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17年9月

静岡、宮城、愛媛が全国制覇。軟式のU18大会、総まとめ(2017年9月30日)

優勝を喜ぶ静岡イーストエンジェルス

NPBガールズトーナメント2017(第5回大会)」(NPB&全軟連主催)、「第15回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中高生の部」(全女連主催)、「第2回全日本中学女子軟式野球大会」(全軟連主催)と、昨年から3つの全国大会が行われるようになった、軟式のU18女子野球界。
 それぞれ小学生、中高生、中学生と、対象とする年代が異なる分、女子軟式野球人口の掘り起こしにつながっている。

 では大変遅くなったが、各大会の結果をご紹介しよう。

■中学生以上の大会は以下をクリック! ↓  
 第15回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中高生の部
 第2回全日本中学女子軟式野球大会

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NPBガールズトーナメント2017                       
(8月4日~9日、埼玉県開催)
画像の説明優勝/静岡イーストエンジェルス  準優勝/千葉なのはなガールズ
 
 史上最多の37都道府県39チームが参加。13年の第1回大会の30チーム以降、36、38、35と、16年を境に参加チーム数が減少に転じて心配していたが、今年は昨年参加できなかった岩手、滋賀、広島、長崎が復帰してチーム数記録を更新した。
 
 8強に進出したのは静岡、茨城、北海道、大阪、千葉、宮城、三重、江戸川(東京)だ。特に茨城と北海道、江戸川は初の8強入りで、茨城は投手、遊撃手、捕手のオールラウンダー西田真梨、最速106キロのストッパー橋本七海の活躍で、北海道は道予選で本塁打を打ったスラッガー前田郁愛や、主将の竹ケ原夢を中心に全員野球で、江戸川は左右の本格派投手、玉川景織子と村松日向子、大型捕手の五月女律が牽引して勝ち上がった。

 準決勝は静岡イーストエンジェルスvs大阪ベストガールズ、千葉なのはなガールズvs江戸川エンジェルズとなった。
 静岡と大阪戦は、静岡が長短打19本、15-0で大阪をノックアウト。大阪は攻守ともよく鍛えられており、エースで四番の三村歩生、センスの塊の高橋愛など、中学以降の活躍が楽しみな選手がたくさんいたが、その力を完璧に抑えた静岡が、「二枚も三枚も上でした」と大阪の野崎監督。

 千葉と江戸川戦は、江戸川が千葉打線につかまり、またミスも重なって4-16と江戸川が惜敗した。しかし江戸川区というたった一つの区にもかかわらず、これだけの選手がそろい、4強に入ったのは立派だ。
(下は準決勝の写真。九嶋選手の写真は静岡イーストエンジェルス提供)
静岡の飯田監督が「隠れ四番」と呼ぶ九嶋結菜選手(左)。大阪戦では5打数4安打3打点と大活躍 野田選手もよく打った。静岡はこの試合、長短打19本 大阪の二井内桜選手。大阪は4人が継投するも静岡打線を封じることができなかった 大阪のエースで四番、三村選手

江戸川vs千葉。1回裏、中込優衣選手の適時二塁打でホームに走りこむ五月女選手 2回裏、遊ゴロの間に三塁めがけて爆走する玉川選手 江戸川の村松投手 2回裏、千葉の好守備に阻まれ、江戸川得点ならず

 決勝は静岡イーストエンジェルスvs千葉なのはなガールズ。千葉の池内監督は第1回大会の準優勝監督で(優勝はオール愛知ガールズ)、静岡の飯田監督は第2回大会の準優勝監督だ(優勝は徳島県選抜)。ともに初優勝をかけて試合に臨んだが…。

女子学童野球の指導が10年を超す千葉の池内監督。機動力野球を得意とする

 静岡は大阪戦で見せた打力そのままに、初回から一番・中谷日菜香が二塁打で出塁すると、二番三番がこれに続き、3点を先取。3回にもクリーンナップが連打して追加点。
 しかし機動力野球が持ち味の千葉は、4回裏に芳恵里奈や梅田晴香のバントヒットなどで1点を返すと、6回裏には2死一、三塁からダブルスチールを仕掛け、鮮やかに2点を奪って1点差に迫る。

