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第21回夏の全国大会で、埼玉栄高校が通算7回目の優勝(2017年8月7日)

斎藤監督に13回目のVをプレゼントした選手たち

 埼玉栄高校が履正社高校を破り、夏の全国大会で通算7回目の優勝を飾った。神村学園がもつ優勝記録6回を更新しただけでなく、斎藤監督にとっては春夏通して13回目の優勝だった。

 この大会、埼玉栄は神村学園(9-2の6回コールド)、蒲田女子(3-2。降雨中断後、0-2から逆転)、開志学園(5-2)を破って決勝に進出した。
「決勝の相手が履正社となったとき、2回は負けられないなと思いました」と斎藤監督。そして、「春の決勝や今回の履正社の試合を見て、守備がしっかりしているし、僅差の試合になるだろうと思っていました」と言う。

 一方の履正社は、日南学園(6-0)、京都外大西(5-4。延長8回の裏、2死ランナーなしからの4連打で逆転サヨナラ)、福知山成美(1-0、延長8回)を破って勝ち上がってきた。
「どの試合も本当に苦しかったです。春に優勝したから負けられないというプレッシャーはなかったですけど、全国大会独特の雰囲気に、みんな普通に緊張していました」と橘田監督。

 その決勝。先攻履正社。後攻埼玉栄。
 斎藤監督は先発に1年生の藤田捺己(なつみ)を起用した。藤田は初戦と準々決勝はリリーフ、準決勝では先発して、この大役を任された。履正社は2年生の石村奈々がマウンドへ。春の全国大会では指の骨折で登板できなかったが、今大会はエース松島瑠菜と2人でチームを引っ張ってきた。その若い投手たちをリードするのは、埼玉栄が池田彩菜、履正社が香川怜奈という3年生捕手たちだ。

「先輩たちにいいプレーで助けてもらっていたので、自分がピッチングで返さなきゃと思って投げました」(藤田選手) キレのある速球が武器の履正社の石村選手。4回を除き、打者をほぼ3人に抑えた

 序盤は石村と藤田の投げ合いになった。石村は3回までノーヒットに抑える力投。藤田は毎回のようにランナーを出すも後続を断ち、三塁を踏ませない。
 しかし4回裏、試合が動いた。埼玉栄の三番・蛭田(ひるた)菜月が石村をとらえ、右前打で出塁すると、四球と五番・小野あゆみの中前打で1死満塁。「点を取るならここしかない」と思った斎藤監督は、この状況ではほとんどやったことがないというスクイズを指示。六番・藤田が三塁前にきっちり転がし、観客がどよめくなか、蛭田が生還。続いて二塁から俊足の池田がホームを襲うが、タッチアウト。しかしこの1点が決勝点となり、埼玉栄が春のリベンジを果たした。

1234567
履正社00000000
埼玉栄000100×1

 履正社は5回にヒットで1死一、二塁とするが、次打者が三振する際に、飛び出した二塁ランナーが捕手の好送球で憤死。6回には疲れの見えた藤田を攻めて2死二、三塁としたが、スイッチした廣瀬杏樹に抑えられて、再三のチャンスを生かせなかった。
 終わってみれば履正社のヒットは5本、埼玉栄は4回の2本のみ。まさにワンチャンスを生かした勝利だった。

 今回注目を集めたのは、斎藤監督による1年生投手の積極的な起用だ。藤田投手は昨年の中学生の全国大会でベスト4に入った福島選抜のエースで、3試合で31奪三振を記録した選手。さらにいえば、第1回NPBガールズトーナメントで福島県のエースとして1回戦で勝利し、県民を勇気づけた選手でもある。また初戦と準々決勝で先発した石垣麻弥乃投手も、昨年の中学生の全国大会で準優勝した、埼玉スーパースターズFの右のエースだった。

履正社の北山未来選手は決勝で打率5割の活躍。捕手は埼玉栄の池田選手

 
 彼女たちの起用の理由を斎藤監督に尋ねると、「エースの田中志緒梨が大会前に不安定になってしまったからです」とのこと。結果、試合経験豊富で安定感のある1年生たちの起用になったわけだが、「実際よくやってくれました。でも藤田はちょっと無理をさせてしまったかな」と反省の弁も。

 藤田選手は「大会前は調子が良くなかったので、どこまで行けるか不安だったんですけど、先輩たち、特に(捕手の)池田先輩が『打たれてもいいから思い切り投げろ』と言ってくださったので、集中して投げられました。最後は疲れてコントロールが乱れてしまいましたが、納得のピッチングができました」と言う。
 その池田捕手について、斎藤監督も「優勝の陰の功労者」と評価した。

 春夏連覇がならなかった履正社の橘田監督は、「今までヒット数が勝っているのに勝てなかったことがないので、固くなってバントが決められなかったり、守備妨害を取られたりしてしまいました。今回は一度もタイムを取らなかったのですが、もっとタイムを取って、選手たちの緊張を取ってあげればよかったです」と振り返る。

今や押しも押されもせぬ強豪校に成長した履正社

「でも栄高校のプレーは素晴らしかったです。蛭田選手を中心に、みんなの視野が広かった(試合の状況が見えていた)。だからこそ、ワンチャンスをものにすることができたのでしょう」と相手を讃えることも忘れなかった。

