女子野球情報 

14年4月

「NPBガールズトーナメント」新規参入チーム情報(2014年4月29日)

 NPBのサイトに、4月現在、小学生の全国大会「NPBガールズトーナメント」に参加するチームが発表されている。→ こちら

 新たに参加を表明しているのは青森、宮城、岐阜、富山、香川、山口、熊本の7県で、そのうちすでにチーム作りが始まっている岐阜、富山、熊本の3県の情報をお届けしよう。

説明

<岐阜県> 
 岐阜県軟式野球連盟は昨年のうちに全国大会出場を決め、
「秋に少年野球チームに所属している4年生以上の女子選手を調べたところ、60人を超す選手がいることがわかりました。そこで12月に保護者説明会を開き、参加を希望した6年生29人で出場予定です(登録は30人まで)。
 当初は4、5年生の参加も検討しましたが、やはり今年最後のシーズンを過ごす6年生を出してあげようということになりました。初回ですから勝ち負けより出場することに意義があると思っています」(事務局)

 チーム名は「岐阜選抜ドリームス」に決まり、監督は少年野球チームの監督経験がある県軟連美濃加茂支部理事の馬場直之さんが務める。馬場さんには女子学童チームの指導経験があり、その実績を買われたのだという。
「野球をしていた私の娘が5年生のころ、美濃加茂市に十数人女の子がいたんです。その子たちを集めてチームを作り、秋口に男の子たちと試合をしていました。そんなことを5年続けました」
 
 約10年前から5年間も岐阜県に女子学童チームがあったという事実に驚くが、同時に大変うれしくもある。

 メンバーの初顔合わせはすでに2月にすんでおり、春休みから練習を始めているという。馬場監督のお嬢さんの同級生で野球とソフトボール経験者の大学生を女性コーチとして帯同予定だ。

参考URL→ 美濃加茂軟式野球連盟

<富山県>
「昨年、全軟連には『今年は準備不足で参加できないけれど、来年は必ず参加します』と言ってあります。だから去年の夏のうちに各支部に連絡して、監督コーチに4年生以上の選手を推薦してもらいました。今回参加するのはそのときの選手たちを中心にした4年生以上18人です」
 と富山県軟式野球連盟。保護者や監督には何度も全国大会の趣旨を説明し、大会繁忙期に選手を出してもらうことへの理解を求めたという。

 富山県といえば毎年8月に大学生の軟式の全国大会が開かれている県だけに、人々の女子野球に対する意識は高いというが、残念ながら郡部からの推薦はなく、主に富山市の選手で編成されたという。チーム名は「アルペンガールズ富山」で、すでに昨年の夏から練習を開始している。

 監督は富山市民球場に勤務する金沢学院大学OGの中野良美さんが務める。同校は大学の全国大会で何度も優勝している強豪で、中野さんがいた95年から98年までは全国大会で4連覇。中野さんはその中心選手だった。
 
 現在は富山市の女子軟式クラブ「ビームス」でプレーしており、全国大会のコーチ2名もビームスの選手を起用予定だという。

<熊本県>
 2011年から続く小中学生の九州大会を主催する熊本県軟式野球連盟が、満を持して全国大会にチームを送り込む。監督を務めるのは熊本の女子小中学生クラブ「暴れん坊ガールズ」の代表兼監督の上坂智さんだ。

 実は上坂さんは九州の女子野球を語るうえで欠かせない人物だ。つまり九州に初めて子どものクラブチーム(暴れん坊ガールズ)を作ったのが上坂さんなら、各方面に働きかけて九州大会を実現したのも上坂さんだからだ。(参考記事 → 特集「小中学生の九州大会に行ってきました」)
 小学校の教員ということもあり、野球の技術にしろメンタルにしろ、子どもたちの指導は心得ている。

 セレクションは5月10日に行われるが、実はもうある程度選手の目星はついているようだ。というのも2月2日に熊本市で行われたイベント「くまもとガールズ・ベースボール・フェスタ」で子どもたちを見ていること、また学童野球指導者たちのネットワークを使って都市部から郡部までの選手情報をもっているからだ。このへんが熊本女子野球のすごさであり怖さである。

