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14年5月

山梨県の軟式クラブ「甲斐桃姫」が選手募集中!(2014年5月30日)

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 2011年10月に発足した軟式クラブ「甲斐桃姫」が選手を大募集中だ。
 山梨県は近年女子学童選手の活躍が目覚しく、2011年、12年と女子学童の関東大会で2連覇し、12年にはIBA-boysの東関東大会でも優勝している。昨年のNPBガールズトーナメントではベスト8の成績をおさめた。

 しかし彼女たちは中学ではソフトボールに転向してしまうケースが多く、なかなか野球を継続する選手がいないという。甲斐桃姫もそんな中学生事情を反映してこのところ人数確保に苦労をしていたが、渡邊絵里那主将は「全女連の全国大会優勝を目指して練習しています」と志はあくまでも高い。

 そんなチームにうれしい助っ人が現れた。甲府市の人材派遣会社、㈱セントラルクルーの社長、小林文俊さん(47歳)だ。小林さんは東海大甲府高校時代、2回も甲子園に出場し、現在も社会人軟式チームでプレーしている根っからの野球人だ。
 12年当時、小林さんは息子さんのいるスポーツ少年団チームの監督も務めていたが、「そのとき市内の大会でコテンパンにやられたのが関東大会やIBAの大会で連覇した女の子たちだったのです(笑)」。

 それから女子選手のことが気になり、新聞報道などで甲斐桃姫の存在を知って渡邊さんに連絡を取った。「初めは応援団として、今はなかなか練習に出られないんですが一応コーチをしています。あとは事務局でしょうか」。

 さてわざわざ小林さんを紹介したのには訳がある。野球を一生懸命やりたい女子選手のキャリアサポートを申し出ているのだ。小林さんの会社はウェイトレスやスチュワートといった飲食業に特化した人材を全国のホテルやゴルフ場などに派遣しているが、もし野球と仕事の両方をがんばりたい選手が小林さんの会社に登録したら、練習や大会のある日をはずして野球優先のシフトを組んでくれるというのだ。

 現在まだ登録している選手はいないが、「まずはたくさん選手に入っていただいて、チームとして充実させたい」と渡邊さんと小林さん。小林さんは状況が整えば企業チーム化も視野に入れているといい、うまくいけばアサヒ産業㈱、佐川急便㈱、㈱ヒューマンドリームに次ぐ女子野球部をもつ4つ目の企業になるかもしれない。

 練習は土日祝、笛吹市内の小学校のグラウンドで行っており、通ってこれれば他県の選手も受け入れるという。中学生以降の女子野球環境を探している人は一度練習見学に行ってみてはいかがだろう。

●問い合わせ先/090-2557-1396(渡邉絵里那)
●チームホームページ/http://momohime-baseball.com/want2.html
●チームfacebook/https://ja-jp.facebook.com/momohime.baseball

※写真提供/甲斐桃姫


熊本の暴れん坊ガールズ、広島の中学生大会で初出場初優勝!(2014年5月8日)

九州以外のチームと試合をするのは初めての暴れん坊ガールズの皆さん

 5月5日に広島市で行われた中学生の軟式大会「第3回 西日本レディースカップ野球大会」で、熊本県から初参加した暴れん坊ガールズが大阪府の強豪クラブ、野田ファイターズレディースAを3-1で破って優勝した。

2012年に誕生した大会で、今年は7球団9チームが参加。写真は広島vs野田B(攻撃)戦

 本大会は昨年までゴールデンウィーク最終日に行われていたが、今年は1日繰り上げたために参加できるチームが増え、これまでの中国四国、近畿地方のチームに加え、千葉県から千葉マリンスターズヤング、熊本県から暴れん坊ガールズ、香川県から香川オリーブガールズJHCが新たに参戦した。

 初出場が3チームもあり、かつ昨年優勝の大阪ジュニアキャッツが不参加とあって勝敗の行方は不透明だったが…。
 決勝に進出したのは準決勝で千葉に2-1と逆転勝利した野田Aと、広島レディースを3-1で破った暴れん坊ガールズの対戦となった。

 野田は準決勝で千葉の強力打線を1失点に抑えたエース、田中遥を温存し、2年生投手、津野朝香が先発のマウンドへ。対する熊本は今大会好調の渡邊珠咲(3年)が登板。

完投勝利した熊本の渡邊投手。フォームはスリークオーター 7回表にランニングホームランを放った熊本の主砲、松本選手 最後に登板した野田のエース、田中投手 

 試合は双方相手エラーからランナーを出すものの、その後の堅守と投手の踏ん張りで得点できず、4回までこう着状態に。
 しかし熊本は徐々に相手投手をとらえ、5回には下位打線が長短打を放ち、6回には三番・渡邊珠咲がライト前ヒットで出塁。

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熊本00000123
野田00000011

 ここで四番・松本祐佳がカウントを取りにきたあまめの直球を豪快に振り抜いてセンターオーバーの三塁打。待望の1点を挙げる。松本は7回にも野田の3番手リリーフ、田中遥投手からランニングホームランを放った。
 一方野田は7回、センター前ヒットで出塁した田村智美がワイルドピッチで生還するが、あとが続かなかった。

松本選手のホームランを喜ぶ上坂監督と選手たち

 MVPには決勝で完投し、野田を1安打に抑えた渡邊珠咲選手が、最優秀投手賞には千葉戦で好投した野田の田中遥選手が選ばれた。

「初めて九州以外の大会に出させていただいて、しかも事前に一度も練習できなかったので玉砕も覚悟していました。それがまさか優勝できるとは。私が一番驚いています」と上坂智監督が顔をほころばせると、きっちり四番の仕事をした松本選手も「ストレートだけをねらっていました。三塁打のときもホームランのときも球があまく入ってきたので、来た! って感じでした」と満面の笑み。

左・渡邊選手、右・辻倉選手

 渡邊珠咲-辻倉彩水のバッテリーは「三、四、五番は変化球で仕留めよう」と決めていたそうだが、「今日はスライダーがよく決まりました」と渡邊投手。辻倉捕手も「相手が(打席で)逃げてたもんね」とニコニコ。「この優勝を自信にして九州大会でも優勝したい」と口をそろえた。

 関東や関西には一年を通して中学生が参加できる大会があるが、岡山県から西にはないため、この大会は西日本の選手にとって貴重な実戦の場になっている。そんななか、今回は遠方からもチームが参加したため初対戦がいくつもあり、参加者たちに良い刺激を与えたようだ。

 なお1回戦敗退チームによる「第2回 広島ピースカップ女子野球大会」では滋賀マイティーエンジェルスAが香川オリーブガールズJHCを12-5で下して優勝した。

野田の山元監督はヒットを打たれた投手やエラーをした選手は速やかに替えて、悪い流れを断ち切っていた(決勝にて) 3月にできたばかりの香川オリーブガールズJHC。これが公式戦デビュー 滋賀県の中学野球を牽引する滋賀マイティーエンジェルス。2チームが参加

千葉マリンスターズヤングは打撃がウリのチームながら、個性的な投手も擁している このところ力をつけてきている岡山スカイマーメイド 指導者たちが手塩にかけて育てている広島レディース

準決勝で善戦した千葉の2年生投手、村越美咲選手 ピカイチのフットワークと野球センスを見せた滋賀Aのショート(兼投手)、川崎千由紀選手 小学校時代にIBA-boysのオーストラリア遠征に参加した香川オリーブガールズJHCの佐伯絵美選手

※大会の結果はこちら → 


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