 ところで優勝した斎藤監督だが、実は来年の3月で定年を迎えるため、これが最後の夏の全国大会だった。何か特別な思いを抱いて臨んだのかうかがってみると、「いえ、これが最後だとか、特に考えませんでした」と、いつものように淡々とした答え。
 今後のことは、「埼玉栄高校に教員として残ることは決まっていますが、女子硬式野球部の監督を続けるかどうかはわかりません。でも続ける可能性はありますし、監督を下りても何かしらの形でサポートします」とのことだった。

 今夏は春と同じ3校(上記2校+福知山成美高校)がベスト4に進出して、その強さを印象付けたが、全体のレベルが上がり、相変わらずどこが優勝してもおかしくない状況が続いている。そのなかでも、今回特に輝いていた3校をご紹介しよう。

■■ 開志学園高校(新潟県) ■■■
 この春からすべての指導者が交代し、同校の男子硬式野球部コーチだった漆原大夢さん(24歳。10年の夏の甲子園大会でベスト8に入った新潟明訓高校のOB。日体大卒)が監督に就任して、初のベスト4入りを果たした。準々決勝で古豪・花咲徳栄を破ったことも話題に。
「選手たちには『勝ち進むほど一つのミスが命取りになる。細かなプレーも一発で決めて、流れを引き寄せなければならない』といって、常にプレッシャーを与えながらバントやスクイズなどの練習をしてきました。
 花咲徳栄戦では声がよく出ていて雰囲気がすごく良かったし、2死一、三塁の場面でダブルスチールを決めるなど、練習の成果も出ました」と言う。
「やるからには優勝を目指します」という漆原監督の次なる目標は、8月17日からのユース大会だ。

指導陣が代わり、雰囲気も変わった開志学園

■■ 県立佐伯高校(広島県) ■■■

 創部3年目。メンバー10人で初の全国大会に挑んだが、福井工大附属福井高校に0-12で敗れた。しかし犬塚慧監督は「5回2アウトまで点を取られなかった。そこまで我慢できたことは自信になりました。また自分たちが思っていた以上に皆さんに注目してもらっていて、たくさんの人に出場おめでとうと言われたことがうれしかったです。これからも公立校としてがんばらなくてはと思いました」と言う。
 まだグラウンドも整備されていなかった創部当時、たった2人で始めた1期生たち(3年生)は、「やめたいと思ったこともあります。佐伯に入ったことを後悔したこともあります。でも色々な人たちに支えられて、今こうして全国大会に出られたことが幸せです」と涙を流したという。

福井工大福井と4回まで0-0の好ゲームを展開 念願かなっての出場

■■ 札幌新陽高校(北海道) ■■■

 今年の4月にできたばかりのチームは、1年生ばかり26人。でも「手ごたえがありました。よくやったと思います」と石井宏監督。
 初戦で駒沢学園女子高校に0-1で敗れたが、1回表、先頭打者ヒットで出たランナーが二盗を試みたとき、金桃花捕手がこれを刺すなど、流れは新陽高校に来ていた。2回にエラーでランナーを出し、スクイズで1点取られて負けたが、選手全員、楽しんで伸び伸びと野球ができたという。エース亀田織音(しおん)選手についても「変化球でストライクがとれたし、マウンドさばきも堂々としていた」と合格点。
 今年はユース大会には出場せず、来春の全国大会に照準を合わせて練習していくそうだ。

1回裏、2死から左中間三塁打を打って出塁した三番・吉澤栞奈選手 身長173㎝の亀田投手

<追記> 初の柵越えホームランが出るか?

 女子高野連によると、来夏の全国大会では両翼にフェンスを置いて、外野を縮める可能性があるという。ただし「ホームランを出やすくするためではなく、元々スポーツピアいちじまは多目的グラウンドとして造られたために、両翼105m、中堅122mと、球場としてはかなり大きいからです。実際に設置するかどうか、また何mにするかは今後検討していきます」とのことだった。

※大会の結果 → 

※写真提供/埼玉栄高校、履正社高校、開志学園高校、佐伯高校、札幌新陽高校


松山市の新田高校硬式野球部が、女子選手受け入れへ(2017年8月3日)

新田高校正門

 7月31日、愛媛県松山市の私立新田高校が、来年4月から硬式野球部に女子を受け入れることを表明した。
「本校では、どの競技も一つの部の中に男女が並立する形態をとっており、野球部についても同様となります。したがって校内での名称は『硬式野球部女子』となり、男子と別に女子硬式野球部ができるわけではありません。練習も、男女でできるものは一緒にやっていく方針です」(永井博校長)とのことだが、女子の硬式野球の部活動が始まることに変わりはなく、地元では歓迎ムード一色だ。

 同校に女子硬式野球の開始を打診したのは、松山市だという。同市では06年から女子硬式野球の全国大会「全日本女子硬式野球選手権大会」が開かれているだけでなく、06年には大人の女子硬式野球クラブ「マドンナ松山」ができ、08年には「第3回女子野球ワールドカップ」も開かれている。
 また軟式では11年に小中高校生チーム「マドンナジュニア愛媛BBC」が誕生し、13年からは小中学生の大会「小野スポーツ交流女子軟式野球大会」も開催されている。その第1回大会が、愛媛県や松山市の全面的なバックアップのもとに開かれたことは、当サイトの記事で紹介したとおりだ。松山市と女子野球はとても深い縁でつながっているのだ。

