロ野球機構のサイトへ。


硬式チーム「徳島Spirits」が選手を募集中!(2013年7月30日)

 昨年11月、徳島市に誕生した「徳島Spirits女子硬式野球クラブ」が選手を募集している。同チームは社会人硬式野球チーム「徳島野球倶楽部」が運営するチームで、四国では愛媛県の「マドンナ松山」に次いで誕生した女子硬式チームだ。

後列左端が大村監督。その隣の松下主将は以前「山口きらら防府BBC」でプレーしていた

 
 率いるのは池田高校で名将、蔦文也監督の教えを受けた大村研視監督(42歳。大阪学院大学→27歳から徳島野球倶楽部)で、現在同チームと女子チームの監督を兼任している。

「創部のきっかけは昨年1月以降、徳島野球倶楽部に現主将の松下彩をはじめ、女子選手が何人も入部したことです。それで『野球に男女の区別があるのはおかしいし、徳島に女子チームがないのもおかしいんじゃないか』という話になって創部を決めました」

 大村監督によると徳島県は小学生の女子選手はたくさんいるが、中学に入ると女子は野球部への入部を断られるケースが多いとか。そのため、彼女たちの受け皿を作る必要性も痛感したのだという。

 現在16歳から23歳まで、高校生を中心に7人が在籍し、徳島市内の高校のグラウンドを借りて毎週日曜日に練習をしている。中学生以上なら野球未経験者でも入団可。通って来れれば県外の選手でも歓迎するという。
 8月の松山の全国大会には体験入部者も加えて参戦予定。まずは大会の雰囲気と楽しさを味わってもらいたいという。

「うちは技術よりまず挨拶やマナー、人間形成を重視しています。蔦監督は『強いチームはみんなそれができているんだよ』と常々おっしゃっていました。
 野球をしたい女の子はぜひうちのチームに来てください。いっしょに野球を楽しみ、女子野球をもっとメジャーにしましょう」(大村監督)

●問い合わせ先/090-9554-7845(大村監督)
●参考URL/http://tokushima-spirits.cloud-line.com/(徳島Spirits女子硬式野球クラブ)

※写真提供/徳島Spirits女子硬式野球クラブ


来春、静岡県の日大国際関係学部に女子硬式野球部誕生(2013年7月27日)

 三島市にある日本大学国際関係学部に、来年4月、女子硬式野球部が誕生することになった。同学部の男子チームは東海地区大学野球連盟に所属し、静岡学生野球リーグなどで優勝を重ね、全日本大学野球選手権大会にも三度出場したことがある強豪。ちなみに東都大学野球連盟に所属する日本大学硬式野球部とは同じ日本大学でも活動を異にしているので、お間違えなく。

 その学部に女子硬式野球部ができるきっかけになったのは、昨年8月、三島市で行われたKボールの全国大会。

「大会の運営にうちの男子選手たちがお手伝いに行ったのですが、女子中学生たちがハツラツとプレーするのを見て、ぜひうちにも女子チームを作ろうということになり、学部を挙げて準備を進めてきました」
 と男子チームの和泉貴樹監督(59歳)。
 

 監督は宇都宮商業高校OB。日本大学を卒業後、日立製作所を経て日本大学のコーチ、監督を務め、国際関係学部には14年前に着任した。日米大学野球やユニバーシアードの日本代表チームのコーチを務めたこともある。

 女子チームを指導するのは和泉監督をはじめとする男子チームのスタッフたち。男子選手だけでも約150人いるので、練習は時間をずらすなどして男女別々に行い、女子選手の数が増えれば女子単独の指導陣をそろえる予定だ。女子寮も選手の集まり方を見て検討するという。
 創部後は女子硬式野球の各種大会に参加していく。

「グラウンドや室内練習場、トレーニングルームなども完備しており、環境は整っています。進学方法は一般受験だけでなくAO推薦も可能です。女子野球人口はまだ少なく、野球の実績がない選手も多いと思うので、ぜひやりたいという意欲があればAO推薦の対象といたします」(和泉監督)

男子の練習風景 トレーニングルーム

 現在ある大学女子硬式野球チームは7つ。来春はそこに岡山の環太平洋大学、静岡の日本大学国際関係学部の2つが加わることになった。実はまだほかにも来春創部を予定している大学があるので、情報が解禁になったらお知らせする。

 遠からず大学女子硬式野球の連盟も立ち上がる予定なので、高校卒業後の環境は少しずつ整っていくことだろう。

●問い合わせ先/055―980-1919(日本大学国際関係学部・入試事務室)