「全国大会への抱負ですか? もちろん参加するからには優勝をねらいます。でももう一つ、昨年は九州勢は全部初戦で敗退したので、私たちが活躍することで九州の女子野球、がんばっているんだぞということをアピールしたいですね」
 九州大会の発案者だけに、その目は県境を超えて九州全体に向けられているのだった。
        ★   ★   ★

 それ以外の県の動きはまだ流動的だが、青森県は5月末にセレクションを行う予定で、宮城県はIBA-boysの全国大会 4連覇中の選抜チーム「オール宮城ブルーリボン」のスタッフがチーム作りに動いている。山口県は山口市と宇部市にできた支部選抜が予選を行うことになりそうだ。香川県はすでに3年の活動実績をもつ県軟連の選抜チーム「香川オリーブガールズ」が全国大会デビューする予定だ。


硬式クラブ「侍」が今年も新潟遠征。イベント参加者募集中!(2014年4月28日)

「女の子が当たり前に野球を続けられる環境を作りたい」と08年に活動を始めた新潟のBBガールズ普及委員会。その熱意に打たれた埼玉栄高校と侍が、女子野球の普及のお手伝いにと始めたのがこの遠征だ。現在は侍単独で行っているが、今年もその遠征が6月1日に行われることになった。

 午前中は侍と新潟市の開志学園高校女子硬式野球部のエキシビションマッチ、午後は侍の選手と小中学生の合同練習が予定されている。

説明

 
「侍さんは日本代表選手を数多く輩出している名門クラブで、今選考が進んでいる第6回W杯の代表候補選手も在籍しています。ぜひたくさんの方々にレベルの高い試合を見ていただき、合同練習を通して女子野球の楽しさを味わっていただきたいです」
 と頓所理加代表。 

 侍と対戦する開志学園の女子硬式野球部には、今年は県内から9人、東京、神奈川から6人の選手が入部し、順調にチーム作りが進んでいるという。

 毎年活気と歓声に包まれるこのイベント、友達を誘ってぜひ参加しよう!

「BBガールズ交流練習会 2014」
日時/6月1日(日)  9:30~16:30(予定)
場所/開志学園高校グラウンド(新潟市)
参加資格/野球が好きな小学4年生~中学3年生
参加方法/メールにて申し込みを。 baseballgirls@gmail.com
     詳しくは、チラシ参照
参加費/500円


W杯代表候補に女子プロ野球選手6人を招集(2014年4月28日)

 全日本女子野球連盟は28日、第6回女子野球ワールドカップの代表候補として6人の女子プロ野球選手を招集することを発表した。選手名は以下。

①厚ケ瀬美姫(アストライア)
②中島梨紗(アストライア)
③川端友紀(アストライア)
④里 綾実(レイア)
⑤三浦伊織(フローラ)
⑥中村 茜(フローラ)

 6人は5月10日(土)、11日(日)に行われる第3回合宿に参加する(アストライアとレイアの4選手は11日のみ参加)。

 なお6選手の詳しい情報は日本女子プロ野球機構のサイトにアップされているので、ぜひアクセスを。
 

第3回合宿
場所/環太平洋大学(岡山県) 赤坂グラウンド
参加人数/既に選出された26人とプロ6人を合わせた32人
内容/5月10日(土)13:30~ 中国四国選抜と試合
   5月11日(日) 9:00~ 関西選抜と試合
          12:30~ 関西選抜と試合
備考/合宿終了後に20人強にまで絞られる(最終的な大会登録選手は20人)


女子プロ野球OGの坪内瞳さんが日大国際関係学部の監督に(2014年4月22日)

 女子プロ野球の1期生として兵庫スイングスマイリーズでプレーし、昨シーズンは6月から杉山賢人監督の後任としてレイアの監督を務めた坪内瞳さんが、4月、日本大学国際関係学部女子硬式野球部の監督に就任した。プロ野球OGが学校チームの監督になるのは深澤美和(至学館高校、大学)、野々村聡子(MSH医療専門学校)、黒木弥生(南九州短期大学)の3選手に次いで4人目だ。
 大学のある静岡県三島市は坪内監督の故郷。2人の兄が日大三島高校に通っていたこともあり、子どものころからよく知っている大学だったという。