広大な敷地の中に各部活の施設が点在している

 では新田高校とはどんな学校なのだろう。高校野球ファンならご存知かもしれないが、春の選抜大会に2回出場し、うち90年には準優勝し、「ミラクル新田」と称された学校だ。また今年の県の総体では団体の部11種目で優勝し、個人優勝も53人という驚異的な成績で、広く「スポーツの新田」として知られている。
 その一方で文武両道も目標に掲げていて、旧帝大をふくむ国公立大学や、関東や関西の有名私立大学に進学する生徒も多い。指定校推薦枠を使う場合もあるが、夏に部活が終わったあと、猛勉強して入学する生徒も少なくない。

 さて松山市が新田高校に女子選手の受け入れを打診したのは今年の6月のこと。その約1カ月後には学校が記者会見を開いたのだから、そのスピードには驚くばかり。そこに何があったのだろう。

 まず永井校長だが、元々県立高校の教員で、三瓶(みかめ)高校、松山西高校、松山東高校で都合11年間野球部長・顧問を務め、県高野連の理事も8年務めたほどの野球通。さらに硬式野球部の洲之内慶部長や岡田茂雄監督も、かねてより「女子が高校で野球を続けられなくなるのはかわいそうだ」という思いをもっていた。そのため、松山市からの打診に使命感のようなものを感じ、校内のコンセンサスを得るよう、急ピッチで話し合いを重ねたのだという。

 同校で野球をやりたい女子生徒は、普通科と工業科のうち普通科に入学し(工業科は男子のみ)、部活として硬式野球部を選択することになる。普通科にはスーパー特進コース、特進コース、総合進学コースの3つがあるが、どのコースからでも入部できる。

 野球専用グラウンドは広く、男子と一緒に練習することが可能で、校内に完備されているトレーニングルームで基礎体力作りなどもできるという。
 残念ながら女子寮はないが、県外をふくめ遠方から入学する選手には、松山市や市内の野球関係者などの協力も得ながら、下宿探しをしていきたいとか。

 指導者やスタッフについては、
「あくまでも教育の一環としての部活動であることから、できれば校内の教員で行うことができるよう調整したい」(永井校長)
 とのことだった。

 学校見学会が行われるので、詳しいことはそこで聞いてみるといいだろう。

学校見学会
●日時/8月17日(木)、18日(金)、ともに10時~12時30分(部活動体験は16時まで) 
●内容/学校紹介、校内自由見学、模擬授業体験、部活動体験(硬式野球部をふくむ)
●問い合わせ先/新田高校:電話089-951-0188
            :FAX 089-951-0190
         学校見学会については田村健先生へ。
         硬式野球部については洲之内慶先生へ問い合わせのこと。

※新田高校ホームページ/http://www.nitta.ac.jp/

硬式野球部専用グラウンド グラウンドはよく手入れされている

※写真提供/新田高校


第5回北海道女子硬式野球大会、大成功のうちに閉幕(2017年7月17日)

韓国チームをはじめ、8チームが参加

 2013年に、北海道の女子硬式野球を盛り上げようと3チーム(ホーネッツ・レディース、平成国際大学、花咲徳栄高校)で始まった北海道女子硬式野球大会。今年はこの春創部したばかりの札幌新陽高校や尚美学園大学、至学館大学、韓国のクラブチーム「ブラックパールズ」が新規参入し、過去最大の8チームによって優勝が争われた。

選手宣誓する平成国際大学の御山真悠主将

 今大会の注目の的は、なんといっても北海道初の高校チーム、札幌新陽高校だ。観客席には保護者、同校に選手を送り込んだ中学生クラブの指導者、北海道の野球関係者などが陣取って声援を送り、また同校の追っかけ取材しているテレビ局のカメラが試合の様子を追うなど、こちらも過去最大の盛り上がりを見せた。

 その札幌新陽高校は1年生ばかり26人。昨年、北海道代表として全軟連の全国大会に出場した金桃花選手(日本代表経験者の金由起子選手の姪。北広島市立東部中学のとき、U14北海道選抜に選出)や、同じく全国大会出場組の宮澤朱音選手(遠軽町立遠軽中学)、さらに身長173センチの長身から投げ下ろす剛速球が武器の亀田織音(しおん)選手(釧路市立共栄中学)など、多士済々。
 以前京都両洋高校女子硬式野球部を指導していた石井宏監督も、「京都両洋の1期生に匹敵するくらいの力がある」と太鼓判を押す。

 1回戦の相手は尚美学園大学。公式戦デビューとなるその試合で、新陽はなんと初回に2点先制! 先頭打者ヒット、送りバント、四球の無死二、三塁から、四番、五番が連打するという、見事な攻撃だった。投げては先発した二番手投手が2回裏に9失点するも、3回4回に河野朱音(オール京急)が登板して無失点。5回にはエース亀田が三者凡退に仕留める力投を見せた(試合は2-9の5回コールド負け)。

札幌新陽高校。中学時代に野球で鳴らした選手も多い

 さらに侍との順位決定戦では、7回表に3点奪われて4-3と逆転されるが、その裏、1点加えて4-4に追いつくという粘りも見せた(豪雨のため7回で終了)。

 石井監督は「思っていたよりいい試合をしてくれた」と総括し、「夏の全国大会ではなんとか1勝したい」と意欲を見せた。

 決勝は平成国際大学vs尚美学園大学。
 3-1と平国リードで迎えた6回裏。まず打席に立ったのは平国の九番・笹沼菜奈(日本代表歴2回の投手)。今大会、韓国戦で右中間にランニングホームランを放つほど当たっている彼女は、この時もセンター前にクリーンヒット。なかなか見られない「投手・笹沼」の活躍にベンチが沸く。