※写真提供/日本大学国際関係学部 


女子プロ野球「ティアラカップ」、野球教室参加者募集中(2013年7月18日)

画像の説明

 今年度、全国を回って開催されている女子プロ野球4球団による「ティアラカップ」。 大会期間は2日間で、初日は1回戦、2日目は決勝戦と3位決定戦を行い、大会ごとに優勝チームを決めている。シーズン終盤には優勝回数の多い2球団でティアラカップ年間女王決定戦も予定されている。

 そのティアラカップで毎回野球教室が開かれているのをご存知だろうか。参加できるのは小学1年生~高校3年生の女子と、小学1年生~小学6年生の男子。参加費は無料だが、事前申込が必要だ。

 7月20~21日はさいたま市営浦和球場でティアラカップと野球教室が開催される。イーストアストライアとノースレイアの選手たちは特に、今年度から浦和区を生活拠点とし、地域の行事にも積極的に参加して地元に愛される球団を目指してきただけに、子どもたちとの交流を楽しみにしているという。

画像の説明

 男子プロ野球では行っていない女子プロ野球ならではのファンサービス。観戦だけでなく野球教室にも参加してはいかがだろうか。

「ティアラカップ」埼玉浦和大会と野球教室の予定

●7月20日(土)/野球教室… 8:30~10:00
        大会…第1試合 11:00~
            第2試合 13:30~   
●7月21日(日)/野球教室… 8:30~10:00
        大会…第1試合 11:00~
            第2試合 13:30~     
●場所/さいたま市営浦和球場
●申込締切/7月19日(金)12:00まで(先着100名)

 野球教室の内容、持ち物、申込方法、夏休み期間中の野球教室の予定は日本女子プロ野球機構のホームページにアップされている。

画像の説明

※写真提供/日本女子プロ野球機構


新潟女子野球の原点「BBガールズフレンドシップマッチ」が今年も開催!(2013年7月10日)

 新潟県の女子小学生ならぜひ参加してほしいのが、毎年8月に開かれる女子野球イベント「BBガールズフレンドシップマッチ」だ。当日集まった選手をいくつかのチームに分け、女子だけで試合を楽しむ。第6回となる今年は8月11日に開催が決定した。

「普段、男子にまじって野球を頑張っている女子選手たち。1年に一度だけ、みんなで集まり、女子だけで野球の試合をしませんか? 女子だけなので、後ろに下がるわけにはいきません。女子でもピッチャーをし、キャッチャーをし、ショートをします! 自分たちで、試合を盛り上げます!
 野球を始めたからには、野球をずっと追いかけてもらいたい! 本気で頑張ってほしい! そんないろんな想いをこめてのイベントです!」
 と主催のBBガールズ普及委員会の頓所理加代表。

 
 難しい理屈はいらない。とにかく参加して女子野球の楽しさを思う存分味わってほしい。

第6回 BBガールズフレンドシップマッチ

●日時/8月11日(日)、9~17時
●場所/新潟県スポーツ公園
●参加資格/小学1年~6年生
●申込締切/7月31日
※申込先など詳しい情報は以下のポスターを参照のこと。
  → 


第2回東京都知事杯大会で足立フェアリーが優勝!(2013年7月8日)

 2時間25分の激戦を制したのは足立フェアリーだった。
 7月6日、「第2回東京都知事杯(エリエールトーナメント)」決勝。対するのは足立区代表「足立フェアリー」と町田市代表「町田女子選抜」。 

2回の裏、足立のランナーをホームでアウトにする町田 足立のエース、金子選手

 1回の表、町田は今大会屈指の好投手、足立の金子桃の、重くて低めにコントロールされた球を次々と打ち返し、4点を先制。5回裏、2点ビハインドで迎えた足立は、町田の投手が制球を乱す間に果敢に走って2点を奪い、さらに代わった二番手投手からも3点を奪って7-4と勝ち越し。

町田痛恨のパスボール。足立、3塁ランナーが帰ってサヨナラ

 しかし6回表、町田は気持ちを切らさず、長短打合わせて5本を放って10-7と逆転に成功。だがその裏、尻上がりに調子を上げてきた足立打線は無死二、三塁の場面でクリーンナップが三連打。サヨナラのホームを片野坂梨音が踏み、11-10で足立フェアリーが第2回女王に輝いた。

 足立は昨年準優勝、今年優勝とその強さを見せつけ、町田は、準決勝まで完封に近い成績で勝ち上がってきた足立の金子投手から11安打を奪うなど、素晴らしい打撃力を見せた。双方の力は拮抗し、見ごたえのある試合だった。