坪内さんが監督を務める日大国際関係学部の選手募集のチラシ

「昨年11月ごろだったでしょうか、大学に女子硬式野球部ができると聞いてじっとしていられなくて、男子野球部の和泉監督に『何かスタッフとして協力できることはありませんか?』と電話でお話ししました」
 と坪内監督。

 静岡からは坪内さんをはじめ深澤美和、塩谷千晶(フローラ)といったプロ野球選手が出ていて、野球をしている子どもも多いのに、大きくなると野球をする環境がない。
「それがとても残念で、何か地元のお役に立てないかと思ったのです」

 もう一つ坪内監督の背中を押したのは、レイアの監督時代の経験だ。
「実はプロに入る前、選手兼コーチとしてプレーしていたことがあるのですが、思うようにいかなくて、指導者にはなりたくないと思っていました。でもプロで監督をしなくてはいけなくなったとき、アストライアの片平晋作監督(当時)をはじめみなさんが『こういうときはこうすればいいんだよ』と教えてくださって、本当にたくさんの事を学ばせていただいたのです。おかげで人を育てるという野球の新しい楽しみを知ることができました」
 そんな時に同大学女子野球部の創部を知ったのだという。

 大学チームのため入部できるのは日大国際関係学部と同短期大学部の学生に限られるため、現在選手は1年生が1人だけ。しかし野球が大好きな学生で練習も熱心。坪内監督のマンツーマン指導で基礎から学び直し、着実に成長しているという。

 練習は火~金曜日の18時半~21時。土日は静岡県の中学硬式クラブ「スルガマリンガールズ」や母校の平成国際大学(埼玉県)と合同練習をしている。今後は宣伝も兼ねて6月に行われる小学生の静岡県大会や8月のKボールの全国大会の手伝いもしていきたいという。

「目指しているのはプロ野球や日本代表になれるような選手を育てることです。でも初心者も大歓迎です。高い目標をもって努力するなかで野球の楽しさを知っていただければ。それが女子野球人口の拡大につながったらうれしいですね」
 


女子野球ワールドカップ2014のグループ分け発表(2014年4月8日)

 9月に宮崎市で開催される「第6回IBAF女子野球ワールドカップ2014宮崎大会」のグループ分けなどが4月7日、大会実行委員会より発表された。参加国およびグループ分けはIBAFが世界ランキングを踏まえて決定したものだ。

■グループ分け
グループA/日本(前大会1位)、オーストラリア(前大会4位)、ベネズエラ、香港
グループB/アメリカ(前大会2位)、カナダ(前大会3位)、チャイニーズタイペイ(台湾)、オランダ

■日程
9月1日(月)~3日(水)/1次リーグ。各グループでの総当たり戦。
            4日(木)予備日
9月5日(金)~6日(土)/各グループ上位2チームによる2次リーグ。
9月7日(日)/決勝および3位決定戦

※天候の崩れが予想される場合は予備日の4日に試合を繰り上げる可能性がある。

 大会実行委員長で、4月1日に立ち上がった全日本女子野球連盟の長谷川一雄会長は、大会を誘致したMRT宮崎放送(TBS系列)に謝意を示しながら次のように語った。
「08年の松山大会で初優勝し、10年のベネズエラ大会でも優勝しましたが、日本でその活躍が知られることはほとんどありませんでした。12年のカナダ大会で3連覇してやっと少し世の中の人に知られるようになりましたが、我々としては日本の女子硬式野球は世界一なんだということをもっともっと知っていただきたい。
 そのためにも今度のワールドカップで優勝して女子硬式野球の認知度を上げ、女子野球の底辺拡大とレベルアップにつなげたいと思っています」

