女子野球情報サイト 

13年10月

苫小牧市で今年も女子交流会開催! みんなで参加しよう!(2013年10月17日)

 北海道の軟式クラブ「苫小牧ガイラルディア」が主催する「女子軟式野球交流会」が今年も開催される。小学4年生以上なら経験者、未経験者問わず参加でき、毎年ゲーム感覚の競技や交流試合で盛り上がる。

「ふだん男の子の中に混じって野球をしている女子選手や、野球に興味がある人に、女子だけでやる野球を楽しんでいただきたい。また好きな野球をより長く続けるためのきっかけになるイベントにしたいと思います」
 と大滝裕生雄監督。

 成績優秀者には賞品もプレゼント! 当日参加も受け付けるので、友達を誘って女子野球浸けの一日を楽しんではいかがだろうか。

女子軟式野球交流会

●開催日/11月3日(日)。雨天時順延4日(月)
●時間/9~15時ぐらいまで
●場所/のぞみ公園野球場(苫小牧市のぞみ町1丁目12)
●参加資格/小学4年生以上で野球に興味のある方なら誰でも。経験者、未経験者、すべてOK
●内容/午前中…スピードガンコンテスト、ベースランニングタイム競争、ティーボール
     午後…交流試合
    (参加人数によって内容が変更になる場合があります)
●問い合わせ先/ideal-ohtaki@khaki.plala.or.jp(事務局)
●参考記事/「楽しい」がいっぱい! 全国の「女子交流会」を紹介 


東京都江東区に軟式の中学生クラブが誕生。選手募集中!(2013年10月11日)

 今年8月、東京都に7つ目の中学女子軟式クラブ「深川クラブ」が誕生し、10月6日に行われた関東女子軟式野球連盟の秋季リーグで公式戦デビューした。

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 東京都は小学生の女子選手の数が日本で一番多く、都軟連が主催する学童大会「東京都知事杯」には33チーム(2013年)が参加するほどだが、中学の女子野球環境は少なく、昨年までは多摩地区(地図の緑色の部分)に5チーム、23区(地図の黄色い部分)に1チームあるだけだった。

 特に23区に中学生チームが1つだけというのは寂しい状態だっただけに、江東区に新チームが誕生したのは朗報だ。

 深川クラブは01年創部の中学軟式クラブで、基本的に男子が中心のチーム。それが近年になってポツンポツンと女子が入るようになり、今年になって急に9人もの女子選手が入ってきたのだという。

「以前より保護者のみなさんから、中学になると野球をする環境がなくなるので女子チームを作ってくれないかという話はあったんです。でも1チーム作れるほど人数がいなかった。ところが今年はポーンとたくさん入ってきたので、それじゃあやってみるかということになりました」
 と木内正三郎総監督。

 現在3年生2人、1年生9人の11人。選手たちは全員、小学校時代に区の選抜チーム「オール江東女子」で女子野球を経験した子どもたち。1年生9人は昨年、23区のチームが中心の大会「東京都学童女子リーグ」で優勝も経験している。それだけに中学でも野球を、という気持ちが強かったのだろう。

メンバーはオール江東女子のOG

「練習は男子と一緒に土日祝の8時から5時ぐらいまで(冬場)やっています。部活をしている子もいますが、週末は基本的にうちの活動を優先していただきたいと思っています」(木内総監督)

 通常は区内のグラウンドで練習しているが、日曜日は深川第六中学校と第七中学校のグラウンドを借りているという。
 男子と混合チームを作って江東区の大会に出るほか、各種女子大会に出場する予定だ。監督は木内総監督が務める。

 通ってこれれば区外の選手も歓迎するというので、女子野球をやりたい中学生はぜひ問い合わせてほしい。

●問い合わせ先/090-1610-9367(木内総監督)

※写真提供/深川クラブ


ジャパンカップで日体大が優勝。5回目の軟式チャンピオンに(2013年10月8日)

歓喜の瞬間!

 今年で19回を数える「女子軟式野球王座決定戦 ジャパンカップ」が10月6日、東京都で開かれ、日本体育大学が2年ぶり5回目の優勝を果たした。

 ジャパンカップはクラブチャンピオンと大学チャンピオンが対戦する頂上決戦で、昔も今も、軟式選手たちの究極の目標となっている。

 今年のクラブチャンピオンは8月の全女連の全国大会で大阪ワイルドキャッツを1-0で破ったオール兵庫(出場7回目)、大学チャンピオンは8月の魚津の全国大会で東京女子体育大学を2-1で破った日体大(出場10回目)。

1回表、兵庫の原志穂子選手は日体大の先発・谷山投手から中前打を放った

 試合はお互いに許したヒットが3本ずつという投手戦になったが、オール兵庫がミスに泣いた。
 1回の裏、日体大は敵失と積極的な走塁で1死三塁とするが、スクイズ失敗。しかし飛び出した走者を三塁方向に追った兵庫の球が悪送球となり、ラッキーな先取点を奪う。

 日体大は6回にも八番・櫻井紫乃の中前打を足がかりに2死二、三塁とすると、ここで5回からマウンドに上がった兵庫の岩佐美樹が痛恨のワイルドピッチ。2人が返って3-0となり、そのまま日体大が逃げ切った。
 兵庫は初回に2死一、三塁のチャンスを作ったが、無得点。その後は二塁が踏めなかった。

 この日、日体大の選手や応援団からはなんともいえない気迫が伝わってきた。その理由を田久保翔志監督(日体大4年)は、
「夏の全国大会決勝で本来の試合ができず、悔いが残ってしまいました。だからこの試合はできることをしっかりやって勝とうとみんなが思っていたのです。精神力で勝った試合でした」
 と言い、目をうるませた。