 彼女に続けとばかりに濱本監督はヒッティングを指示し、二番打者の二塁打、三番打者のレフトフライで笹沼がホームを踏み、4-1。最終回は1点返されるも、最後は5→4→3のゲッツーで尚美を仕留め、平成国際大学がこの大会4回目の優勝を決めた。ちなみに笹沼選手の打率は10割。誰もが認める優勝の立役者だった。

どのチームもレベルが上がっているなか、決勝は関東の雄、平成国際大学と尚美学園大学に 優勝した平成国際大学の皆さん こちらは至学館大学vsHIU(平成国際大学)戦。1-0でHIUの勝ち

「今大会は北海道初の高校チームや、ホーネッツ・レディースの金(由起子)選手とのつながりで韓国チームが参加するなど、画期的な大会になりました。尚美学園大学や至学館大学が来てくれるなど、この大会の認知度が高まっていることもうれしいです。これからも国内外のチームと交流しながら、北海道の女子硬式野球を育てていきたいと思います」(NPO法人 北海道ベースボールクラブ、高橋一彦ゼネラルマネージャー)

 最後に、今韓国では約40チームが活動しており、国内大会の整備も進んでいるそうだ。今回来日したのはその中の1チームで、平成国際大学に0-20で敗れたが、韓国の女子野球熱の高まりを感じさせる参戦だった。

※大会結果 → 
※写真提供/ホーネッツ・レディース、平成国際大学、札幌新陽高校


熊本の県立高校に県内2つ目の女子硬式野球部が誕生!(2017年7月14日)

甲佐高校。硬式では2つ目、軟式もふくめると県下で3つ目の高校女子野球部となる。

 秀岳館高校に続き、来年4月、熊本県に2つ目の高校硬式野球部ができることになった。名乗りを上げたのは県立甲佐(こうさ)高校だ。
 同校は県立高校では珍しいクライミング部を立ち上げるなど、進取の気性に富んだ学校として知られているが、実現すれば、室戸高校(高知県)、佐伯高校(広島県)に続く、全国3つ目の県立高校野球部ということになる。

 元々野球熱の高い県のこと、女子野球も06年誕生の熊本暴れん坊ガールズ(小中学生)の活動とともに拡大し、近年は高校で硬式野球をやりたいといって県外の学校に進学する選手が急増していた。 
 そんな様子を見ていた甲佐高校の教員が、県内でその夢をかなえられないものかと考え、創部に動いたのである。指導は硬式野球経験がある男性教員が行う予定だ。

 とはいえ、創部までにはいくつかの課題がある。まず県立であるため、県外の選手の受け入れが簡単ではないことだ。これまで室戸高校も佐伯高校も、この「県外枠」を獲得するために、県と交渉して特例を作ってもらうなどしてきた。
 しかし熊本県には「5%枠」なるものが存在し、募集人数の5%までなら県外の選手が入学できるのだという。甲佐高校は当面、この枠を活用して県外生の獲得に努めていく。

男子と共用するグラウンド

 寮はないが、甲佐町や地域住民の協力を得ながら、住環境を整えるという。グラウンドは1つしかないため、練習は男子野球部と一緒に行う予定だ。熊本市内からバスで40分ほどかかるが、そのハンデは原付通学(16歳になると許可される)で解消したいという。また将来的には、数年後に完成予定の町営野球場も使用する予定だ。

「本校のスローガンは『オンリーワン』です。熊本における高校女子硬式野球のパイオニアとして、自らの可能性を切り開き、ぜひともオンリーワンの人生を送ってください。学校としては、将来的に女子野球や野球界全体の発展に寄与することのできる人材の育成や、グラウンドで身につけた礼儀やマナーを実践できる人材の育成も目指します。
 この甲佐の地から、一緒に女子硬式野球の輪を広げましょう!」(山下由美校長)

 創部後は地元シニアやボーイズ、高校や大学女子硬式野球部と練習試合をしながら、各種女子大会に出場するという。

 県立高校で野球をするという、男子では当たり前のことが未だにできていない女子野球界。でもこうした熱意ある学校の登場で、現状が変わっていくに違いない。野球が大好きな中学生は、オープンスクールに足を運んではいかがだろうか。

オープンスクール(体験入学)/7月29日(土)9時~(受付開始8時半)。
 要申し込み。ただし締切後も問い合わせには対応。
問い合わせ先/096-234-0041(甲佐高校、担当・馬本竜司先生)
県立甲佐高校ホームページhttp://sh.higo.ed.jp/kousa/

※写真提供/甲佐高校


仙台の通信制高校に女子硬式野球部誕生。楽天野球団と共同運営(2017年7月14日)

 昨年、硬式野球部が北北海道代表として夏の甲子園大会に出場したクラーク記念国際高校が、来春、女子硬式野球部を作ることになった。同校は全国に63のキャンパスをもつ通信制の高校で、女子硬式野球部を作るのは仙台キャンパスだ。東北初の高校女子硬式野球部の誕生である。

 さらに㈱楽天野球団が指導者を派遣するということも、大きな話題になっている。NPBの球団のなかには女子学童大会を主催したり(読売巨人軍)、関東や関西のリーグ戦を後援したり(読売巨人軍、阪神タイガース)している例があるが、学校と共同運営という形で高校生の指導に乗り出すのは、楽天野球団が初めてだ。

仙台キャンパス外観

 創部の動きは、東日本大震災後に松木幸弘仙台キャンパス長が、野球に取り組んでいる女子選手が東北にいることを知ったことに始まるという。さらに中学以降、野球を断念する選手が多いことから、高校として女子硬式野球部を作り、東北の女子野球を活性化させようと思ったのだという。

