女子野球情報サイト 

17年10月

ヤングリーグ関西ブロックに女子選抜誕生。メンバー募集中(2017年10月30日)

8月に初めてみんなが集まり、男子と練習試合

 ヤングリーグ(全日本少年硬式野球連盟)に、久しぶりに女子チームが誕生した。「関西ヤングフェアリーズ」だ。
 ヤングリーグの女子チームといえば、08年に日本初の中学女子チーム(正確には中高生チーム)としてスタートした「丹波ヤングガールズ」が有名だが、3年前から一般のクラブチームに移行したため、現時点では唯一のヤングリーグの女子チームだ。

 関西ブロックは京滋支部、奈良支部、大阪第一支部、大阪第二支部、和歌山支部、兵庫東支部、兵庫西支部の7支部で構成され、10月現在、各支部に所属する21人がフェアリーズの活動にも参加している。
 具体的には、多くのリトルシニアやボーイズリーグの女子チームのように、普段の練習は自分のチームで行い、大会の時だけ集まって女子チームとして試合をしている状況だ。

「女子は忍耐強い。しっかり野球と向き合って何かを学んでほしい」と住吉監督(左)

 監督はKIXベースボールクラブ・21(大阪第一支部)の住吉義則監督(53歳)が務めている。箕島高校で甲子園に出場後、プリンスホテル→日本ハムファイターズ→千葉ロッテマリーンズでプレーし、現役引退後の03年、現在のチームを立ち上げた。日本代表経験やコーチ経験もあり、人間性を育てることを大切にした指導者として知られている。

 女子チームの立ち上げは、「大阪ベストガールズ」のメンバーとしてNPBガールズトーナメントに出場したり、12球団ジュニアトーナメントでオリックスバファローズjr.のメンバーにもなった小松海月選手(現在3年生)が、KIXに入団したことがきっかけだったという。

「本人には元々女子だけでやりたいという気持ちがあったようですね。そのためすぐに連盟に女子チームの結成を掛け合い、今年になって関西ブロックが本格的に動いてくれました」
 8月に初めて全員が集まって練習試合を行い、公式戦デビューは9月の東関西ブロックの1年生大会(参加32チーム)だった。そこで1勝し、10月のなにわ大会スーパージュニアの部(16チーム)でも1勝。出だしは上々。11月の兵庫伊丹大会にもエントリーしているという。

なにわ大会で勝利して笑みがこぼれる選手たち。ユニフォームはこれから出来上がる予定

「男子にできて女子にできないことはないと思っているので、指導は厳しいですよ。むしろ男子より厳しいかもしれない。とにかくしっかり野球に向き合って、一生懸命やってほしいですね。私自身も女子の指導法を勉強しながら指導にあたりたいと思います」(住吉監督)

 来年度からは月1回、定期的な練習日を作り、各種女子大会にも出場したいとのこと。中学で硬式野球をやりたい小学生には、ヤングリーグにも新たに女子選抜ができたことをぜひ知ってほしいと思う。

 またKIXベースボールクラブ・21では、フェアリーズとは別にチーム内に女子部を作る予定なので、こちらも新規入団選手を募集している。
 興味のある人は、以下まで連絡を。

●問い合わせ先/090-6208-3910(住吉義則監督)
        06-6416-8917(ヤングリーグ事務局)
●参考URL/http://www.young-league.com/info-garlsterm.html(ヤングリーグ公式サイト)

※写真提供/関西ヤングフェアリーズ

※参考記事/特集「中学硬式リーグ・女子チームの歴史」 


あなたにもチャンスが! 視点が変わった日本代表の選考方法(2017年10月20日)

 現在、来年8月、フロリダ州で行われる第8回女子野球ワールドカップに出場する日本代表選手の一次審査が進んでいる。応募資格をふくめ、直近2回の一次審査とは違う方法がとられているので、なぜそうなったのか、全日本女子野球連盟に話をうかがった。

■今回の選考方法
(詳細は省いているので、詳しくは全日本女子野球連盟のサイトを参照のこと)
応募資格/
●日本国籍を有し、16歳以上(ただし2018年12月31日までに16歳になる者をふくむ)であること(受験時に15歳でも可)。
●硬式野球、軟式野球の連盟に登録していること。
●国内のアマチュアスポーツ団体に登録していること。
※アマチュア以外の野球団体(日本女子プロ野球機構、独立リーグ、国外リーグ)に所属する選手は、該当選手がいた場合、別途召集。
一次審査/応募用紙と自己PR動画(技術、意欲)の提出。
二次審査(トライアウト)/2日間にわたり基本的な運動能力、野球の技術などを審査。