静岡の飯田監督。今年はOGたちがスルガマリンガールズとして硬式女子中学大会で優勝

 7回表、静岡は1死から中谷が出塁すると、四球や敵失などで1死満塁のチャンス。次打者の遊ゴロの間に中谷が本塁に突っ込むが、千葉の好送球でフォースアウト。しかしなおも2死満塁。ここで五番・野田若菜が走者一掃の左中間適時二塁打を放ち、3点を挙げて試合を決めた(7-3)。
 飯田監督は勝因に強力な打力に加え、継投を挙げた。エース・野田が大会直前に怪我をしたため、とった継投策が「すべてはまった」のだという。静岡は三振が取れる投手から打たせて取るタイプまで、5人の投手をそろえていた。

千葉の5年生エース・赤井梨音選手。なんと体重28キロ! 全試合に先発して準優勝に貢献 静岡の切り込み隊長、中谷日菜香選手 4回裏、梅田実優選手のバントヒットで生還する飯田晴香選手

7回表、1死満塁から中谷選手がホームを襲うも憤死。一塁はアウトにならず、なおも満塁 左の写真のあと、野田選手の適時二塁打で次々にホームを踏む静岡の選手たち 最後は打者3人に抑えた野田選手 

※トーナメント表 → NPBのサイト

■開催地変更。埼玉県から愛媛県松山市に
 この大会は来年から3年間、愛媛県松山市で開催されることが決まっている。東日本から西日本開催になるので、今から準備しておくことをお勧めする。なお全軟連によると、松山以降の開催地は未定で、今後も開催地を変えながら開催するのかも決まっていないそうだ。

■特設フェンス越え本塁打の記録(4本) (両翼70m、中堅85m)。昨年は4本
垣崎蘭(宮城)、松原釉月(山口)、加藤凜(岐阜)、和田怜良(大阪)

※個人記録は2015年の髙橋咲耶選手(オール愛知ガールズ)の2本

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第15回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中高生の部            
(8月5日~7日、東京都開催) 
画像の説明優勝/宮城デイジーズ  準優勝/城南鵬翔クラブ女子部

創部3年目の快挙!

 全日本女子軟式野球連盟の北海道、東北、関東、関西、北陸、新潟、東海、中国、四国、沖縄の各地区予選で上位に入った16チームが参加(予選がなかった地域もあり)。高校軟式野球部が参加できる唯一の全国大会で、その意味でも見所の多い大会だ。今年は東海予選を勝ち抜いた中京大中京高校が出場した。

 中学生チームは、半数近くが8月末に行われる中学生の全国大会にも出場するため、その勝敗の行方を占う意味でも注目を集めた。
 なかでも注目されたのが千葉マリンスターズヤングだ。4月以降、春の関東大会をはじめ5つの大会で優勝しており、この全国大会でも過去に2回優勝している。

宮城の小野寺投手。学童時代から経験豊富で、決勝では素晴らしい投球を見せた

 しかし初戦で富山の中高生チーム、ビーンズに敗れ、姿を消した。ビーンズには今、ガールズトーナメント2015の優勝投手、沼田奈瑠美などが入部していて、北陸では無敵の強さを誇っていたのだ。

 そんななか、決勝に進出したのは宮城デイジーズと城南鵬翔クラブ女子部(東京都)だった。宮城は創部3年目ながら春の関東大会で3位に入ったチーム。メンバーの多くはガールズトーナメントやIBA-boysの全国大会で、4強入りや優勝を果たしているオール宮城ブルーリボンのOGだ。

体をひねり、ちょっと背番号が見えるのが特徴の、城南鵬翔の苅田投手

 城南鵬翔クラブは、今東京で強いチームはと尋ねれば、その名を挙げる人も多い強豪で、強力打線に加え、今年は1年生から3年生まで優れた投手がそろい、春の関東大会では準優勝している。

 先攻城南、後攻宮城。宮城の先発・澤田友海は、緊張のためか、のっけから連続四球、無死一、二塁のピンチ。すると宮城の浅野監督は、即座にエース・小野寺佳奈にスイッチ。経験豊富で負けん気の強い小野寺は、三番を三振に切って取ると、四番に遊ゴロを打たせ、6→4→3の併殺。あっという間にピンチを切り抜ける。

 小野寺はその後も毎回のように打者3人に抑え、ランナーを出しても次の打者は三振に打ち取る、強気のピッチング。
 城南は苅田瑠唯が先発。トルネード気味の投法で球威のある球を投げ、2回まで無失点。しかし3回裏、突如制球を乱し、連続四死球で1死満塁。すると城南の関監督も、すぐに二番手・山田優希をマウンドへ。
 ここで宮城がスクイズ。しかし本塁フォースアウト。なおも2死満塁。緊張が高まるなか、城南が宮城の二ゴロを痛恨のトンネル。2人が返り、2-0と宮城が先制する。