「楽天野球団さんに協力を求めたのは、今までにない女子硬式野球選手の育成システムを作りたかったからです。楽天野球団にはプロ野球だけでなく、小中学生の指導部門(楽天イーグルスアカデミー)があるため、高校との連携が可能だと思いました」(松木キャンパス長)

 野球をやりたい生徒は、来春仙台キャンパスに新設されるスポーツコース女子硬式野球専攻に入学し、一般の教科と硬式野球を学んでいく。その概要は以下だ。
■入学資格…中学卒業の資格を有し、高校生に該当する年齢(15~18歳)であること。他県の人も入学可能。
■学校生活…週5日登校(全日型)。
午前中は通常授業(国語、数学、英語などの一般科目)。単位取得のためにレポート提出も行う(インターネットを活用した家庭学習として)。
午後は楽天イーグルスアカデミーから派遣された山﨑隆広監督の指導の下、硬式野球の練習。
専用グラウンドがないため、他校のグラウンドや楽天野球団が所有する野球場、トレーニングルームを使用する。また女子寮として、提携する学生会館を利用予定だ。
■楽天野球団との役割分担…授業内の怪我やトラブル、グラウンドの手配は学校が全責任を負う。
楽天野球団は指導者を派遣し、練習施設の貸し出しなどの面でも協力する。
大まかには、技術指導は楽天野球団、生徒指導やスケジュール管理は学校という分担だ。

「本校で一番大切にしているのは『自分に自信をもつ』ということ、そして野球を通じた人間形成です。高校時代、好きなことに目いっぱい取り組むことで自分に自信をもち、成功や失敗を繰り返しながら一人の人間として成長していくと思っています。
 またプロの指導を受けることで、技術だけでなく、一つのことを突き詰めるという姿勢も学んでくれると考えています」(同)

 将来指導者やトレーナー、女子プロ野球選手などを目指す人も応援したいという。ちなみに昨年甲子園に出場した男子硬式野球部員の進路は、環太平洋大学、札幌学院大学、愛知東邦大学、同朋大学、大阪商業大学、帝塚山大学、独立リーグ高知ファイティングドッグスなどだそうだ。

■楽天野球団からのメッセージ■

 協力を決めた背景として、昨年新設された日本野球協議会(プロとアマが協力して野球の振興を図る組織で、その中には女子部会もある)で、女性委員の方から女子野球の状況報告を聞いていたことがあります。プロとして何かお手伝いができないかと思っていたため、学校からの打診を受けて、すぐに協力を決めました。

 監督を務める山﨑隆広(40歳)は元東北楽天ゴールデンイーグルスの外野手で、現在は楽天イーグルスアカデミーのジュニアコーチです。毎年年末に行われている12球団ジュニアトーナメントでは、監督とコーチを2回ずつ務めるなど指導実績は充分で、「育てて戦う」なら山﨑が最適だろうと判断しました。また小学生のときにソフトボールをやっていて、女子ソフトボールスクールの指導経験があることも起用の決め手になりました。
 
 とはいえ、女子野球の指導のノウハウはないため、有識者に相談しながら指導をしていければと思っています。

 プロの技術指導の理論は実にシンプルです。まずは基本の技術をしっかり身に着け、応用はそれからというのが、その考えです。女子高校生たちにも、大切な部分を凝縮して教えていきたいと思っています。

問い合わせ先/022-791-3222(仙台キャンパス、担当・渡邊 崇)
学校説明&体験練習会/8月5日(土) 10時~、東北文化学園大学茂庭グラウンド
            8月13日(日) 10時~、koboパーク宮城室内練習場
            山﨑監督が直接指導。要予約
クラーク記念国際高校仙台キャンパス ホームページ
 https://www.clark.ed.jp/tohoku/sendai/news/?page=1#57239

※写真提供/クラーク記念国際高校仙台キャンパス


日本縦断・新中(高)生チーム(軟式)情報!(2017年6月26日)

 全軟連の女子中学生の全国大会(全日本女子中学軟式野球大会)をきっかけに、創部が相次いでいる中学女子軟式野球界。主にNPBガールズトーナメント(小学生の全国大会)に出場した県でその動きが顕著だが、昨年は準備不足で立ち上げを見送った県からも創部の連絡が届いている。さらに県下で2つ目、3つ目というチームも。
 選抜チーム(短期活動)、クラブチーム(通年活動)に加え、創部の準備中というチームまで、全12チームの情報をお届けする。

画像の説明

 北海道  

 昨年は3年生主体のオホーツクシャイングガールズ(第1回ガールズトーナメントに出場したオホーツクブルーエンジェルスOG中心)と、1年生主体の札幌シェールズジュニア(第3回ガールズトーナメントに出場した札幌ダイヤモンドガールズOG中心)が誕生したが、昨年から今年にかけて、新たに3チームが活動を始めている。
 北海道の学童チームは13年以降、道軟連の支部代表チーム(4つ)と、北海道チャンピオンシップ少年野球協会が全道から選手を集めて編成するチーム(北海道スノーホワイト)の2つの系統が活動しているが、そのOGたちが中学チームの核になっている。

