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14年2月

軟式の大イベント「ALL関東交流大会」を今年も開催(2014年2月27日)

 関東の1都6県の軟式チームなら大人から大学生、中学生まで参加できる「ALL関東女子軟式野球交流大会」(関東女子軟式野球連盟主催)が今年も開催される。

 女子軟式野球界に明るくない人のために説明すると、軟式野球界は大きく全日本女子軟式野球連盟(大人から子どもまでのクラブチーム)と全日本大学女子野球連盟(大学と短大)の2つに分かれ、前者はさらに中高生の部と一般(大人)の部に分かれる。

 それぞれのグループに属するチーム同士が試合をする機会はめったにないため、今まではこれから先どんな女子野球環境やチームがあるのかわかりづらかった。そのため野球を続けるモチベーションが下がってやめてしまうケースも。
 
 こうした状況を改善し、チーム同士もっと交流しようと昨年作られたのがこの交流大会だ。今年は3月下旬から7月まで、リーグ戦+トーナメント方式で行われる。

 昨年は29チームが参加し、中学生クラブの「三鷹クラブW」が大人のチームをおさえて4位に入るなど大健闘した。また昨年は1チームしか参加できなかった大学チームが、今年はもっと参加する方向だという。

 全国大会優勝多数の強豪が中学生クラブと、大学選手権の雄が中高生チームと真剣勝負。こんなスリリングな経験と将来のビジョンが得られるのがこの大会のメリットだ。

 詳しくはチラシをご覧いただきたい。現在参加チームを大募集中だ。締切間近だがまだまだ応募を受け付けている。

●問い合わせ先/090-3696-7169 川越塾(担当原田)

●チラシはこちら → 


中学生の関東大会誕生。軟式野球連盟と中体連がコラボ(2014年2月26日)

 関東では初めてとなる軟式野球連盟主催の中学生大会「第1回関東女子中学軟式野球大会」が3月29~30日、埼玉県で開かれることになった。大会には1都6県の8チームが参加する(山梨県は人数不足で辞退。代わりに埼玉県から2チーム出場する)。

 主催する関東軟式野球連盟連合会は小学生の関東大会「NPB CUP関東女子交流大会」を07年から開催しており、今回の大会はその中学生バージョンという位置づけだ。

 発案者である連合会の程塚孝作理事長は、

程塚理事長

「昨年横浜に中体連の関東大会を見に行ったとき、横浜の先生方から女子中学生もがんばっているんだという話を聞きました(「横浜クラブ」が夏のKボールの全国大会で優勝したことなど)。先生方に聞いてみると女子中学生チームは千葉や埼玉、茨城、山梨にもあるという。それならせっかくチームがあるのだから女子の大会も作ってあげよう、小学生の夢を中学につなげてあげようと思って関東の中体連に相談をしました」
 と設立の経緯を語る。

 相談を受けた関東中体連野球部会専門部の堀川裕二委員長は、
「いいんじゃないかなと思いました。女子は中学になると体力的になかなか試合に出られなくなりますし、女子大会という受け皿もありません。そのため少年野球指導者や中学の先生方から、中体連はもっと女子の野球に力を入れるべきだという声があがっていたからです。
 とはいえ、女子に野球をやらせてあげたくても我々がKボールのような全国大会を作るのは難しい。そこでまずは関東でできないかと思っていたところ、軟式野球連盟連合会からお話をいただき、喜んで協力することにしたのです」
 と言う。

 開催時期が3月末になったのは、中学校の大会との兼ね合いだという。
 開催を機に今まで女子中学生チームがなかった群馬県と栃木県でも、県軟連と中体連が協働で選抜チームを作った。

