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13年9月

関西大学チーム情報 大阪のプール学院大学が女子硬式野球部を創部(2013年9月12日)

 明治12年、イギリスの女性宣教師によって作られた「永生学校」(女子校)を母体とするプール学院大学(堺市。96年から共学)に、来年4月、女子硬式野球部が誕生する。

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 創部の理由を入試広報センターにうかがった。

「来年度、私どもの大学に教育学部ができ、新たに中学高校の保健体育の教員免許が取れるようになります。ということは、卒業生は学校でスポーツ系の部活の顧問をすることになるわけです。そこでこれを機に大学としてスポーツ教育にしっかり取り組もうと考え、盛んになってきている女子硬式野球部の創部を決めたのです。

 作るからには日本一を目指しますが、ただ強ければいいというものではなく、その活動を通してどんな社会貢献ができるかが大切だと考えています。そこで事前に女子野球関係者や日本女子プロ野球機構にご意見をうかがったところ、皆さんが望んでいたのは女子野球人口の増加でした。そこで私どもが野球のできる人材を育てれば選手の数が増え、底辺拡大という社会貢献ができると判断したのです」

 監督コーチの名前はまだ公表できる段階にないというが、敷地内にあるグラウンドを人工芝に改修して創部に備えているという。ただし野球場ではなく、また他の部と共用するため、練習は時間を決めるなど工夫をしながら行うとのことだった。
 一般入試だけでなく、AO推薦を利用した入学も可能だ。

●問い合わせ先/072-296-8301(プール学院大学・入試広報センター 担当・宮谷浩文)
●オープンキャンパス/9月14日(土)。それ以後は上記まで問い合わせを。

※写真提供/プール学院大学


チーム急増中の関西硬式界に、待望の長期リーグ戦誕生(2013年9月8日)

 08年には丹波ガールズと大阪ブレスの2チームしかなかった関西女子硬式野球界。しかし5年後の13年は高校3、専門学校1、大学2、クラブ3の、合わせて9チームがひしめくホットエリアに成長した(中学硬式リーグのチームは除く)。
 来年は神戸弘陵学園高校(兵庫県)、㈱ヒューマンドリーム(大阪府)や、複数の大学(後日紹介)が女子硬式野球部を創部予定だ。

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 そんなうれしい状況を背景に、いよいよ関西にも数カ月かけて戦うリーグ戦が誕生することになった。この大会ができればコンスタントに試合ができ、実力を養うことができるだけでなく、チーム同士の連携や親睦も図れ、メリットは計り知れない。

関西女子硬式野球リーグ

●日程/9月14、15、16日、22、23日、10月5、6、19日、11月9、10、16日
●場所/福知山市民球場、長田野球場(共に京都府福知山市)、履正社茨木グラウンド野球場(大阪府茨木市)
●問い合わせ先/関西女子硬式野球連絡協議会

 大会は教育リーグ的な意味をもつため、1球団から複数チーム参加も可能。福知山成美高校と京都両洋高校は2チーム参加し、オープン参加として愛媛のマドンナ松山も参戦予定。現在のところ、全11チームによる戦いになる見込みだ(今回は成美大学は参加せず)。

 方式はAリーグ、Bリーグの2ブロックによるリーグ戦、及び各ブロック上位3チームによる決勝トーナメント方式で行われる。

 この大会の新設に伴い、これまで秋に行われてきた「関西近県女子硬式野球大会」は発展的に解消。関西の硬式大会は、6月ごろに行われる「関西女子硬式野球選手権大会」(福知山成美高校主催)と、この「関西女子硬式野球リーグ」(関西女子硬式野球連絡協議会主催)の2本に絞られることになった。 

関西女子硬式野球連絡協議会とは

子どもたちの育成環境作り、関西女子硬式野球界のレベルアップと連携強化のために、13年2月に作られた組織。関西地区の高校、大学、クラブ、企業チーム(予定)が定期的に集まって会議を行っている。事務局は履正社医療スポーツ専門学校の中に置かれている。


高知県と愛媛県に大会誕生。愛媛県大会は参加チーム募集中!(2013年9月7日)

 女子野球に熱い思いを抱く人々の努力で、四国に高校生の硬式大会と小中学生の軟式大会が誕生することになった。
 四国では昨年まで硬式の全国大会「全日本女子硬式野球選手権大会」と「西条ひうちカップ」(硬式)の2つの大会が開かれ、特に8月の全国大会は全国からたくさんのチームが集まって活況を呈してきた。しかし四国で活動するチームが少ないため、大会が終わって参加チームが引き上げてしまうと、少々寂しい感が否めなかった。
 また18歳以下の大会もないので、大会に参加しようと思えば海を渡ってほかの地方の大会に参加しなければならないのが現状だ。

 しかし新しい大会ができることで四国の女子野球が活性化するのは確実となった。

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 では早速紹介しよう。まず硬式の大会から。

高等学校女子硬式野球 高知大会

●対象/高校硬式チーム
●日程/9月14日(土)~16日(月)
●場所/安芸市営球場、県立室戸広域公園野球場
●問い合わせ先/0887-22-5142(大会事務局)