説明

■釧路アクアシャインズ 昨年8月から活動開始。第2回ガールズトーナメントに出場した釧路アクアガールズOGが中心で、学童チームの監督・工藤航さんが監督を兼務している。練習も小中合同で行うことが多いとか。昨秋は道内の女子大会「羊が丘病院杯大会」に出場。エースだった亀田織音(しおん)は、今年創部された札幌新陽高校女子硬式野球部に入部した。

説明

■DJ(ディージェイ)札幌ブレイク 一般女子軟式クラブ「札幌ブレイク」の中学生と、旭川の二つ喜(ふたつき)野球塾に通う中学生の合同チームだ。札幌ブレイクのメンバーのなかにはガールズトーナメント出場者や、北海道スノーホワイトの選手として岡山の学童大会に参加した選手もいる。女子中学生クラブとして月1回程度練習。

■レ・リアン札幌 6月末の全軟連の全国大会・北海道予選に参加するべく、一般女子軟式クラブ「JBC札幌女子部」と「札幌プログレス」が合同で作った中学生チーム。選手の多くは帯広、岩見沢、登別、稚内近郊などから札幌まで練習に通ってきており、北海道スノーホワイトのメンバーだった選手も多い。北海道予選後の活動は未定だそうだ。

 東京都  

 12年から学童の、15年から中学生の都大会が整備されるなど、日本一女子野球への理解が進んでいる土地だけに、今年、中学生チームは3つ増えて約15になった。チームを作れと各支部にハッパをかけているのが都軟連とあって、どのチームも何かしらの形で地域の野球連盟とつながっているのが心強い。
 東京都のチームは中体連が選抜チームを作らないため、すべて通年活動するクラブチームなのが特徴。野球部と兼部する選手も少ない。6月の都大会以外に、春と秋、全女連が主催する中高生の関東大会があるのも、創部を後押ししている。

説明

■立川ホーネッツ 今年の2月頃から活動を開始。昨年、関東の学童大会「シスタージャビットカップ」で優勝した「レディース立川」の子どもたち(現中1生)が中心だが、立川より西の地域の選手もいる。創部は学童チームの指導者たちが「せっかく育った選手たちに、中学でも野球ができる環境を」といって動いた。

説明

■練馬シャイン 区内に2つある学童チームの保護者たちの「練馬区にも女子中学生チームを」という熱意が、練馬区軟式野球連盟を動かした。今年4月に創部し、約15名が練習に励んでいる。チーム名のシャインは、練馬区の伝説に登場する石神井(しゃくじい)城の「照姫」に由来する。立ち上げに際しては連盟会長、理事長、中学部部長が協力。

説明

■ナインエンジェル 江戸川区の中学軟式クラブ「ジュニアナインズ」に今年できた女子部で、1年生ばかり9人が活動。江戸川区には学童チームが3つあり、その選抜チームである「江戸川エンジェルズ」は、ガールズトーナメントに2回も出場した強豪中の強豪。しかし今まで中学生チームがなかったために、野球がやりたい選手は区外に出るしかなく、それを惜しんだ学童少年野球連盟の関係者が、ジュニアナインズに創部を依頼した。

 富山県  

■オール富山Tガールズ 第3回ガールズトーナメントで優勝した「アルペンガールズ富山」の選手たちは、今中学2年生。昨年は全軟連の全国大会出場を見送った県軟連も、今年はエントリーを決め、中体連に協力を要請した。そのため、監督、コーチは中学校の先生方が務め、県下の女子野球部員18人中16人が参加する。富山県の中高生クラブ「ビーンズ」の選手も、野球部と兼部している人は出場する。ガールズトーナメント当時の主戦、高杉結芽選手も在籍。ただし全国大会が終われば解散予定だ。

 和歌山県  

説明

■和歌山Orange Glove(オレンジグローブ) 今年3月に創部。県軟連有田支部所属の学童チーム「ガールズ有田」の玉木久登監督が、県軟連の理事長から直々に創部を依頼されて立ち上げた。中高生チームとして活動し、高校生にも門戸を開いているのが特徴。全軟連の全国大会だけでなく、関西女子野球ジュニアリーグ(中高生大会)にも参加予定。詳しくは「情報広場」へ。

 山口県  

説明

■山口ガールズ 17年には4つ目の学童チームが誕生するなど、確実に女子野球の機運が高まっている山口県。それだけに野球を続けたい中学生は多く、その思いを受け止めた市議会議員の部谷翔大さんが設立に動いた。競合するチームがないために、全軟連の全国大会に出場することはほぼ確実で、7月から週2、3回、夜間練習を行っていく。中学野球部やソフトボール部などと兼部する選手が多いが、調整しながら各種女子大会への参加も目指すという。

 島根県  

■島根県選抜(仮称) 昨年、全軟連の全国大会にエントリーしようとするも、すでに参加希望が予想を上回っているという理由で出場を断られた島根県。目標を失ってチーム結成は流れてしまったが、その時の指導者が、今年こそはと創部に向けて動いている。選手の多くが中学野球部などと兼部しているため、スケジュールの関係で創部は8月になる見込み。残念ながら今年も全軟連の全国大会には出場できないが、秋以降、各種女子大会への参加を予定している。

 宮崎県  

説明

■宮崎ガールズ 県内3つ目の中学生チームとして6月に誕生(名称は学童チームと同じ)。第2回ガールズトーナメントに「宮崎ガールズ」の保護者として参加した丸山剛史さんが代表を務める。県軟連公認チームで、現在、選手数は13人。指導は南九州短期大学女子硬式野球部の堀越美紀監督(元女子プロ野球選手)が務め、練習は同大学の室内練習場で行っている。8月の九州大会に出場後は、来年の九州大会まで活動休止予定。全軟連の全国大会には当面出場する予定はないとか。

 沖縄県  

■沖縄オーシャンズ ガールズトーナメントに出場した選手も在籍する中高生チームで、全日本女子軟式野球連盟沖縄支部に加盟して、県下の女子大会に出場している。全軟連の全国大会には、例年、県全域から選手を集めた選抜チームが出場しているため、オーシャンズが出場できるかは未定だが、沖縄女子野球界を盛り上げる若い力として期待が集まっている。

やっぱり気になる!