 しかし開催の最終決定から開催まで4カ月ほどしかなかったため、混乱もあった。例えば東京都のように中学生チームが多いところでは予選を開くことができず、結局、都軟連推薦というかたちで出場チームを決めるしかなかった。またその他の県では県軟連にも中体連にも属さない中学生クラブに大会の情報そのものが行かなかったケースがあり、これらの問題について程塚理事長は次のように言う。
「我々の反省点で、来年からは公正を期すようにします。ただ皆さんにご理解いただきたいのは、選手のためにこの大会は何としてもやらなければいけないということです。男子も女子も、ジュニアの育成は我々の使命です。今やらなければいつやるんだ、ということです」

 軟式野球連盟と中体連が協力して行う女子中学生大会はすでに2011年に九州で始まっているが、これほど両者が明確にタッグを組む中学生大会は初めてではないだろうか。

ジュニア育成が目的のため、敗者戦もある。

 その熱意は今後全国の中学生環境に影響を及ぼすかもしれない。その意味でも、この大会に注目したい。

第1回関東女子中学軟式野球大会

開催日時/3月29日(土)、30日(日)。開会式は9時~大宮球場にて
開催地/さいたま市営大宮球場、浦和球場
主催/関東軟式野球連盟連合会(関東の軟式野球連盟を束ねる組織)
●組み合わせは右記。


香川県に中学軟式チーム誕生! 選手募集中(2014年2月23日)

 3月21日、香川県に初の中学軟式チーム「香川オリーブガールズJC」が誕生する。

 実は香川県の女子野球の歴史はまだ始まったばかり。2011年、毎年12月に行われる岡山県の学童大会に県軟連の学童選抜チーム「香川オリーブガールズ」が参加したのが最初で、以来、同チームが香川唯一の女子チームとして活動してきた。

香川オリーブガールズJC

 しかし創部3年目の昨年は地道な努力が実って岡山の学童大会で準優勝し、今年2月2日、高知県で行われた女子学童の交流戦でも優勝という見事な成績をおさめたのである。

 そんななか、保護者たちが中学クラブ創部に向けて立ち上がった。
 代表を務めるのは保護者の一人、佐伯真由美さん。佐伯さんのお嬢さんの絵美さんは香川オリーブガールズの捕手としてだけでなく、愛媛県のクラブチーム「マドンナジュニア ベースボールクラブ 愛媛」にも所属して、東京で行われるIBA-boysの全国大会や、オーストラリア遠征などにも参加してきた。

「我が家がかつてそうであったように、女子が野球を続ける環境があることを知らない人が香川にはいっぱいいます。そんな状況を変え、中学に行っても好きな野球が続けられる環境を作ってあげようとオリーブガールズの保護者のみなさんと一緒に動いてきました。
 初めての経験で何もかも手探り状態ですが、長く続けられるチームを作りたいと思っています」

 現在、今度卒業するオリーブガールズの3期生たちを中心に、1期生、2期生あわせて7人ほどが入部予定だ。練習は土日祝日。当面は丸亀市のグラウンドを主に使用するが、いずれはホームグラウンドをもちたいという。部活との兼部もOK。通って来れれば県外の選手も歓迎するという。監督は近日中に決定予定だ。

 創部後は5月に行われる広島の中学生大会や11月に愛媛で行われる中学生大会などに出場予定だ。

 香川県軟式野球連盟は昨年は小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント」に参加しなかったが、今年はすでに出場の意向を示している。
 これから本格的に発展しそうな香川県の女子野球。中学に行っても思い切り野球がやりたい選手は、ぜひ問い合わせを!

●問い合わせ先/090-2746-0689(佐伯代表)

※チームの名称は、最終的に「香川オリーブガールズJHC」になりました。 


3月に沖縄で初の硬式野球大会開催!(2014年2月19日)

 来る3月22~23日、沖縄県のONNA赤間ボール・パークで沖縄初となる硬式大会「第1回女子硬式野球沖縄大会」が開催されることになった。主催するのは沖縄唯一の硬式チーム「ティーダバル」で、沖縄の硬式野球を応援しようと県外から5チームが駆けつける。