 現在26人いる代表候補は8月2日~6日に行われる松山の全国大会のころに20人に絞り込み、確定する予定だそうだ。

 大会実行副委員長を務めるMRT宮崎放送の高橋敏邦常務取締役からは大会の放送予定も発表された。前回のエドモントン(カナダ)大会では国内でのテレビ放送はなく、女子プロ野球団をもつ㈱わかさ生活が自腹を切って試合の模様をネット配信したが、今回は宮崎放送が地上波などで放送する予定なのがうれしい。

■TV放送(予定)
日本戦/すべて地上波で放送(ただし宮崎県内)。初戦、決勝戦は生放送。
     BS、CSでも全試合、深夜に放送。
その他/海外での放送にも対応予定。インターネット配信も検討中。
    大会終了後に大会のダイジェスト版をJNN九州・沖縄局で放送予定。

※日本戦をふくめ放送予定はまだ流動的なので、大会が近くなったら宮崎放送に問い合わせてほしい。

 残念ながら地上波での放送は今のところ宮崎県内に限られており、全国放送の予定はないが、この大会の盛り上がり方いかんではTBSが全国放送に動く可能性はゼロではないとのことだった。

 もう一つ、全日本女子野球連盟からUstream Asia(株)の協力を得て「マドンナジャパンTV Powered by Ustream」がスタートすることも発表された。これは国内外の女子野球の活動状況を定期的に配信、PRすることを目的としたもので、第1回の内容は日本代表候補の2回目の合宿(強化試合)の様子だ。
 今後は代表の活動だけでなく、ユース、高校、大学、クラブチームなどの大会やインタビューなど、女子野球に関する様々なコンテンツを放送予定だそうだ。

■「マドンナジャパンTV」第1回放送予定
チャンネルURLhttp://www.ustream.tv/channel/madonnajapantv
内容/侍ジャパン女子野球日本代表候補チームvs関東女子硬式野球連盟選抜チームの強化試合3試合。
配信日時/4月12日(土)14時~、 4月13日(日)9時~


高校生の選抜大会で蒲田女子高校が4年ぶり2度目の優勝(2014年4月5日)

2011年以来の春優勝!

 今年から会場を兵庫県丹波市から埼玉県行田市に移して行われた女子高校生の春の全国大会「第15回全国高等学校女子硬式野球選抜記念大会」が4月2日終了し、蒲田女子高校(東京都)が福知山成美高校(京都府)を4-2で破って4年ぶり2回目の優勝を果たした。

 今大会は春の選抜大会初参加の作新学院(栃木県)、至学館(愛知県)、開志学園(新潟県)、福井工大附属福井、京都外大西の5校を加えた総勢15校での開催となった。もちろん全国大会名物? の丹波連合(学校に女子硬式野球部のない選手を集めた短期チーム)も結成され、16人中10人が東日本勢という、関東開催ならではの編成となった。

 1回戦で神村学園と埼玉栄という古豪同士の星のつぶし合いがあり、また2回戦で全員新2年生の京都外大西が強豪、埼玉栄に7-10と善戦するなど見どころもあったが、準決勝に進出したのは蒲田女子、花咲徳栄、福知山成美、埼玉栄の4校。未だ伝統校強しという印象だ。
 4校の中では福知山成美が09年創部と一番若いチームだったが、この秋に開催される女子野球ワールドカップの代表候補選手を4人も抱えるとあって、下馬評は一番高かったが…。

準決勝では強風に苦しんだが、決勝は穏やかな天気

 満開の桜が見守るなか行われた決勝戦。蒲田の秋元進監督は新エースとして期待する池田まいをマウンドに送り、福知山の吉良伸幸部長は、「直球、変化球とも一番力がある」という代表候補、田中露朝を先発に起用して蒲田の強力打線を封じにかかった。

完投した池田投手

 池田は1回2回と打者3人に打ち取る好調な滑り出し。対する田中は伸びのある球で蒲田の打者を翻弄するが、時に制球を乱し、2回に四死球と一番・緑川愛の中前安打で2死満塁のピンチに。ここで痛恨の押し出し。さらに味方のエラーでこの回3点を失う。
 しかし福知山は4回、四球と五番・大野百音の左前安打で1死一、三塁とすると、六番・田中亜里沙のサードゴロが5 → 4 → 3の併殺崩れとなる間に1点を返し、1-3に。