 両者とも投手の好投でなかなかヒットが出ないなか、5回表、城南が反撃に出た。四球と敵失で無死一、二塁とすると、苅田の犠牲フライで芳野菜々子が頭からホームに突っ込み、待望の1点を挙げる。しかし7回表、1死一塁から1→6→3の併殺にあい、試合終了。2-1で宮城が初優勝を飾った。

3位入賞の中京大中中京高校。目指すは全国制覇(電光掲示板の結果は一般の部のもの)

 宮城は小野寺が5安打5奪三振1四球、城南は苅田、山田、遠山結の継投で3安打8奪三振6四死球。明暗を分けたのは、併殺3が物語る宮城の堅守と、わずかな城南の守備のほころびだったように思う。

 唯一の高校チーム、中京大中京は、3位決定戦で三重高虎ガールズを5-4で破り、3位に入った。

1死も取れずに降板した澤田選手だが、8月末の中学生の全国大会では見事に復調 3回裏、相手の動きを見てホームに走る宮城の谷涼那選手 谷選手に続き、髙橋友結選手もホームイン。2点目 

城南は打撃のチーム。5回表、苅田選手の特大の犠牲フライ 苅田選手の犠牲フライで頭から突っ込む芳野選手 城南の1年生、山田投手。決勝は苅田(3年)、山田、遠山結(2年)の3投手が継投 

■本塁打の記録(不明)。(両翼74m、中堅86m)
 全女連の規定には上記サイズのホームランラインがあるが、実際にはフェンス等は設置されないため、柵越えホームランは存在しない。また公式記録が公開されていないため、残念ながらランニングホームランが何本出たのかも不明だ。

※トーナメント表 → 全日本女子軟式野球連盟のサイト
※写真提供/宮城デイジーズ(集合写真、髙橋選手の写真)、中京大中京高校(集合写真)

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第2回全日本中学女子軟式野球大会                    
(8月25日~29日、京都府開催)   
画像の説明優勝/マドンナジュニア愛媛  準優勝/千葉マリンスターズヤング

非常に仲のいい10人。どんなに苦しくても諦めない、粘りの野球が特徴だ

 昨年より2チーム増えて、37都道府県38チームが参加した今年、躍進したのは四国勢だった。優勝した愛媛はもちろん、徳島が4強に、高知が8強に入り、来年からのNPBガールズトーナメント松山開催に弾みをつけた。

徳島の絶対的エース・楠本とも子選手。パワー系投手。京都の葵は2-0で完封

 8強に進出したのは、徳島、福岡、愛媛、山梨、宮城、千葉、岐阜、高知(このうち愛媛、宮城、千葉は先の中高生の全国大会にも出場)。

 準々決勝で最も注目を集めたのは、徳島vs福岡のカードだ。徳島はガールズトーナメント2014優勝メンバーを軸に編成され、エースの楠本とも子は3種類の変化球を身につけて、さらにパワーアップ。女房役は、強肩&高い身体能力を誇る芝田未来。ガールズトーナメントのときからの最強バッテリーだ。

 福岡は昨年ランニングホームラン3本を打った四番・才川珠貴、学童時代から優れた投球センスを見せていた平田瑞歩、百田陽菜、1年生ながらゴム鞠のように敏捷な捕手、高木萌那など多士済々。

福岡の才川選手は、三重戦で通算4本目のランニングホームランを打った

 案の定、試合は白熱した。楠本の直球は、当サイトの管理人の目測では、大人までをふくめた女子軟式野球選手で最速。「すごい」。彼女が投げるたびに観客から声があがった。しかし福岡は2回と4回に、五番・高木、七番・平田がその楠本から適時三塁打を打って得点。2回には高木の適時打で、才川が一塁からホームまで素晴らしいスピードで駆け抜けるシーンも見られた。

 しかし徳島はヒットで出たランナーをバントで送り、さらにヒットでたたみかける攻撃で2回に2点、5回と7回にそれぞれ1点を奪って、4-2で福岡に勝利した。徳島には中野夏帆主将や次世代のエース・大野萌など、光る選手が何人もいた。
 福岡は2年生の百田が完投し、楠本と互角に渡り合って来年につないだ(百田は6安打6奪三振2四死球、楠本は3安打7奪三振4四死球)。

