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16年12月

鳥取と島根の小学生59人が集合。初の山陰大会結果報告(2016年12月7日)

「どのチームもとてもよくまとまっていた」というのが指導者たちの感想

 記念すべき山陰初の女子野球大会「全山陰小学生女子野球大会」が12月4日、鳥取県米子市淀江球場で開催され、米子市、鳥取市、松江市の小学生59人が熱戦を繰り広げた。山陰唯一の一般女子軟式野球クラブ「ホワイトエンジェルス」(鳥取県、全日本女子軟式野球連盟山陰支部)のメンバーも応援に駆けつけ、裏方として大会を支えた。

米子vs松江戦。投手は米子の山本選手

 選手たちは初めての女子大会に、みんな生き生きとして元気いっぱい。「男子の中でやるのはいやだから、本当はやめようと思っていたんだけど、女子のチームができるって聞いて続けることにしました」と言う選手もいたほど。男子と一緒のときはできない、憧れのポジションをゲットして、お父さんと一緒に練習してきた選手もいたという。

 各チーム2試合を戦い、「米子シーガールズ」が2戦全勝で優勝。特にエース、山本紫月選手(6年生)は、球速、制球力、緩急とも優れていて、チームの大きな力になった。準優勝には1勝1敗の「鳥取Jr女子選抜」が輝いた。

 大会を作った米子シーガールズの神山邦寿代表は、
「女子の試合を見るのは初めてでしたが、みんな上手で驚きました。たとえば女子は体が柔らかいからか、特にキャッチングがうまいですね。捕手でも、男子は腕だけ動かして捕る子が多いんですけど、女子は体を動かして前で止めようとするんです。ボランティアで審判をしてくださった県軟連の審判部長も、『レベル高いね。すごいなあ』とおっしゃっていました」
 と、うれしい発見に顔をほころばせる。

米子vs松江戦。10ー0で米子

 気になる小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント」への参加は、大会繁忙期の8月開催とあって、両県とも難しそうだ。

 中学野球の環境は、鳥取県は学校統合で野球部自体が減っているうえに、女子ソフトボール部もほとんどないため、野球を続けたい選手の多くはホワイトエンジェルスへの入部を希望しているという。

「女子野球の認知度が低くて、選手集めに苦労した時代が長かったのですが、20年続けてきて良かったです」
 とホワイトエンジェルスの大谷祐敏代表。

鳥取vs松江戦。5-3で鳥取

 同チームは先ごろ、元女子野球日本代表候補の熊野頌子さんが関西からもどってきて、活気が出ているという。ホワイトエンジェルスにジュニアチームができれば、全軟連の中学生の全国大会全日本女子軟式野球連盟の中高生の全国大会に参加できる可能性があるので、ぜひやめないで続けてほしいと思う。

 一方島根県は、すでに来年の全軟連の中学生の全国大会に向けて準備を始めている。今年参加を希望したものの、開催地の受け入れ態勢の問題などで参加できなかったことは以前お伝えしたが、その時、チーム編成に動いたのが、今大会に参加した「松江市女子選抜」の松本朗さん(松江市軟式野球連盟学童部)だ。
「子どもたちと約束しているので、来年はぜひ行きたいです。6年生には、中学に行っても野球を続けてくれと話しました」と言う。
 
 熱心な指導者たちに支えられ、発展の兆しが見える鳥取県と島根県の女子野球。今後も山陰の動きから目が離せない。

本当にうれしそうですね 鳥取vs米子戦は、5-2で米子が勝利

開催地・米子の選手たちはトンボもかけます! 手前から松江、鳥取、米子の指導者たち

準優勝した鳥取の選手たち これから岡山大会(12/24~25)に出場する松江の選手たち

今年の山陰NO.1は米子に

※写真提供/米子シーガールズ、鳥取Jr女子選抜


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