――「16歳以上」という応募資格ですが、これはいつからそうなったのですか?
連盟 2014年の第6回大会の募集から、16歳以上(大会年の12月31日までに16歳になる者もふくむ)になりました。そのようにしたのは、国際ルールに従ったからです。 

――第6回、第7回大会の募集では、当時の女子硬式野球連盟に登録している選手は、基本的に監督推薦がなければ応募できませんでした。でも今回はそれがなくなりましたね。
 また前回の第7回大会の募集から、軟式野球選手や他のアマチュアスポーツ選手も応募できるようになりましたが、さらに今回は女子プロ野球選手だけでなく、独立リーグや国外リーグでプレーする選手が選ばれる可能性も出てきました。それはなぜですか?
連盟 門戸を広げ、視野を広くもつべきだと思ったからです。

――何のためにそうすべきだと思ったのでしょうか。
連盟 まだ私たちが知らない優れた野球選手を発掘するためです。

――選考方法に動画を取り入れたのはなぜですか?
連盟 書類だけで人を選ぶのはとても難しいからです。動画を撮ったり送ったりするのは面倒だと思いますが、私たちもしっかり見て判断しますので、ふるってご応募ください。

――見るほうも大変だと思いますが、ぜひ良いチームを作ってください。

 動画の締め切りは10月31日。残りあとわずか。我こそはと思う人は、すぐに行動してほしい。


愛知県の短大に来春女子硬式野球部が誕生(2017年10月6日)

画像の説明

 来年4月、愛知県尾張旭市にある名古屋経営短期大学(学校法人菊武学園)に、女子硬式野球部が誕生する。
 大学、短大、専門学校の女子硬式野球部は、2017年現在10あり、来春には同校をふくめて3つ増え、合わせて13になることになった(参考 → 女子硬式野球部をもつ大学、専門学校)。高校生にとっては選択肢がまた一つ増えたことになる。

 監督に就くのは同校職員の山下良治さん(59歳。中京高校…現・中京大中京高校→中京大学)で、大学卒業後は三重県の大学で男子硬式野球部の指導にあたってきたという。総監督には、系列校である名古屋産業大学男子硬式野球部の髙橋三千丈さん(元中日ドラゴンズ)が就任する。

「創部は本学園の高木弘恵理事長の意向で、クラブ活動を通じて学校を活性化することが目的です。そのため、今回は女子硬式野球部と女子サッカー部の2つを新たに作る予定です」(山下さん)

 同校には「子ども学科」「未来キャリア学科」「健康福祉学科」の3つがあり、就学期間は未来キャリア学科と健康福祉学科が2年、子ども学科は3年だ(各学科で資格取得が可能)。そのため山下さんは、「どこの学科に入っても女子硬式野球部に入れますが、少しでも長く野球を続けたい人は、子ども学科を選ぶといいのではないでしょうか」と言う。

 グラウンドは名古屋産業大学の男子硬式野球場を使い、曜日や時間を分けて、女子は女子だけで活動していくという。寮はないが、学校がアパートなどを紹介するそうだ。

「愛知県は小学生をふくめ女子野球選手の数が多い土地ですが、高校卒業後に硬式野球をする環境はまだまだ少ないのが現状です。私たちが創部することで選手の受け皿が増え、東海の女子硬式野球が盛り上がってくれたらうれしいです」(同)

 問い合わせは随時山下さんまで。女子硬式野球部の説明会や体験練習会などは行わないが、ぜひオープンキャンパスに足を運んでほしいとのことだった。

●オープンキャンパス/10月14日(土)、15日(日)、11月18日(土)、12月9日(土)、
           H30年1月20日(土)、 2月17日(土)、 3月24日(土)
           各10~15時
●問い合わせ先/0561-54-9611(名古屋経営短期大学・入試広報室・山下良治)
●名古屋経営短期大学ホームページ/https://www.jc.nagoya-su.ac.jp/

※写真提供/名古屋経営短期大学


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