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オール兵庫00000000
日体大100002×3

 この試合でオール兵庫の打者を苦しめた日体大の投手陣(谷山莉奈→山崎舞→櫻井紫乃)は個性派ぞろい。谷山、山崎両投手は軟球で120キロ近いスピードボールを投げ、櫻井投手は腕をグーッと後ろに引き、そのまましなるように腕を振ってくる独特の投球フォームのサウスポー。こうした投手たちは今のクラブチームでは見られないことも兵庫苦戦の理由になったのではないだろうか。

 本戦に先立って行われたクラブチーム(関女連)選抜と大学選抜の親善試合は、4‐2でクラブチーム選抜が勝利した。

エラー1が物語る堅守で軟式チャンピオンに輝いた日体大
 

クローズアップ 山崎舞選手(日体大4年) 

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「女子でもこんなにできる選手がいるんだということを知ってもらいたい」と監督が言う、日体大の中心選手。メンバーの8割以上が「小学校は少年野球、中高はソフトボール」というなかで、小学校では少年野球をしたものの、中高はバレーボールという数少ない選手だ。

 この試合では2番手投手として登板。バレーボールで培ったダイナミックで素早い腕の振りが生む剛速球で、オール兵庫打線を沈黙させた。足の速さと地肩の強さを生かしてセンターも守り、何度も好守備を見せた。

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「神奈川県川崎市の『木月1丁目子ども会野球部』で野球をしていました。ピッチャーもやりました。野球が大好きだったんですけど、中学時代は野球をやる環境がなく、ソフトボールはイマイチ違うと思ってバレーボール部に入りました」

 大学では2年の夏ごろからレギュラーとなり、昨夏の全国大会のころからピッチャーを始めたという。ジャパンカップで優勝するのは2年前に引き続き、2回目。
「夢は女子プロ野球選手です。今小中学生の皆さんには、女子チームは探せば必ずあるということを知ってほしいですね。自分は初めからないと思って諦めてしまったけど、ネットなどで探して野球を続けてほしいです」

※2013年度女子プロ野球のトライアウトに合格しました。おめでとうございます。
 


東海の会長杯争奪大会で至学館大学軟式野球部が初優勝!(2013年10月2日)

大学軟式野球界の雄、至学館大学の皆さん

 東海地区の社会人クラブチームや学校チームが参加する「第12回 会長杯争奪 軟式野球大会」で、至学館大学軟式野球部が初優勝した。この大会で大学チームが優勝するのは初めてだという。

 東海の軟式野球界は他に類を見ないほど大学チームとクラブチームの交流が盛んで、それは東海の女子野球が大学から始まり、そのOGたちがクラブチームを作っていったことに起因する。現在でも大学を卒業するとすぐに先輩が所属するクラブチームに入団する選手が多いのだという。

 今大会の参加チームは大学1、クラブチーム5の計6チーム。決勝に進出したのは準決勝で全国大会優勝7回の強豪「愛知アドバンス」を破った至学館大学と、ここ数年、全国大会に連続出場している「セカンドラスター」。セカンドラスターは至学館大学OGが作ったチームだけに、手の内をよく知る者同士の対戦となった。

投打でセカンドラスターに勝った至学館大学

 試合は秋に新チームになって打撃好調の至学館大学が終始リード。1回の表、1死二塁の場面で大橋円、山下純里、山本紗矢のクリーンナップが3連打して3点を先取すると、2回にも一番・鈴木悠加の中前適時打で1点追加。

 対するセカンドラスターは、同校OGで昨年の大学選手権準優勝投手の鯉江礼子が1回に先頭打者ホームランで1点を奪うも、その後は至学館のエース・藤田理子の好投の前に打線が沈黙。5回の裏に敵失でランナーが出ると、バントをからめた攻撃でノーヒットで1点返したが、至学館は6回にもダメ押しの1点を入れ、勝負を決めた。

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至学館大学31000105
セカンドラスター10001002

 至学館の松村真監督(集合写真の後列右端。中京大学OB)は、「向こうはぼくの野球をよく知っているのでサインを読まれたりしましたが、学生なので社会人より練習量が多かった分、勝つことができました」と言う。

 実は至学館大学(旧中京女子大学)は大阪体育大学と並んで軟式と硬式、2つの女子野球部をもつ大学で、軟式野球部は1999年創部、硬式野球部は2005年の創部だ。松村監督はその軟式野球部創設と同時に監督に就任し、以来15年間、チームと東海の大学女子野球の発展のために尽くしてきた。

 軟式野球部には専用グラウンドがないため、300mトラックの中をソフトボール部と分け合って練習するなど、その環境は決して恵まれたものではないが、魚津市で行われる大学選手権大会準優勝5回、3位3回の実績を誇る。

画像の説明

  
「軟式だから練習がゆるいだろうと思って入ってくる選手もいますが、私の指導は厳しいですし、夏の選手権大会に行くと、これだけうまいチームがあるんだとわかって選手の取り組む姿勢が違ってきます。
 今回優勝できたのも夏の大会を経験したからです。準決勝の愛知アドバンス戦では無死満塁にされた場面が2回ありましたが、夏に培った粘り強さと平常心で勝つことができました」(松村監督)

 東海のクラブチームの大会はこれで終了。大学チームは10月12日から秋季リーグに突入する。

※写真提供/至学館大学女子軟式野球部


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