今年は参加? 昨年全軟連の全国大会に出場しなかった県

 昨年の第1回全日本女子中学軟式野球大会に出場できなかった11の県は、今年は出場するのか、問い合わせてみた。

 秋田県  不参加。中高生クラブ「秋田エスポワールガールズSUN」が活動しているが、野球部と兼部している選手が多いことなどから、今年も参加を見合わせることに。県軟連が選抜チームを編成する予定もない。

 山形県  不参加。県軟連主導で第1回ガールズトーナメントから出場し、昨年は第1回中学生の全国大会にも意欲を見せたが、中体連など、関係各所との調整がつかず断念。今年も同じ理由でチーム編成&参加を断念した。

 富山県  参加。上記参照。

 和歌山県  参加。上記参照。

 広島県  中学生クラブ「広島レディース」が参加を見送ったため、不参加。県軟連が選抜チームを編成する予定もない。

 山口県   参加。上記参照。

 鳥取県  不参加。昨年12月に行われた山陰初の女子学童大会で優勝した県だけに、選手や保護者の間で中学生チーム結成の意欲は高い。現段階でチーム結成を前提に、1年生ばかり十数名集まって時々練習をしているが、創部までにはもう少し時間がかかりそうだ。

 島根県  不参加。上記参照。

 香川県  中学生クラブ「香川オリーブガールズJHC」が出場予定。残念ながら小学生の「香川オリーブガールズ」はガールズトーナメントに不参加。

 宮崎県  不参加。現段階で県内の3チームとも参加する予定はない。上記参照。

 鹿児島県  参加。セレクションをして編成した「鹿児島県選抜」が出場。同チームは12年から九州大会に出場している。

→ 11県中5県が参加予定。


来春、コンピューターの専門学校に女子硬式野球部誕生(2017年6月14日)

 折尾愛真短期大学に続き、福岡県の専門学校「コンピュータ教育学院」(福岡市)にも、来春、女子硬式野球部ができることが明らかになった。

 同校は硬式と軟式の男子野球部をもち、硬式野球部からはプロ野球選手も出ている学校で、女子硬式野球部は、創立50周年記念事業として創部することにしたという。

日本代表として活躍した西さん

 その学院が監督として白羽の矢を立てたのは、女子野球日本代表経験豊富な古賀市出身の捕手、西朝美さん(29歳、神村学園高等部→尚美学園大学)だ。西さんの兄が同校に通っていた関係で、以前からその活躍を知っていたのだという。

 一方西さんは、昨秋、自身が立ち上げた東京の一般クラブ「AFB-TTR」を解散。福岡に帰って指導者になりたいと思っていたため、この依頼を快諾。学院に職員として入職することになった。
 
「選手は監督を見て育つので、人に優しく、誰にでも公平に接することを心がけます。母校である尚美大学の新谷監督のように、場面場面でこの選手を一番生かせる方法は何なのか、考えながら采配したいと思います」(西さん)

 学院は現在女子専用グラウンドを探しているが、寮は西さんのアドバイスに従って作らない方針だ。
「学生なので身の回りのことは自分でやったほうがいいと思うからです。そして野球漬けではなく、午前中は勉強、午後は練習、夜はアルバイトというふうに、メリハリのある生活を送ってほしい」(同)

 細かいことはこれから決めていくというが、夏休みには練習会を予定しているそうなので、興味のある人は問い合わせてほしい。

問い合わせ先/080-8952-9330(西朝美)
コンピュータ教育学院ホームページhttp://www.ckg.ac.jp/


折尾愛真短期大学が女子硬式野球部創部へ(2017年6月14日)

 来年4月、福岡県の折尾愛真(おりおあいしん)短期大学(北九州市)に、女子硬式野球部が誕生する。
 増えてきたとはいえ、高校卒業後も硬式野球ができる学校は、全国に大学&短大が8つ、専門学校が2つしかないので、福岡県だけでなく、女子硬式野球界全体にとっても朗報だ。

折尾愛真短期大学。来春、スポーツマネジメントコースを新設

 同校は高校女子硬式野球部をもつ折尾愛真高校の系列校である。
「15年に高校女子硬式野球部を作るときから、体験に来た選手たちに『短大にも女子硬式野球部を作る予定です』とお話ししていました。その約束どおり、1期生が卒業するのに合わせて創部することにしました」(磯部貴一郎・高校女子硬式野球部監督、45歳)

 短大の監督には磯部監督がスライドし、高校には新しい監督が就任する予定だ。1期生にとっては心強い人事である。実際に1期生16人のうち、かなり多くの選手が短大に進学する意思を示しているといい、磯部監督は「高校で学んだことを応用させて、さらなるレベルアップをはかりたい」と意気込む。また同時に、「卒業すれば社会人ですから、アルバイトなどを通して社会勉強させ、今まで自分がどれだけ保護者に支えられてきたかに気づかせたい」と親心ものぞかせる。
 