1234567
福知山00010012
蒲田030010×4

 しかし5回、蒲田は八番・平田紗希の三塁打で1点を追加して福知山を突き放す。
 福知山は最終回、三塁打で出塁した田中霞朝を一番・谷岡美留が内野安打で返すが、反撃もここまで。蒲田女子高校が4年ぶりに春の高校女王の栄冠を手にした。

先発の田中投手 4回5回を投げた大串桃香投手 角度と威力のある直球で最終回を3人でおさえた古谷恵菜投手

2回の裏、小貫愛澄の打球をレフトが落球し、2得点 4回表、併殺崩れの間にホームを踏む福知山の山田あかり 蒲田も福知山も、この試合6安打ずつ

 池田投手は要所要所をしっかり押さえ、2失点ながら完投勝利。蒲田の秋元監督は、
「準決勝の花咲徳栄戦では制球に苦しみましたが、今日はよくがんばりました。球は速くないんですがカーブのコントロールがついて投球の幅が広がったのが良かったですね。もともと打たせて取る投手なんですが、今日はバックもミスなく守れましたし、打撃も良かった」
 と顔をほころばせた。

秋元監督

 昨年のチームは学校史上最強といわれ、優勝の呼び声が高かったが、春夏の高校の全国大会、ユース選手権大会、ヴィーナスリーグとすべて準優勝に終わり、悔し涙を流してきた。今年のチームは総合力では昨年に及ばないため、
「まさか勝てるとは思っていませんでしたが、勝てる時はこんなもんなんでしょうね」
 と秋元監督は感慨深げ。

 負けた福知山成美は序盤の失点こそ悔やまれるが、投手力、守備力、打撃力とも優勝してもおかしくないチームだった。次回はぜひ初の優勝を目指してほしい。
 また関東には高校女子硬式野球部員ではない選手がたくさんいるので、来年は丹波連合とは別に関東連合(または東日本連合)を編成してたくさんの選手に全国大会出場のチャンスを与えてはいかがだろうか。大会の存在を一般の高校にも知ってもらうチャンスだと思う。

最初から最後まで一生懸命応援していた福知山成美の選手たち 福知山成美の寮母さんが作ったというお守りの人形たち。選手の数だけあるとか 蒲田の応援も熱が入っています

勝利の女神が縫い取られた選抜の優勝旗 金メダル(行田大会バージョン) 銀メダル(行田大会バージョン)

※大会の結果 → 


中学硬式チーム「モンスターレディース」が新年度のメンバー募集中(2014年4月2日)

 昨年3月に創部し、ヴィーナスリーグ・Uリーグ(関東女子硬式野球連盟主催)ではオープン参加ながら4勝2敗の成績を残した中学硬式チーム「モンスターレディース」。今年から正式にリーグに参加するため、新年度のメンバーを募集している。

モンスターレディース

 4月3日現在、メンバーは新1年生4人、新2年生14人の計18人。硬式野球がやりたくて埼玉、茨城、千葉、東京、栃木から集まった子どもたちだ。
 練習は土日祝の9時から16時半まで(冬季は15時半まで)、場所はさいたま市内の生研センターグラウンドなどで行っている。 

 昨年末に監督が代わり、現在チームを率いているのはヤクルトスワローズOBの高仁(たかに)秀治監督だ。「12球団ジュニアトーナメント」の第1回大会(05年)から東京ヤクルトスワローズジュニアのコーチを務め、10年からは監督を務めていることでも知られる。

「モットーは元気で明るく、こだわりをもってプレーする、ということです。こだわりとは自分のプレーに対してどうしてうまくいったのか、なぜうまくいかなかったのかをしっかり考える、ということです。僕自身、プロ時代はそうやって分析したことをノートにつけて、困ったときにはそれを見るようにしていました。
 