 ティーダバルは2010年に誕生して以来、沖縄唯一の硬式チームとして松山の全国大会に参加したり、県内の軟式チームと試合をするなどしてきたが、他に硬式チームがないため思うような活動ができずにいた。

 しかし昨年7月、北海道唯一の硬式チーム「ホーネッツレディース」が埼玉県の平成国際大学や花咲徳栄高校の協力を得て「第1回女子硬式野球北海道大会」を立ち上げたことを安次嶺(あじみね)康一代表が知り、平成国際大学に協力を打診。快諾を得て今大会の開催にこぎつけた。
 西日本には大会が少ないため、最終的にたくさんのチームがこの大会の誕生を喜び、また沖縄を盛り上げようと出場を決めた。

 記念すべき第1回大会の参加チームは以下の6つだ。
●ティーダバル ●平成国際大学 ●丹波ガールズ ●マドンナ松山 ●大分Nspoガールズ ●南九州短期大学

 安次嶺代表は、
「沖縄は小学生の女子選手は多いものの、中学以降は多くの選手がソフトボールに転進してしまいます。また硬式野球の環境は皆無に等しい状況です。なんとか環境を作ろうと色々調べていくうちに、女子プロ野球ができたにもかかわらず、硬式野球を知らない子や、女子は硬式野球をやるものじゃないという保護者、指導者がまだまだたくさんいることがわかりました。
 まずはそういった人たちに女子硬式野球を知ってもらいたいと思って平成国際大学さんに協力をお願いしました。この大会を機に沖縄の女子硬式野球が発展してほしいと願っています」
 と言う。

 また北海道に続き沖縄大会の出場も決めた平成国際大学の濱本光治監督は、参加の舞台裏を次のように語る。
「選手に相談しましたら、女子野球の普及のためなら沖縄に行こうということになり、毎年春は沖縄、夏は北海道に遠征することになりました。そのため12月、1月、2月の3カ月間の土日及び冬休みはオフとし、全員が大会参加費を稼ぐアルバイトに励んでいます」

 主催者の情熱と底辺拡大の志を持つ人々の思いが一つになって、また新たな大会が生まれた。


中学硬式クラブ「スルガマリンガールズ」が体験会を開催(2014年2月3日)

 昨年4月、静岡県に初めて誕生した中学生の硬式クラブ「スルガマリンガールズ」。江間啓之監督の指揮の下、関東の硬式リーグ「ヴィーナスリーグ・Uリーグ」にオープン参加し、3勝3敗という立派な成績を残した。今年はいよいよ本格的にリーグに参戦するため、新年度の選手を募集中だ。

「もともとボーイズリーグの選手を中心になんとか女の子たちに試合をさせてあげたいと思って立ち上げたチームで、昨年は1年生3人、2年生3人の6人が入団してくれました。試合には助っ人として他のボーイズリーグの女子選手を借りて出場しましたが、今年はなんとか9人そろえてリーグに参戦したいというのがみんなの願いです。
 そこで2日間にわたって体験会を開くことにしました。小学生から中学生まで、硬式野球がしたい、試合に出たいという人はどんどん参加してください」
 と小早川和弘代表。

 静岡県では昨年「NPBガールズトーナメント」の開催を機に女子学童の県大会が作られ、三島市の日本大学国際関係学部も女子硬式野球部の創部を目指しているなど、県全体で女子野球の機運が高まっている。それだけに小学生以降も野球が続けられる同チームの存在は貴重だ。

画像の説明

 興味がある小中学生はぜひ参加してほしい。終日でなく、半日だけの参加でもいいそうだ。

「スルガマリンガールズ」入団体験会

開催日/2月8日(土)、9日(日)
時間/9時30分~12時00分
    13時00分~15時30分(両日とも)
場所/旧・関病院女子ソフトボール部グラウンド(田方郡函南町)(JR函南駅から車で3分)
参加費/無料
持ち物/運動しやすい服装で。グラブがあれば持参
問い合わせ先/090-8322-7340(小早川代表)


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