 折尾愛真短大はこれまで経済学に特化した3つのコースを設けていたが、来年からスポーツマネジメントコースを新設して、スポーツに打ち込める環境を整える予定だ。もちろん、他のコースに入学しても女子硬式野球部に入ることができる。
 練習は高校と同じ女子専用グラウンドを使用し、希望すれば学校が借り上げているマンションやアパートに入ることができる。

 高校大学と硬式野球が続けられる学校は数少ないため、選手にとっては貴重な選択肢となりそうだ。
 オープンキャンパスのときは、女子硬式野球部の説明ブースが設けられるので、訪ねてみてはいかがだろうか。

オープンキャンパス/7月15日(土)、8月21日(月)
問い合わせ先/093-602-2100(折尾愛真学園法人本部 担当・磯部監督)
折尾愛真短期大学ホームページhttp://www.orioaishin.ac.jp/tandai/

※写真提供/折尾愛真短期大学           


淡路島の私立高校が、来春、女子硬式野球部を創部(2017年6月13 日)

 毎年新チームが誕生している高校女子硬式野球界に、来春、27番目の野球部ができることになった。創部するのは兵庫県淡路市洲本にある柳学園高等学校(来春「蒼開高等学校」に校名変更)だ。

説明

 同校は校名変更と同時にカリキュラムの変更も行い、現行の「中高一貫の進学部」と「高校普通科」を廃止し、新たに「中学生の3カ年コース」「中高一貫の6カ年コース」、高校の「スーパー特進コース」「グローバル進学コース」「アスリート進学コース」の5つのコースを設けるという。

 硬式野球をやりたい女子選手はアスリート進学コース(定員40人)に入学することになり、男女サッカー選手、男女柔道選手とともに日々の授業の中で基礎体力を養い、体育全般の勉強もして、放課後に硬式野球の練習をする。初年度は10名強の入学を見込んでいるという。

 残念ながら他のコースの生徒や中学生たちが一緒に練習することはできないそうで、あくまでもアスリート進学コースの高校生たちが「強化クラブ」として活動していく。

 同校には敷地内に2つのグラウンドがあるが、第1グラウンドは男子野球部とサッカー部が使っているため、第2グラウンドや公共のグラウンドを使って練習予定だ。県外の選手も受け入れるので、民間と協力して女子寮も調えるという。
 気になる監督以下の指導者は、現在人選中だそうだ。

 8月28日には、女子プロ野球「兵庫ディオーネ」の協力の下、野球の体験教室を開く予定だ。

問い合わせ先/0799-22-2552(柳学園高等学校 阪口寛明校長)
柳学園高等学校(蒼開高等学校)ホームページhttp://www.yanagi-h.ed.jp/

柳学園に創部を打診した日本女子プロ野球機構

 柳学園に女子硬式野球部の創部を打診したのは、実は日本女子プロ野球機構である。機構は「女子野球の普及と発展のために、各都道府県に女子硬式野球部を」という理念の下、複数の学校に創部を打診しているのだという。
 学校側は時間をかけて検討し、16年に岐阜第一高校が共学化のタイミングで、今回は柳学園が学校改革のタイミングで創部を決めた。

 こうした経緯があるため、蒼開高校に女子硬式野球部ができた暁には、淡路島を拠点とする「兵庫ディオーネ」が協力を約束しているのである。具体的な内容は未定だが、「シーズン中もそうでないときも、時間を作って指導にうかがえると思います」と機構は言う。

 岐阜第一高校のように、元女子プロ野球選手が監督になるかは学校側の判断になり、これについては現段階では明らかになっていない。

※資料提供/柳学園高等学校


東京都の女子高に全国6つ目の軟式野球部誕生(2017年6月7日)

 東京都西東京市の文華女子高校に、4月、軟式野球部が誕生した。

文華女子高校のグラウンド

 高校女子軟式野球部は早稲田実業学校高等部(東京都)、愛知高校(愛知県)、中京大中京高校(愛知県)、百合学院高校(兵庫県)、八代白百合学園高校(熊本県)の5つがあり、同校は6つ目の高校軟式野球部となる。

 学校に創部を促したのは掛谷綾香(かけやあやか)教諭(28歳。広島県福山市出身)。子どものころ地元に野球をする環境がなく、関東の大学に進学後、どうしても野球がやりたくて男子草野球サークルに入ったが、もっとしっかり野球がしたくて女子軟式野球クラブ「ライジング」に入ったという経歴の持ち主だ。

「高校で軟式野球をやりたい選手は多いはず。また、自分が学んだスポーツを教えたい」という掛谷先生の熱意は、「他校にない部活動を作りたい」という学校の方針と合致。とんとん拍子に話が進み、創部の運びとなった。
 とはいえ決まったのが昨年の秋だったため、周辺の中学野球クラブへの周知が遅れ、現在3年生が4~5人、週2回活動している。

 グラウンドはハンドボール部と曜日調整しながら使っているが、少々狭くて外野がとれないため、公共のグラウンドも使って練習するという。人数がそろえば関東女子軟式野球連盟に登録し、各種大会に出場予定だ。

 部活動で軟式野球をやりたい人は、一度見学へ!

オープンスクール/7月17日(土)(サマーフェスティバル)、8月6日(日)、
          8月27日(日)(野球体験会あり)
問い合わせ先/042-463-2664(文華女子高校。担当・掛谷先生)
文華女子高校ホームページhttp://www.bunkagakuen.ac.jp/

※写真提供/文華女子高校


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