 スワローズジュニアにはしばしば女の子が選ばれるんですが、彼女たちを見ていると集中力があるし、たとえ試合に出られなくても気持ちを折らずにベンチの中でできることを精いっぱいがんばっている。そういうところは男の子より優れていますね。だから女の子たちにもしっかり練習できる環境を与えて育ててあげたいと思っています」(高仁監督)

 ヴィーナスリーグ・Uリーグに正式に参戦する以上、上位をねらいたいと指導者も選手たちも気持ちが入っているという。今年の同リーグの台風の目になるか。
 まずは一度練習見学へ。申し込み、問い合わせは下記まで。

●問い合わせ先/sk-kobo@nifty.com(遠藤)
●参考URL/http://www.monster-ladies.com/index.html


中学生の関東大会(軟式)で東京と栃木が優勝(2014年4月2日)

埼玉スーパースターズFの望月柚主将が選手宣誓 

 2月26日付け情報広場の記事でお知らせしたように、3月29~30日、「第1回 関東女子中学軟式野球大会」が埼玉県で開催された。主催は07年から小学生の関東大会を開いている関東軟式野球連盟連合会だ。

 山梨県をふくむ1都7県の計8チームで開催予定だったが、3月末の開催とあって参加できるのは新2年生と新3年生のみ。そのため残念ながら山梨県は人数がそろわずに出場を辞退し、代わりに急きょ開催地、埼玉県から2チームが出場した。

 少々前置きが長くなるが、第1回大会の特徴を紹介しよう。
 最大の特徴は中学校の教員が野球部員を集めて編成したチームが多かったことだ。たとえば神奈川県の「横浜クラブ」、千葉県の「千葉マリーンズ」、埼玉県の「埼玉スーパースターズF」、茨城県の「茨城女子野球クラブ」で、今回は参加できなかったが山梨県の「山梨クラブ」も同様のチームだ。しかも全チームとも毎月定期的に練習する半クラブチームで、すでに数年の活動実績をもっている。
 こうした教員チームは今のところ他の地方には存在しないため、関東の中学野球を特徴付ける大きな要素になっている。

女子プロ野球選手の先導で入場行進 全軟連の宗像専務理事 アストライアとレイアのみなさん。「かっこいい!」と選手たちは大喜び 

 残りの3都県も特徴的だ。現在約11の中学生クラブがある東京都は、連盟の推薦を受けた「三鷹クラブW」が出場。結果として参加チームの中では唯一のクラブチームとなった。

 今まで中学生チームがなかった群馬県と栃木県はこれを機に初めてチームを編成した。群馬県は県軟連と中体連が協力して野球部員や他競技の選手を集めて「群馬エンジェルス」を結成。大会終了後はクラブチームとして活動していく予定だ。
 栃木県は県軟連が県下の選手を集めて選抜チーム「オール栃木」を編成。5年前から小学生の栃木選抜を率い、現在は作新学院女子硬式野球同好会の監督も務める田代恭規さんが采配を振った(残念ながらチームは大会後に解散)。

 さて好天に恵まれた29日、開会式には埼玉県を拠点に活動する女子プロ野球チーム「アストライア」と「レイア」の選手とマスコットが応援に駆けつけ、華やかな雰囲気に包まれた。来賓の全日本軟式野球連盟の宗像専務理事は祝辞の中で中学生の全国大会開催への意欲を語り、中学野球環境が本格的に動き出したことを感じさせた。

埼玉スーパースターズFのエース、松澤知佳投手 破れたとはいえ、伸び代を感じさせた群馬の選手たち(オレンジのユニフォーム) 埼玉スーパースターズFは群馬に10-1のコールドで勝利 

健闘した茨城の二番手投手、佐藤芽衣選手(三鷹戦) 茨城は塁に出るも得点できず スリーベースを打った三鷹の大野芙奈選手 

 1回戦は埼玉(スーパースターズF)、東京(三鷹クラブW)、千葉、栃木が勝利し、翌30日の2回戦へ。この日は前日とは一変、朝から小雨がパラつくあいにくの天気となったが、4チームは元気に準決勝を行い、栃木対千葉戦では栃木が上野結希のランニングホームランとエース・田所育枝の力投で2-1で千葉に勝利。
 三鷹対埼玉戦は4-2と埼玉が先行するも、4回裏に三鷹が米田朱美香のタイムリーツーベースなどで4点を奪って勝ち越しに成功。そのまま追いすがる埼玉を振り切って6-5で勝利し、決勝に進出した。