 今年の4月、高知県室戸市の県立室戸高校に女子硬式野球同好会ができたことをきっかけに、高知県が女子野球の普及に乗り出した。その第一弾がこの高校生の硬式大会だ。高知県観光政策課は言う。
「大会を作ろうと呼びかけたのは県ですが、主催は安芸市と室戸市、高知県軟式野球連盟の三者からなる大会実行委員会です。

 高知県は野球好きな人が多く、プロ野球のキャンプが行われているだけでなく、昨年からは女子プロ野球と交流してティアラカップや野球教室も開かれています。県としては女子野球は今後発展する競技と考え、県東部(安芸市、室戸市など)を女子野球のメッカにして女子野球の普及発展を図ることにしました。もちろんそれによる地域振興も目的です。
 
 将来的には県内に約100ある少年野球チームや中学野球部に在籍する女子選手の活躍の場も作り、硬式軟式を問わず女子野球の環境を整えたいと思っています」

 行政が中心になって開く大会には大学軟式の全国大会(富山県魚津市)があるが、これほど行政が広い視野に立って引っ張る大会は初めて。それだけにこの大会と今後の高知県の動きに注目したい。

 第1回大会には室戸・中央連合(室戸高校硬式野球同好会と高知中央高校ソフトボール部の連合チーム)、神村学園(鹿児島)、日南学園(宮崎)、丹波連合(兵庫県)、京都両洋高校、福井工大附属高校の6チームが参加する。

※ポスターはこちら → 

 続いて軟式の小中学生大会を。

小野スポーツ交流女子軟式野球大会(小学生の部、中学生の部)

●対象/小学6年生以下、中学3年生以下
●日程/11月16日(土)、17日(日)
●場所/小学生の部…南吉井小学校、北吉井小学校(共に東温市)
    中学生の部…小野中学校(松山市)
●問い合わせ先/090-3787-9469(ONOスポーツクラブ 篠原事務局長)

 松山市の総合型地域スポーツクラブ「ONOスポーツクラブ」が主催する軟式の大会。創設の理由を同クラブの篠原昌也事務局長は次のように言う。

「松山市では08年に第3回女子野球ワールドカップが開催されたり、毎年硬式の全国大会が開かれていますが、そのわりに女子野球の認知度は高くありません。
 でも女子野球は今大きな盛り上がりを見せています。となれば次代を担う選手の育成が大切になってきます。現在、四国唯一の18歳以下の軟式チーム、マドンナジュニアベースボールクラブ愛媛の和田博文監督は熱心に若手の育成に努めていらっしゃいますが、和田監督と、四国の環境作りのためにも選手のためにも、四国で開かれる大会が必要だという話になったのです」

 参加チームは四国にとどまらず、全国どこからでも受け付けるという。この大会ができたことで、この夏開かれた小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント」に参加した各県の選抜チームが再結成される可能性が出てきた。また中学野球部の女子選手を集めてチームを作り、参加することもできるだろう。

 現在参加が見込まれているのは、四国や中国地方のチームを中心に小学生8チーム、中学生4チームだという。しかしまだまだ参加チームを募集中とか。開催が11月とあって参加しやすい時期なので、参加を検討してはいかがだろうか。


北海道の女子注目! 今秋、石狩市に軟式チームが誕生(2013年9月1日)

 かつてはサケの交易で栄え、近年は札幌市のベッドタウンとしての顔ももつ石狩市に、この10月、女子軟式野球チームが立ち上がることになった。

 監督を務めるのは現在石狩市内の少年野球チームのコーチを務める元高校球児、帯川貢さん(49歳)だ。最近まで女子野球の存在を知らなかったそうだが、
「ネットで偶然女子野球があることを知って、うちのチームの女子選手のお父さんと一緒に北海道女子軟式野球連盟の春季大会を見に行ったんです。そうしたらレベルが高いのと選手が楽しそうにプレーしているのとに驚いてしまって。それで自分たちもぜひチームを作りたいと思ったのです」

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 石狩の少年野球チームには各チーム1人か2人ぐらい女子選手がいるというが、中学野球部に入っても試合に出られないことが多く、そのために野球をやめてしまうケースがほとんどだという。
「そういう子どもたちのためにも野球を続けられる環境を作ってあげたいですね。部活との両立も可能です。平日は部活、週末は野球というかたちで活動してもらえれば」と帯川さん。

 入団資格は小学6年生から大人まで。練習は石狩市内の球場を借りて行い、通ってこれれば市外の選手でも大歓迎するという。帯川さんは秋には少年野球チームを辞め、甲子園出場経験のあるコーチとともに女子の指導に専念するという。
 
 創部のうわさを聞いて早速女子野球関係者がサポートの手を差し伸べているというのも、女子野球が盛んな北海道ならでは。創部後は北海道の連盟に加盟して春と秋のリーグ戦に参加したいという。

「まずは練習を見るだけでもいいので気軽にご連絡ください。一緒に野球ができることを楽しみにしています」(帯川さん)

●問い合わせ先/090-1521-3955
        dyhm7134@topaz.plala.or.jp(いずれも帯川氏)
●入団方法やチームの詳しい情報は石狩女子軟式野球チーム(仮称)のホームページにアクセス!


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