準決勝の愛媛vs徳島戦。背番号12は愛媛の田中李奈子選手

 決勝は千葉マリンスターズヤングvsマドンナジュニア愛媛の対決。千葉は先の中高生の全国大会で初戦敗退するも、課題を克服し、大会1週間前に行われた別の大会で優勝して(春以降6回目の優勝)、この大会に臨んだ。対する愛媛は、たった10人でここまで勝ち上がってきた。3回戦でガールズトーナメントで負けた栃木に勝利して、「なんか行けそうな気がする」というポジティブな思いが湧いたのだという。

愛媛の村上投手。準々決勝、準決勝と、キレのいい球で完封。決勝はショートへ

 どちらもエースが、ストライク先行で追い込む素晴らしい投球で勝利してきた。千葉は田室歩弓が準決勝で、中高生の全国大会優勝の宮城デイジーズを2-0で完封。愛媛の村上美優も準々決勝の山梨、準決勝の徳島を完封。特に山梨戦での球数はわずか70球だった。

 準決勝と決勝はダブルヘッダーというハードスケジュールにもかかわらず、両チームとも気力充分で最後の戦いに臨んだ。先発は千葉が田室、愛媛が隅田百夏。準決勝で規定回数を投げ切った村上はショートに回った。

捕手から投手にコンバートされ、急激に成長した千葉の田室投手。こちらも素晴らしい投球

 初回に愛媛が四番・星川ももの適時打で1点先制すると、千葉はその裏、すかさず1死満塁からスクイズでホームを狙うが、隅田が落ち着いて投ゴロを処理し、1→2→3の併殺。

 しかし千葉は2回にも2死満塁とすると、二番・三浦の2点適時打で勝ち越しに成功。しかしそれ以降、どちらもランナーは出すものの決定打に欠け、2-1と千葉リードのまま最終回へ。

 最後の攻撃を前に、愛媛はベンチ前で気合を入れた。「絶対勝つぞ!」。誰もが負ける気がしなかった。「みんなの目がキラキラしていました」(吉岡桃子主将)。
 そしてミラクルが始まった。1死から吉岡が左前打で出塁すると、長田が四球を選び一、二塁。するとここで千葉の二番手・佐藤美月がボークを取られ、ラッキーな進塁。

挟殺という劇的な幕切れだった

 このチャンスに、荒砂樹林、重野里奈、神野百花が連打し、続く星川もあわやホームランかというセンターオーバー弾。千葉が8→1→2の見事なストライク送球で星川をタッチアウトに仕留めるが、愛媛この回、一挙に5点をもぎ取った。
 
 千葉はその裏、2死一、二塁から中村妃織の内野安打で1点を返すが、2人目のランナーが三塁を回ったところで挟殺にあい、劇的な幕切れ。6-3で愛媛が全国制覇を成し遂げた。

千葉の二番手・佐藤選手 愛媛の二番手・吉岡選手 1回表、先制のホームを踏んで喜ぶ愛媛の神野選手 3回表、二塁をうかがう千葉の北村麻皓選手。気配りの主将

優勝の立役者の一人、星川もも選手。今大会、打率5割7分。中堅手としても随所で好プレーを見せた 栃木に勝ってポジティブに。「絶対勝てると思っていた」とメンバー 右から神野監督、荒砂コーチ、大西コーチ 敗れたとはいえ、非常によく鍛えられていた千葉

 今大会を振り返ると、優れた捕手が多かったように思う。愛媛の神野百花(2年)、徳島の芝田未来(3年)、福岡の高木萌那(1年)、宮城の髙橋友結(2年)など。もちろん他にも優れた選手はいたと思うが、いずれにせよ大会のための急造の捕手ではなく、専任の捕手として、クラブチームなどでしっかり育てられている選手が増えているのだろう。

愛媛の神野百花捕手 徳島の芝田未来捕手 宮城の髙橋友結捕手 福岡の高木萌那捕手
 
 閉会式では京都軟式野球連盟の役員から、来年は開催時期を今年より早め、参加チーム数も増える見通しであることが発表された。

※トーナメント表 → 全日本軟式野球連盟のサイト

■ランニング本塁打の記録(16本)。昨年は15人18本
●1本/佐々木琴理(京都)、八田莉乃&坂本菜々子(千葉)、真弓心(福井)、木村百伽(栃木)、野崎柚希(石川)、後藤悠(岐阜)、堀野鈴菜&小野寺佳奈(宮城)、才川珠貴(福岡)、長田葉&千頭和那奈(山梨)、坂本櫻(熊本)、山田咲良(高知)、荒砂樹林&星川もも(愛媛)

※個人記録は才川珠貴選手(福岡アストライアBBG)の4本(2016年と2017年の通算)


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