説明

 なお決勝戦をふくめ長打がたくさん出た大会だったが、「(ミニカラーコーンを使った)大会特別ルールのおかげで選手が延々とボールを追いかける時間がなくなり、試合らしい試合になったと自負しています」と東京都軟式野球連盟は言う。

優勝した足立フェアリー。足立区はコンスタントに強いチームを送り出している

 今大会は昨年の1支部1チーム制をやめて混成チームOKとしたために、参加チーム数が4つ増えて33チーム、合計544人が梅雨空をものともせず、野球を楽しんだ。

「子どもの数が全国的に減っているなか、東京都の学童選手の数は変わらず、女子の数はむしろ微増しています」と牧野勝行専務理事。
 確かに開会式を見る限り低学年の選手がたくさんいたので、今後もチーム数は増えていくのではないだろうか。また上位に進出できなかったチームにも優れた選手がいて、東京都の底力を感じた。

 全国大会「NPBガールズトーナメント」には足立フェアリーと町田女子選抜が出場し、3位の北クイーンズは「NPB関東女子交流大会」に、4位のオール調布ベリーズは「ガスワンカップ」に出場する。

今年は33チームが参加。選手宣誓するオール葛飾の土屋みのり主将 始球式ではひろみちお兄さんこと佐藤弘道さんが見事ストライク

低学年生の姿が目立った今大会。写真は新宿ヴィーナス 西東京市BBガールズ。今年はユニフォームが間に合いました

※大会の結果はこちら → 


日本野球連盟が女子硬式野球の全国組織(女子委員会)作りを発表(2013年7月4日)

 社会人硬式野球や中学硬式リーグなどを傘下におさめる日本野球連盟(JABA)が、女子硬式野球の全国組織(女子委員会)作りに乗り出した。

 女子硬式野球のアマチュア野球団体には高校チームを束ねる「全国高等学校女子硬式野球連盟」と、関東チームを束ねる「関東女子硬式野球連盟」、それに日本代表を選出する「日本女子野球協会」の3つがあるが、現在、大学チームを束ねる連盟と、18歳以下のチームを束ねるユースの連盟を立ち上げるべく、関係者が努力をしている。

 日本野球連盟は上記の団体が所属する全国組織を作るとしており、その理由を次のように語る。
「理由は2つあります。1つ目は硬式軟式を合わせ、女子野球全体の発展を図るためで、今回の全国組織作りはそのためのものです。具体的にはまずユース、高校、大学、社会人クラブの組織を整え、そのうえでそれを束ねる全国組織を作ります。これによって各リーグが情報を共有でき、体制強化と底辺拡大が図れると思っています。
 
 私どもの傘下には中学硬式リーグ(リトルシニア、ボーイズ、ヤングなど)があるので、その実態調査もし、中学生以降、社会人までの一貫した女子硬式野球環境を作ります。

 2つ目の理由は、男子だけでなく女子の日本代表チームも強化するためです」

 現在、日本野球連盟には日本女子野球協会が加盟しているが、将来的には女子硬式野球の全国組織が加盟することになる。設立の時期は準備が整い次第、ということだそうだ。

「私たちはこれでようやく女子野球の普及、発展のためのスタートラインに立てると思っています」(日本野球連盟)

 今回、日本野球連盟から軟式野球と協力して女子野球環境を整えていく旨の発言があった背景には、今年4月に行われたアマチュア野球界の組織改変がある。それまで各種硬式団体を統括していた全日本アマチュア野球連盟が全日本野球協会と改称し、そこに新たに全日本軟式野球連盟が加盟したのだ(下図)。つまり今後硬式も軟式も同じ組織の中で連携を図りながら野球の普及発展に努めていくのである。

全日本野球協会
 ●硬式 日本野球連盟
     ・社会人野球団体
     ・中学硬式リーグ
     ・日本女子野球協会 など
 ●硬式 日本学生野球協会
     ・日本高等学校野球連盟
     ・全日本大学野球連盟
 ●軟式 全日本軟式野球連盟
     ・都道府県野球連盟
     ・全日本大学軟式野球協会 など
 ●野球規則委員会

 この流れの中で女子野球がどのような体制で運営されていくのか、今後の展望は明らかではないが、少なくとも女子硬式野球は日本野球連盟、ひいては日本の野球組織の中の一組織として運営されていくことになる。

 軟式についても全日本軟式野球連盟がNPBガールズトーナメント(小学生の全国大会)を開催するなど、女子野球の発展と人材育成に着手しているが、どの野球組織にも属していない既存の女子軟式野球連盟とどのようなかたちで連携を図っていくのかは、現時点では明らかになっていない。


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