準決勝で完投したエース、田所選手に代わり、決勝のマウンドに立った田中有依選手 各種女子大会で上位に入るだけあって試合巧者だった三鷹の選手たち

ミスが悔やまれる栃木の1回表の守備 やまない雨。再開されなかった試合…

 雨足が強くなるなか行われた決勝戦では、先攻の三鷹が敵失に乗じてノーヒットで1点を先取し、さらに柿崎未裕の2点適時打でこの回3点を挙げる。その裏、栃木は2死から死球で出た黒田聡美が二塁に進塁したが、雨がひどくなり、試合は中断。結局ノーゲームとなり、両者優勝というかたちで第1回大会は幕を閉じた。

 来年は中学生チームが複数ある千葉や東京では予選が行われる見通しだが、他県でも中学生チームが増えれば予選が行われるかもしれない。できることなら各県に複数の中学生チームが誕生し、お互いに切磋琢磨しながらこの大会を目指してほしいと感じた2日間だった。

●大会の結果は → こちら(埼玉県野球連盟)

優勝を分け合ったオール栃木と三鷹クラブW

<優勝チームの選手にインタビュー>

■三鷹クラブW 半澤早紀主将(新3年生)

 私たちのクラブは実力主義なので下級生にもライバルがいて、学年に関係なく切磋琢磨しています。でも野球をやっているからこそ得られる友情もあります。私はこのチームに入ったおかげで性格や礼儀、野球選手としての技術など、何もかも良いほうに変わりました。今回の大会では決勝で悔しい思いもしましたが、みんなの力で優勝を勝ち取ったことや第1回大会に出場できたことはとてもうれしいです。

■オール栃木 上野結希選手(新3年生)

 小学生のときは栃木県選抜の「ウィングス」で関東大会に出ました。今回のメンバーにはウィングスでいっしょだった選手が3人いますが、久しぶりに会ったらみんな小学生のときより上手になっていました。中学に入っても野球を続けたのは野球が大好きだったからです。中学でも関東大会に出場できてすごくうれしいし、関東大会はこれからも続けていってほしいです。

<女子プロ野球選手にも感想をうかがいました>

■アストライア 川保麻弥監督(埼玉県出身)

画像の説明

 大学を卒業した後、埼玉県で中学校の教員をしていましたが、当時は県下の中学野球部に女子選手はわずかしかいなかったので、今こうして選手が増え、大会ができたことはうれしいですね。
 人数が少ないと選手がやめないように楽しく野球をする方向に流れがちなんですが、人数が増えて環境が整ってくると、礼儀や人間形成、技術力アップのための指導がしっかりできるようになります。ですから中学野球の環境を整えることは競技としての女子野球の質を高めるうえでとても重要だと思います。
 それから今回中学校の先生方が作ったチームが出場していましたが、先生方は教え方がうまいですし、チームはふだん男子と練習や試合をしているので、これからの活躍が楽しみです。

■レイア 小久保志乃選手(東京都出身)

画像の説明

 中学生のときは硬式の「中野リトルシニア」に入りました。本当は中学では野球をやめようと思っていたんですが、誘われて見学に行ったら指導者の皆さんが「女の子でも全然大丈夫だよ」とあたたかい言葉をかけてくださったので。でも私が中学生のころにこういう環境があったら、軟式野球をやっていたかもしれませんね。
 中学時代は思春期なのでキャッチボールの相手を探すのも大変だったことを思い出します。だから野球が楽しいと思えたのは花咲徳栄高校の女子硬式野球部に入ってからです。野球ってコミュニケーションのスポーツですから、女子は女子同士でやれたほうがいいと思います。だから今の選手たちがうらやましいです。


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